ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:立花祐也
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第164話 ワン吉とシズク【Part1】

《SA:O》

8日目

 

オレっち、《アルゴ》は今、最悪の状態を迎えていた。

 

「やめろって言ってるダロ!?」

 

 

数分前

 

ログインしてきたオレっちが攻略をしに行こうと思って転移門前に行くと小さい動物を抱えたシズクが歩いていた。

 

「あ、アルゴ!ちょうど良かった、ワン吉と一緒に街の中散歩しようと思ってさ」

 

「なんでオレっちにそれを頼もうと思うんだヨ!?」

 

シズクが連れていたのはワン吉と呼ばれるとあるクエストで育てることになった子犬、オレっちの苦手な小動物ダ。

よりによってなんで犬が苦手なオレっちを散歩に参加させるのかを聞くと他のメンバー、ハーちゃんは色々あって今日はログインしてこない。

ライムはプレミア、フィリアと一緒に新しいエリアの攻略に、レインはリアルが忙しくてログイン出来ないということで唯一残ってたのがオレっちだったらしい。

 

「待ち伏せしてたわけじゃないし…ワン吉も私だけじゃ可哀想だからさ、お願い?」

 

「はぁ……しょうがないナ」

 

後でライムに怒りをぶつけよう、そう決めてシズクとワン吉の散歩に付き合うことにしタ。

 

 

 

 

そして現在

湖畔公園:噴水前

 

転移門前を一通り歩いた後、1番散歩コースとして最適な公園の噴水前で1度、休憩がてらクエスト内容の再確認をすることにした。

 

「何でオレっちに寄せるんダ!」

 

「いいじゃん別に〜」

 

「良くナイ!」

 

シズクが受けたクエストの内容を見せてもらおうと思った直後、ワン吉がオレっちとシズクの間に入って来た。

近すぎるからシズクの方に寄せようと思ったが、何かの間違いでクエストが失敗になるのはシズクに悪い……ということで諦めて今は我慢することにした。

 

「それで、クエスト内容が……」

 

 

────

クエストNPCが事情があって飼おうと思っていた子犬が飼えなくなってしまったため、代わりに子犬を()()()()()()育てて欲しい。

────

 

ざっくりとしたクエスト内容、シズクがどう思うかはわからないケド、多分このクエストのクリア方法は……

 

「シズク、あまり言いたくないケド、このクエストは………」

 

「んー?」

 

クエストの内容の最後の《愛情を込める》ということ、その意味は普通に育てるだけではナイ、きっと、このクエストのラストは今、ワン吉と仲良くしてるシズクに伝えるのは辛い……ケド、伝えないと…

 

「最終的にワン吉とはお別れすることにナル」

 

「え……?」

 

オレっちから発せられた言葉を聞いた瞬間にワン吉と戯れていたシズクの動きが止まった。

 

「何言ってるのさアルゴ……いくら犬が苦手だからってそんなこと言わなくてもいいじゃん……」

 

「違う、オレっちだって──

 

「私は信じないよ!ワン吉と()()お別れするなんて信じない……!!」

 

シズクはオレっちの言葉を遮った後、ワン吉を抱いて商店通りの方に走り去ってしまった。

 

「シズク……オレっちだって言いたくて言ってるわけじゃないんダヨ……」

 

走り去っていくシズクの悲しそうな顔、あれが何を意味しているのかオレっちにはわからない、だけど多分シズクは過去に似たようななにかがあった……?

 

「なんて、考えても無駄……か」

 

オレっちはしばらくの間、クエストの内容に関して深く考え込んだ。

 

 

30分程後……

 

結局、最初に思ったクエストのラストで考えが落ち着き、どうしようか考えていると誰かが走ってくる音が聞こえた。

 

「アルゴ…助けて……!!」

 

声の主はシズクだった。

どう考えても普通のトーンではないシズクが衝撃の一言を放った。

 

「ワン吉が……どこかに行っちゃった……」




皆さんあけましておめでとう(時すでにお寿司)

見たいアニメ見たりほかの作品に手を出そうとして躊躇ったりしていたらこんなに遅くなりました。
前回の投稿年始ですよ、かれこれ3週間経ちました

そんな中存在を忘れてない人も少しはいたと思いますがお待たせしました、書く気が復活しました早く描きおえないとね

つい最近リアルも暇になったのでこれからはほかの作品含め更新ペース戻していきます



あ、ガンゲイルオンラインにも手を出したのでよかったらどうぞ

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