ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第34話 シルフ&ケットシー【同盟】

 

「なんで、シルフ領主が俺らをこんな所に?」

 

「実はな、ここ、シルフ領の横にある森、そこでそなたらがサラマンダーと戦い、その後、謎のスプリガンを倒したのを我々の仲間が目撃したのだ」

 

「……それで?」

 

「ほんとうはそなたらが寝ていた宿で話をすればいいのだが、領主が領から出るのは少々危険なことなのでな、無理に他の者にここまで連れてきて貰ったのだ、すまない、このような手荒い真似をして」

 

「普通にシルフの俺らを見つけたっていう奴が宿で話をすればいいだけだろ?」

 

と、シルフ領主のサクヤにここまで連れてきた理由を聞こうとしていると、サクヤが入ってきた扉が開き、そこからケットシーが顔を出した。

 

「お、()()()()お二人さんが起きたみたいだにゃ〜」

 

「アリシャ、その言い方は無いだろう?」

 

「でも結局はシルフが街の宿で寝てる男女二人をここに連れてきたんだから拉致ったってことになるヨ?」

 

アリシャと呼ばれたケットシーはサクヤとかなり仲が良さそうだ。

 

「あ、説明が遅れた、私はアリシャ。こう見えて《ケットシー領領主》をやってるヨ」

 

「「え……?」」

 

「そっちの青髪のケットシーの領の領主だヨ?」

 

まさかの発言に混乱してる俺らにアリシャはハヅキの方を見てさらに詳しく説明した。

いきなり特徴を言われてびっくりして耳が動いたのは見なかったことにしよう。

 

「というか結局、なんで俺らを拉……連れてきたんだ?あと、領主は領から出るのはあまり良くないんじゃないのか?」

 

「領主が領から出ちゃいけないって言うのはシステム的にではなく《各種族》の喧嘩をさせないためだったり、領主が暗殺とかされないようにするためにゃ〜」

 

そう聞いて何故か安心した気がする、というかアリシャの喋り方って特徴あるし誰かに似てる気がするんだよな……ま、いいか。

 

「それで、だ、そなたらをシルフ領まで()()()来たのは『キリト』と言うスプリガンの男の目的のために我々が援護をしようと思っていてな、あの森で何度も勝負をして勝利したお主らを連れてきたのだ」

 

この人は必要なことを言えないのか……?

多分言いたいことは…

 

キリトがたまたまここに寄って、世界樹に行くってことを話した、その時にサクヤかアリシャに手伝って欲しいと伝えて、シルフとケットシーで同盟を組んで、世界樹攻略の援軍に行こう、と。

それで少し力不足かもしれないから誰かいないかと探していたらちょうど森でサラマンダーを蹴散らした《ケットシー》ハヅキと、謎のスプリガンことサタンを倒した《スプリガン》ルシハ(俺)に協力を求めよう。と。

 

「というかキリト?」

 

「あぁ、黒ずくめの服装のスプリガンだが」

 

「俺らもそいつを追いかけようと思ってたんだが、というか……

 

SAO事件のことは伏せ、俺とキリトが現実世界(リアル)で知り合いということを伝えた。あと俺らの名前(プレイヤーネーム)も。

 

「そうだったのか、とりあえず改めて宜しくな、ルシハとハヅキ」

 

「あぁ、宜しくな、サクヤ、アリシャ」

 

俺らはお互い、握手を交わした。

 

「それで、なんでまだ出発しないんだ?」

 

「それが、我々の装備が揃っていなくてな、キリトが()()()()()を持っていて、それを預けてくれたが…まだしばらくはかかりそうでな」

 

「とりあえず2人は明日、またログインしてく──

 

サクヤがログアウトしてくれと言おうとしたその時だった。

シルフ領の中から爆発音がしたのだった。

そして、様子を見に行くと爆発音がした所にいたのは《サラマンダー》が2人。

 

「『ユージーン』と『カゲムネ』、何をしに我が領に来たのだ」

 

「ここに、俺らの軍を壊滅させた小娘がいるだろう!そいつを潰しに来た」

 

サラマンダーの軍と聞いて浮かんでくるのはシルフ領の横の森でハヅキが謎のスキルを発動させて瞬殺したヤツらだよな……ってことは俺らか。

 

「それに、()()忌々しいスプリガンもいたという話だ」

 

「それで、俺らに何の用だ?」

 

サクヤとアリシャの後ろに立ってた俺とハヅキは前に出て戦闘態勢のまま、2人のサラマンダーを見た。

 

「勝負をしよう、お互い、邪魔はしないで1対1でそこのスプリガンは俺と、そっちのケットシーはカゲムネとな」

 

何を言い出すかと思えば……

こっちは元々戦闘態勢だって分かってるくせに。

 

「勝負は今日の夜8時だ。近くにある広場でやろう」

 

「望むところだ」

 

────

なぜ、サラマンダーの大男、ユージーンと呼ばれたあいつがスプリガンに恨みがあるのかと思えば、数日前、キリトがあいつと訳ありで戦って倒したかららしい。

 

「私のせいでシルフ領に被害を……」

 

「別に気にすることではない、それより、ホントにいいのか?」

 

「あいつがキリトにボコボコにされたのに反省してねぇなら俺がやるしかねぇだろ、それに加えてカゲムネとやらにハヅキなら勝てるだろうしな」

 

「大丈夫かにゃ〜?」

 

「領主の2人は世界樹に行くために装備を揃えてくれ、俺はヤツらを倒す」

 

「わかった、少し不安だが2人に任せよう」

 

「だけど、2人の勝負、見させてもらうヨ〜」

 

こうして俺らは《サラマンダー:将軍》ユージーンと《サラマンダー》カゲムネとの勝負をすることに。

 

────

シルフ領近くの広場

 

俺らが到着すると既にサラマンダーの2人は待っていた。

 

 

「さぁ、始めようではないか、()()()()を」

 

「軍の仇……ここでとらせてもらう!」

 

俺は()()()()()剣を持ち、ユージーンの方へ、少し離れたところでハヅキがカゲムネの方へ。

 

「行くぞ!」




長い間(2日か3日)またせた結果がこれでした。

どうも、2日間休んでいるうちに文章力の低下が見られたりUAが4000超えたり(2018/06/04 12:17現在)して驚いてます。怖いね。

大事な部分が抜けてる気がするけど簡単に言うと。

キリト来た。
世界樹行きたいから手伝ってって言った。
装備整えてから行く。
あ、戦力足りないかも、なら実力が高そうなやつを選ぼう。
ルシハ達を拉致る

ってことですね。ほら、簡単?

シルフ領を破壊して現れたのはサラマンダーの将軍、ユージーンとカゲムネ。

2人はどうなる…!?



アリシャとサクヤの喋り方わかんないから困るわ(本音)

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