ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
リューストリア第1エリア
「この辺ならモンスターも湧いてないし周りに迷惑はかからないかな」
デュエルしよう、と声をかけられてそれを了承した私はライムがデュエル場所に考えたフィールドにライムと一緒に移動した。
見渡す限りモンスターの姿は確認できない、というかなんでわざわざフィールドまで出てきたんだろ?
「なんでフィールドまで出てきたのかって思ってる?」
「……うん」
「あの街の中でデュエルってできない仕様になってるんだよ、なんでなのかはわからないけど……まぁ、そういう事だからフィールドに出てきたんだ」
七色からほとんどのシステムは教えてもらったけどまさか街中でデュエルができない仕様になってるなんて……
「ま、話してても意味ないし初めよっか、私たちのデュエル」
そう言いながらライムは背中に背負っている片手剣を抜いて構えた。
それに合わせるように私も細剣を構えた。
「ソードスキルは無し、いいね」
「……うん」
ライムは多分、ゲームが始まった直後でソードスキルがほとんど解放できてないことはわかってるはず。
ということはライムがデュエルを申し込んできたのは私たちのお互いの剣術を確かめるため……
初めてのデュエルだしお互いの実力はそんなに理解していない、多分春揮も初めてあった人とパーティを組むなら同じようにデュエルをするはず。
「行くよ、ハヅキ……!!」
ライムは少し離れた位置から地面を蹴って私に剣を振ってきた。
私はそれを避けて細剣でライムに攻撃をしようとした、けどライムはそれを空中一回転をしながら後ろに下がって避けた。
(あの避け方は確か春揮もやってた気が……)
地面を思いっきり蹴って後ろに空中一回転しながら下がって着地と同時に地面に剣を刺して電気を放つソードスキル、《ライトニングフォール》、そんな名前だった気がする。
SA:Oにはオリジナルソードスキルを作ることが出来るシステムはないし属性付与型ソードスキルも存在しない。
それにべーたテストでサービス開始から2日目ということもあるからほとんどのプレイヤーがソードスキルを解放出来てない。
だからライムの動きは回避をするために行ったこと、となるけど、ライトニングフォールの動きは相手の攻撃を避けて隙をついて攻撃するソードスキルだからあながち間違ってない。
(春揮から教わったことなら私だってある……!!)
ライムが続けて攻撃をしたり避けたりを繰り返して数分間攻防を続けている。
ライムが春揮から何かを教わったなら私だってその技術をライムにぶつける…!
「はぁぁぁ!」
(ここだ……っ!)
ライムが私に向けて横から剣を振って攻撃をしようとしてきた。
それが当たる寸前に体制を低くして剣を避けてそのまま後ろに素早く回り込んでそのまま背後から細剣の攻撃を当てる、春揮から教えてもらった私なりの戦い方だ。
春揮曰く、背の低さと瞬発力を生かした攻撃方法、らしい。
「せやぁぁ!」
ライムの背中に攻撃をしようとしたその時、遠くから聞き覚えのある声が近づいてきて私は攻撃を止めた。
「あ、やっぱりこんな所にいた!」
声の正体は昨日クエストを受けたって言っていた《ワン吉》を連れたシズクだった。
「……デュエルの途中だったんだけど、そっちもクエストの途中みたいだし」
「それは遠くから見ててわかったよー、でも、2人には早く伝えないとと思って」
「どうかしたの?シズク?」
「ワン吉と散歩してる時に気がついたんだけど、あの商店通りにある
昨日、見て回った時には初期装備より弱い武器しか売ってなかった商店通りの店、そこに新しく武器が追加されたということをシズクは私たちに伝えてくれた、けどなにか違和感が……
「2人とも!早く街に帰るよ!」
「どうしたんだハヅキ!?」
「そ、そんなに新しい武器が欲しいの?」
「違う……ちょっと嫌な予感がする……」
フィールドから街に戻る転移石があるところまで移動する間に私はその違和感を伝えた。
ライムも気にしてなかったらしいけど多分……いや、確実に……
「「NPCが違う人?」」
「うん……私が昨日見た時はNPCは女性だった、だけどシズクは男性NPCって言った……とりあえずその真相を確かめる」
街に転移した私は商店通りに直ぐに向かった。
シズクとライムは他にログインしてるパーティメンバーを探しに行った。
(考えたくはないけどまさか………)
───NPCが死んだ……?
ホロリア編の発端になる大事件、勃発!?
ソードスキル無しの剣術だけのデュエル、お互い春揮に教わった技術を用いた戦いをしてお互いの戦い方を確認………した直後、シズクが走ってきて伝えたことに違和感を覚えたハヅキ
違和感の正体はNPCの性別が違っている……!?
嫌な予感がしたハヅキ、果たしてどうなる……?