ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

28 / 193
ALO~アルヴヘイム・オンライン~(現実世界)
第26話 再会【新章開始】


キリト(和人)の家から出たのは午後1時過ぎ、天気は快晴。

そんな空の下、俺は東京駅で新幹線の切符を買っていた。

 

切符を持つ俺の手にはひとつのメモが握られている。

 

『長野県長野市の○○地区にある家(住所………)』

 

「さてと、行くか」

 

俺は新幹線に乗り、長野へ向かった。

 

────

1時間後──

 

「着いたぜ長野県…!」

 

長野県長野市にある『長野駅』に到着した俺はとりあえず目的の住所がある地区を駅員に聞いた。

 

「あー。それならぁ…向こうの出口から降りて信号渡った先にあるバス乗り場からバスに乗れば行けるよ」

 

「ありがとうございます」

 

教えて貰ったバス乗り場からバスに乗り、約1時間かけ目的の住所の近くのバス停に到着した。

 

「ここか…?」

 

東京はあまり雪がなかったため全く厚着してこなかったのは間違いな程に雪が大量に積もり、吹雪き、寒い。

温度計とかないから今何度なのかはわからないが、多分氷点下よりしたなんじゃないかな…昼間のくせに。

吹雪いている中、無理やり進んでスマホのナビ機能で出てきた目印の前にたどり着いた。

 

「『桜花』……ここだな」

 

凍えた手を何とか動かし、インターホンを押す。

 

「……どうぞ」

 

「お邪魔します」

 

桜花家の誰か(?)が扉を開け、俺を中に入れてくれた。

中に入ると暖房が効いているのかかなり暖かい。

リビングはそこそこ広く、ソファーの向かい側にテレビも置いてある。普通か。

 

と、リビングの端の方にある階段から音が聞こえ、振り向くと……

 

「…誰だ?」

 

「……なんでここに来たの」

 

階段に立っていたのは髪がものすごく伸びて小さい頃に見た『貞夫』だか『貞子』とかなんとかって名前のやつが目の前にいるのかと思った。

が、貞子(?)が発した言葉により、俺の目の前にいる人間が誰なのかがわかった。

 

「ハヅキ?」

 

「髪が長いからってわからないのは酷いでしょ、というかなんでここに来たの?」

 

「ちょっとした人に聞いてお前の家の住所を聞いたんだよ。2ヶ月たったけどな」

 

「どこから?」

 

「東京、それも都内」

 

「……とりあえず髪縛る」

 

「いや、切れよ。それよりお前の親は?」

 

リビングにあったゴムで髪を縛り始めた葉月にふと、気になることを聞いた。

 

「…両親ならいないよ」

 

「…は?」

 

「2ヶ月前には既に死んでた、死因は『自殺』」

 

「んじゃ、お前は今まで飯とかどうしてたんだよ?」

 

「………親が置いていった色々でなんとか過ごしてきた。けど、髪は切りに行かなかった、いや、行けなかった」

 

ハヅキはそう答えたが、ハヅキの体を見る限りこの2ヶ月間、多分一週間に一度ぐらいでしか飯を食べてなかったんじゃ……

 

「これでいいよね」

 

「……!」

 

ハヅキはいわゆるポニテとやらに髪を縛り、俺の前に立った、その時、窓から入った陽の光がハヅキの蒼目に光を纏わせた。

 

「……やっぱり、この目にはびっくりする?」

 

「SAOで慣れてるっての。それより、お前さ……」

 

「……?」

 

「やっぱり可愛いよな」

 

「……うるさい」

 

「とりあえず飯作るか、材料なんかあるか?」

 

「ご飯ならさっき食べ……ひゃぁ!?」

 

「そんな驚くか?というかお前、まともに飯食べてなかっただろ、この2ヶ月間。嘘ついてもわかるぞその身体なら」

 

「……身長低いのは元々だよ、あと胸がないのは」

 

「そこまで言ってないわ」

 

「とりあえず冷蔵庫の中のもの使わせてもらうぞ」

 

「……バカ」

 

「お前はそこで座ってろよ、とりあえず何か作るから」

 

冷蔵庫の中には数年は食べることが出来るようなものがいくつか入っていた。

 

それを使い、適当に料理をした。

 

「……美味しい」

 

「そりゃ、まともに何も食べてなければな、それも食べたとしてレトルトとかじゃダメだろ。というかお前金は?」

 

「……近所に住む人に助けて貰ってる、多分ルシハもよく知ってる」

 

「俺の名前は春揮。そっちで呼んでくれよハヅキ」

 

「……わかった、春揮、よろしく」

 

「んで、俺もよく知ってるって誰だ?こんな所に知り合いなんていないぞ?」

 

「……明日ぐらいには来るよ」

 

「話を変えるがお前の親、どうしたんだ?」

 

「……半年前、日和お姉ちゃんのナーヴギアが停止した後、すぐに私も死ぬんじゃないかって不安で鬱になって、そのまま精神的に追い詰められて自殺したんだって」

 

「それで、帰ってきて2ヶ月は?」

 

「私がもし、戻ってきた時ように長く持つレトルトを置いてくれて、戻ってきた時に困らないように周りの人に家のことを任せたまま……」

 

「自殺……か」

 

「……でもわかったんだ、私」

 

俺の横に座った葉月は手に涙を落とし、語り始めた。

 

「日和お姉ちゃんに言われたみたいに誰にも恨まれてなんかいないんだって、むしろ誰かに愛されてるんだって。周りの人の温かさがそれを教えてくれた気がする」

 

「……なら、安心だな、ここに住んでても」

 

「…………嫌だ」

 

「なんで?お前はここにいても周りの人が優しくしてくれるだろ?」

 

「…そうだけど、でも、これ以上周りの人に迷惑かけたくないから、私も東京に行く」

 

「行ったところで家は借りるのは難しいぞ?それに金もほかの人なんだろ?」

 

「それは……」

 

俺の言葉で俯いてしまった葉月の頭に手を乗せて撫でながら俺は……

 

「俯くなって、行く宛がないなら俺の家に来ればいいだろ」

 

「でも……」

 

「別に迷惑でもなんでもねぇよ、アルバイトすれば金も稼げるんだし、別に俺の家だから俺の自由だろ?お前と一緒に住むことなんて」

 

「……でも」

 

「その、俺も知ってるって人に話をつければいいだけだ、この家は開ければいい。そのへんは俺がなんとかするし……っておい何す──

 

「…なら、け……結婚しようよ」

 

「キスしてから言うかよ」

 

「うるさい」

 

「葉月、こちらこそ。よろしくな」

 

「軽いよ」

 

「お前には言われたくねぇよ」

 

────

この日、結局帰らずに葉月の家に泊まることに。

そして次の日来るという俺が知ってるかもしれないという人が家を訪ねてきた。

 

「やっほー葉月ちゃ…ん?って誰?もしかして彼氏さん?」

 

「正確には夫、まだ結婚してないけど」

 

「いやいやいやいやいやいやいやいや!!いや、え?」

 

と、玄関からリビングにいる俺の姿を見て驚いて葉月に質問攻めをした謎の声の主を見ると……

葉月とほぼ変わらない身長(と胸)の女の子が立っていた。

 

それは、俺も1度見たことのある顔だった。

 

「ルナ……!?」

 

 

「……ボクはルナじゃない。ルナの双子の姉、プレイヤー名はソルだ、よろしく、葉月ちゃんの夫さん」




まさかの終わり方。
そして軽々しい結婚と桜花家から離れる決断を……

春揮が向かった先は長野県!
山奥にある桜花家に向かったのだった。

そしてそこでやせ細った葉月と再会。
なんと親がいないという……

金は近所に住む人に助けて貰ってるらしいが、その噂の方はまさかのルナ……!?


と、思いきや双子の姉!?

葉月がどんな関係になっているのか……


結婚早いなー(棒)

────

如月 春揮
19歳
身長:170
誕生日:5/20
住み:東京都内

────

桜花 葉月
18歳
身長:157 (A)
誕生日:8/28
住み:長野県長野市某所
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。