ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
SA:Oβテスト13日目
はじまりの街:宿屋カフェスペース
ハルキ目線
「渡したいものって?」
「それぞれスキル画面を開いてくれ」
宿屋に集合した招待組に俺から1人ずつとあるものを送った、とは言っても既にハヅキとフィリアは持っているみたいだが……
「何これ【《EXスキル》:冥界剣】?」
「私は【《EXスキル》:玲瓏の癒やし手】?」
俺がみんなに送ったのはそれぞれの上位EXスキル(熟練度解放済み)だ。
本来、《アタッカー》、《タンク》、《バファー》、《ヒーラー》の4種類しかないが、特定の条件を満たすことで上位スキルを解放し、使えるようになる。
ハヅキ:無限の幻影茨(槍上位)
シズク:冥界剣・封牙の守護士(両手剣上位)
ライム&プレミア:玲瓏の癒やし手(本来片手棍上位)
フィリア:深界の暗殺剣(短剣上位)
アルゴ:残響の闘争者(曲刀上位)
「ハルキとレインは?」
「俺はSAO時代のユニーク……絶界の双星剣を使いたいところだが、体が持たないかもしれないから
「私はハヅキちゃんも知っての通り多刀流、エクストラスキルなしで双星剣スキルを使えるから今回はみんなのバファーにまわるね」
俺は全員が宿屋に集合する前にとあるスキルをスキル欄に追加し、俺の次に到着したレインにはバファースキルの熟練度を最大まで解放した。
「よし、準備は完了だな」
「マテ、ルー坊……行くのはいいケド、この人数で攻略するのカ?」
「俺を試してるつもりか、アルゴ?ここに居るのは《SAO帰還者》、どんな困難も超えてきたメンバーだぞ」
「そうだナ、オレっち達なら大丈夫ダナ」
アルゴは何故聞いてきたのか分からないが、俺の返答を聞いて安心したのかそのまま後ろに下がった。
俺は全員の顔を1度見回してから出発の合図を出した。
「みんな、アインクラッドを攻略して必ずティアを助けるぞ!」
「もちろん!」
「モンスターの情報は任せナ」
「うん!」
「プレミア、お前の願い、必ず叶えるよ」
「はい、ティアを助けてみんなと一緒になります」
こうして俺達は未完成のアインクラッドに向かった。
アインクラッドに向かう道中
「お前ら、先に行け!」
「私達も後から行く!」
アルゴの情報通り、アインクラッドに向かうにはフィールドに現れた転移石を使う必要があるが、そこに行く道中にNMモンスターが2体ほど行く手を阻んできた……が、俺とハヅキがその2体の動きを止めているうちに他のみんなを先に進ませた。
NM:スカルボア
Lv.43
NM:キングコボルト
Lv.46
「ハヅキ、2体を引き付けてくれ」
「うん、わかった」
俺はハヅキが2体を引き付けているうちに《隠し技》の準備を始めた。
その間にハヅキは槍上位スキルで動きを封じながら攻撃をしている。
無限の幻影茨SS:ライン・ストライカー
「はあぁぁ!」
「ハヅキ、今だ、スイッチ!」
ハヅキが1連撃のSSで敵の動きを封じたと同時に後ろに下がってもらい、俺が準備したSSを叩き込んだ。
その頃
先に進んだ招待組:転移石前
ライム目線
「あれ、SSの光……?」
先に進んだ私達は難なくアインクラッドに行くことが出来る転移石前に到着し、アクティベートを完了した。
そして先に進もうとしたところで後ろを気にしていたシズクが私たちの来た方向から
(ハルキの言ってた隠し技ってやつか……?)
どこかで見たことのある気がする光はそのまま消えた、それと同時に私たち5人は先にアインクラッドへと転移した。
アインクラッド内:未完経路
「強い……!!」
「シズク、下がってバフを……くっ!」
先に入った私達は直ぐにNMモンスターに遭遇し、苦戦を強いられることになってしまった。
どれも駄作説出てきたぞ、おい
さぁ、HRの醍醐味の一つ、多すぎるエクストラスキルも全員にプレゼント
一応言っておきますがハルキは管理者権限を持たないアバターです
アインクラッド攻略のために先に進んだ招待組、道中にいたモンスターを2人で足止めしているうちにアインクラッドに乗り込む5人、その後ろに見えた紫色の十字のような光とは……?
そしてアインクラッドに乗り込んだがそこで待っていたのはNMモンスター、5人は苦戦することになってしまう、果たして先に進むことが出来るのだろうか……?