ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第174話 記憶解放術

あの時──

空に負けてしまう、そう思った時聞こえた声はあの後も少しずつ声をかけてきていた。

 

──お主はまだ負けてはおらぬ、仲間がいるじゃろ?

 

そうだ、俺には仲間がいる、だけど今ここにはいない

 

──お主の持つ剣にはまだ力がある、それを使うのはお主じゃ

 

そんなこと言われたって俺にはそれは使いこなせないだろ?

 

──お主は1人で戦ってきた訳では無い、今消えてしまった者も、お主を今も思っている大切な人達だって一緒に戦っておる

 

何が言いたいんだ?

 

──お主には()()()()()()がある、お主は《創造》出来るのじゃよ

 

それがこの武器の()()()()()とやらを出せるのか?

 

──もちろん、お主の力でその武器の《記憶》を解放してやるのじゃ

 

結局、お前は誰だ…?

 

──わしはカーディナル、この世界の()()()管理者じゃ

 

 

 

カーディナル、そういった声の主は《武装完全支配術》を超える術がつかえる、そう言っていた。

そして俺はそれと同時にとあることを思い出していた。

 

 

 

---

数ヶ月前

東京都内:アーガス社内

 

「ねぇ、春揮君は《イザナミの伝説》を知ってるかしら?」

 

「そりゃ、伝説系統を読み漁ってましたから、それでそれがどうかしたんですか?」

 

「前に話したあなたの持つ霊刀、イザナミの設て……いいえ、記憶とやらがもしもイザナミの伝説に関係してるとしたら、って思ってね」

 

確か、イザナミの伝説はこうだ。

兄であるイザナギという神と交わり様々な神を産んだ。

その時に火の神である《カグツチ》を産んだ時にイザナミは()()()()()()を負ってしまい命を落としてしまった。

(中略)

何やかんやあって黄泉の国とやらで追いかけてきたイザナギを追い払いイザナミは黄泉の国の支配者となった。

 

 

思い当たるところでは強力な術として使える伝説はない。

 

「まぁ、もしもイザナミの伝説を元に記憶が武器に宿っているのならこれを」

 

こうして俺はもう1枚、同じように文字が書かれた紙を貰った。

その紙に書いてあった文字、それこそが──

 

 

---

アンダーワールド

 

記憶解放術(リリースリコレクション)!!」

 

そう叫んだ直後、俺の体の半分が赤黒い炎に包まれた。

そしてそれと同時に炎に包まれた右肩から右腕が再生した。

 

(これがイザナミの持つ全ての《記憶》、迦具土神を産みやけどを負った時の苦しみとやけどの原因の《黒炎》……!!)

 

「さぁ、決着をつけようぜ、空」

 

「どんな技を使おうがあなたはボクには勝てませ──いつの間に─!?」

 

「遅い──!!」

 

俺は空が強気になって挑発をしているのを無視して接近して空の左手に持たれている《デュランダル》を奪い取った。

 

「────穿て、迦具土神」

 

「な───」

 

奪い取ったと同時に左手に持っている《イザナミ》を空の左手に刺して一言呟いた。

その直後、剣が刺さっているところから黒炎が上がり空はあっという間に炎に包まれた。

 

「こ、こんなもの………お前ごときに負ける訳には──」

 

「お前はSAO開始時、デスゲームと化したあの世界で生きることを、先に進むために道を切り開くことを諦めた。その結果、第一層に引きこもって商売をするだけの生活になりそうになった、その時にお前は大切な妹から差し出された救いの手を『自分は弱い』そう思って救いの手を拾わなかった、そして結局お前の妹、ルナ……美月はSAO第一層迷宮区で命を落とし、帰らぬ者となってしまった」

 

「………あぁ、そうだよ」

 

俺は空に刺した剣を抜いて術を解いて言葉を続けた。

 

「お前がSAO第一層で何もしていない間、多くのプレイヤーが傷つき、多くのプレイヤーが命を落とし、多くのプレイヤーが悲しみ、辛い思いをした」

 

「…それがどうしたのさ」

 

「お前は《お前が救えば死ななかったかもしれない》1人の命を見捨てたんだよ……俺みたいにな」

 

あの時、俺があと一歩、それだけ動けていれば──

 

「あなたが動いていれば美月は死ななかったでしょう!?」

 

「お前………!!」

 

少しは反省してくれたと思ったがさすがに無理だったようだ。

こうなったら改心させる前に──

 

「SAO第一層で引きこもってた《負け組》には何も言われたくねぇよ、自分の弱さを隠すために誰かを傷つけるようなやつに何かを言われる意味はねぇ…ここでくたばれ、雑魚が」

 

俺は再生した右腕に持った《英雄剣デュランダル》を空の方に構えてそのまま力を込めてソードスキルを放つ準備をした。

 

──お主たちの世界で言う《ソードスキル》とやらはこちらの世界では《想像力》で全てを作り出すことが出来る。

 

葉月やセブン、招待組のみんなが俺を待っている。

だからこそこんなやつに足止めをくらっている訳には行かない。

 

「これでトドメだ、敗北者(ルーザー)!!」

 

片手剣10連撃OSS:ユナイタル・クロウ

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

「くそ………負けるか──!!」

 

「悪いがお前にはここで眠ってもらう──穿て、迦具土神」

 

「やめ───」

 

ソードスキルを打ち終えると同時に空に剣を突き刺して俺は再び術を唱えた。

すると空は剣が刺さった場所から炎に包まれてその場に倒れ込んだ。

 

「やった……のか」

 

俺はその場に倒れた空を見たあと剣をしまって遺跡の出口側に向かった。

気づいた時には《記憶解放術》も解けていた。

 

 

 

アンダーワールド

廃墟と化した遺跡:入口

 

「おぉ?楽しもうぜぇ、黒の剣士」

 

「お前と楽しむなんて嫌だけどな……」

 

俺が遺跡入口に戻るとそこにはフードの男(PoH)がどこか懐かしい黒い服装に身を包んで片手にこれまたどこか懐かしい黒い剣を持った数分前まで車椅子に座っていた少年に足止めをされていた。

キリトの後ろにはALOから来たいつものメンバーがボロボロの状態でキリトの方を見ていた。

 

「よ、春揮、来てくれたんだな…って言ってもお前もボロボロか」

 

「お前こそ、この世界で無茶し過ぎだよ……俺はもうこの世界にはいれないがあとは頼んだぞ、キリト」

 

「あぁ、任せとけ」

 

この戦いの決着を見る前に俺はセブンに付けられた《無茶しないようにする装置》(通称:遮断機)の基準値を超えてしまったらしく、ALOへと戻った直後にログアウトしてしまった。

結局、意識がもどるまではVRには入れなくなった。

 

──葉月、今はまだお前の元には行けない、もう少し、待っててくれ

 

 

数日後

 

「あー……うん、聞こえるし大丈夫」

 

「まさかアーガスに侵入されてたとは……それより、ラギっち、早く入らないと」

 

「あ、あぁ、行ってくるよ、《SA:O》に」

 

 

―――

現実時間 7/10

ソードアート・オリジンβテスト10日目

 

「おい、そいつをよこせ」

 

「断る……!!」

 

私、葉月はジェネシスと《もう1人の巫女》に遭遇していた




終わりたかった
祝、ソードアート・オンライン悪剣投稿から1周年

それまでに終わるという野望は儚く散った。
まぁ、こんな作品書いてるけど受験生ですし、今年(書いてなかった理由それではないのだが)

こんな感じで進めば遅くもなるよ、しょうがない

さて、説明、ナニソレオイシイノ?
記憶解放術の説明に関してはどうせ俺なんかより詳しい人はいるよ、うん

何あれ一年間ありがとう、そしてこれからもよろしく
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