ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:立花祐也
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第166話 怪しい雲行き【違法プレイヤー】

アルゴ達がワン吉のクエストを進めるより少し前──

ジュエルピーク湖沼群:入口

 

少しでも早くボス部屋を探そうと思い攻略に出た私、《ライム》は一緒に来たプレミアとフィリアが見つけたとあるプレイヤー達の様子を伺っていた。

 

(あれは……NPCを囮にNMモンスター狩りをしてる……)

 

私たちより先に攻略に来ていたプレイヤー達はクエストNPCと思われる女性を囮にしてNM級のモンスターに攻撃をしていた。

もちろん、NPCは体力が既に半分以下になっている。

 

「あの人たち、止めに行くよ、ライム」

 

「りょーかい」

 

先に武器を持ってNPCを囮にしてるプレイヤー達を止めようとフィリアが動こうとして私に指示を出してきた。

私も続いて攻撃しようと考えて片手剣を構えてプレイヤー達を止めに入った。

 

「んだよお前ら、NMモンスターの報酬を横取りする気か?」

 

「そうはさせねぇぜ?なんたって俺らは秘技があるからな……!!」

 

二人の男プレイヤーはNMモンスターへの攻撃をやめてウィンドウを操作し始めた。

その隙にフィリアがNMモンスターにやられかけていたNPCを助けてプレミアと一緒にいるように指示をしていると……

 

「ぐっ……ぐあぁぁぁぁ!?」

 

ウィンドウを操作した2人が同時に苦しみだし、そのままどこかへ消えてしまった。

 

「ライム……今のって……」

 

「アルゴ達に伝えよう……とりあえずNPCを街に戻して攻略再開しよう」

 

 

 

 

 

 

 

────

現在:宿屋

 

アルゴ目線

 

「そんなことがあったのカ……それで、それ以外にもなにかあるんダロ?」

 

「あぁ、これを見て欲しい」

 

ライムは1つのメモのようなものを取り出した。

 

「なになに……『二人の巫女、神殿に6つの聖石を捧げ、祈りを上げた時、世界は新たに創造されるだろう』……?」

 

「2人の巫女……前にオレっちが見つけた洞窟に書いてあった壁画には巫女、祈り、聖石、そんなワードしか書いてなかったケド、ここで真相に近づいた……カ」

 

少し前、ハーちゃん達と一緒にプレミアの行きたいと言った場所に行った時、近くにあった洞窟で気になるものを見つけていた。

その時に書いてあった壁画の内容がさらに判明したところで問題は……

 

「プレミアが巫女だということは何となくわかるケド、もう1人いるとなると話は変わるゾ……」

 

「これをプレミアが無意識に入った洞窟で見つけた、それと3つ目の聖石もセットで」

 

無意識という言葉に気が引かれるケド、ここでそれは言わないトク。

ライムが取り出したメモには6つの聖石、と書かれている。

つまり、まだ残り3つを見つけないとこの謎は解けない……

そう言えば今2つはハーちゃんのストレージに───

 

「あと一つ、みんなに言いたいことがある」

 

聖石に関して考え始めた途端にライムが再び口を開いて少し真剣なトーンで一言放った。

 

「私たちがボス部屋に着いた時点であの、ハヅキとアルゴが遭遇したジェネシスとか言う奴、あいつがボスを倒していた」

 

「でも、次のエリアの解放がされてナイ、そういう事だよナ?」

 

ジェネシスというあの《黒の剣士》がボスを倒した、でも何故次のエリアが解放されてないのか?

オレっちが考えられることは2つ程ある……

 

「それに関しては俺から話す」

 

またまた考えを遮られた、またライムか、そう思ったケド今回は何か声的にも雰囲気的にも違う。

多分、今ここにいるメンバーは全員が驚きを隠せてないダろう、オレっちの後ろから聞こえた声の主、それは……

 

「ルー坊……」

 

「あぁ、正解だ、アルゴ」

 

黒髪にSAO時代に着ていた装備に似てる黒い服装、相変わらずな赤い目に背中に2本の剣を背負ったオレっちの相棒が宿屋の入口でハーちゃんと共に立っていた。




あいつがついに……?

何の説明も無いんじゃない、説明できるようなキャラがパーティに不在なだけだ。
奇声を上げて消えるプレイヤー、そしてNPCを囮に……

さらに聖石とプレミアの関係性、6つの聖石と巫女、祈り

何が起きようとしているのだろうか……?

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