ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
「それデ、なんであんなにボロボロだったんダ?」
「……どうせ、信用しねぇだろ」
…それに、教えたところで俺に得はないし
「信用するかしないかはお前の隠してることを明かしてからダ」
「どうしても聞きたい、と」
「その通りダ」
…その前に、こいつは誰なんだろう。それに、俺を助けてくれたっていうやつも気になる。
こいつなら教えても大丈夫……か?
「…俺はSAOの制作を手伝った、簡単に言うと『管理者』ってとこだ」
「………は?」
「βテストだけでなく、αテストまでやったし、1部のクエストの制作までした。」
「いやいやいやいやいや、どう信じろと」
…ほらな、やっぱりそんな反応するよな。
俺だって言われたら信じないよ、そっち側なら。
「それなら証拠をみせロ、そうじゃないと信じられないだろ」
証拠になるもの……と、言われて思いつくのは2つほどあるな。
俺はウィンドウを開き、スキル欄を表示させた、と一緒に武器を取り出した。
「なんだこのスキル?」
「俺にもわからないが、ほかの人間にはないだろ?それにこの武器も。」
「確かに、こんな剣、聞いたことも見たこともない…」
「スキルに関しては俺もわからないけど、この武器に関しては俺が作ったんだ。」
それからしばらく、この武器の説明とか色々した。
「…なるほど、そこまで言われると信じるしかないか」
「そういうお前は何をしてるんだ?」
「オレっちは、ちゃんとした名前がアル!オレっちは『アルゴ/Argo』、情報屋をやってる」
「俺はルシハ、さっき言った通り、一応製作者だ。」
「……製作者ってことは
「…俺はあの人と敵対する側だ、確かに、茅場晶彦と一緒に制作に関わってきたが、ログインは別でしたし、むしろこんなことを計画してたなんて分からなかった。ハメられたんだ」
「なるほどな…」
って、こいつ今、さらっと『情報屋』って言ってなかったか?
「アルゴは情報屋をやってるんだろ?」
「そうだけど」
「俺はエリアのほうに集中してたせいでクエストとモンスターの情報にあまり詳しくないが、これから先の攻略に少しでも役立つ情報を
「それがどうかしたのか?」
「俺がお前に情報を少しずつ流す、代わりにお前は俺になにか……
「そういうことならオレっちとパーティを組まないか?」
「…は?」
「だから、オレっちとルシハのパーティを組むって言ってるんだ、その方が何かと便利だしな。
「わかった、アルゴとパーティを組む代わりに、俺がアルゴに情報を少しでも流す、これでいいな?」
「あぁ、そういう事だな」
こうして、俺とアルゴのパーティが結成した。
「ってことで宜しくな『ルー坊』」
「……今なんて言った」
「だから、ルー坊って」
「なんだその呼び方」
「呼び捨ては言い難いんだ、いろんな意味で、だからこの呼び方で行かせてもらうゾ」
「……わかった、こちらこそよろしく、アルゴ」
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その日の夜。
結局、話をしていたら昼過ぎになって、昼飯を食べたあと、もう一度宿に戻り、既にわかる情報を教えたところで夜になった。
「んじゃ、オレっちと一緒に寝るぞ」
「ちょっとまて、どういう事だ」
「しょうがないだロ、宿は一部屋しか借りれなかったんだから、ほら、開けてあるから寝ろヨ」
「あとなんで脱いでるんだよ!?」
「誤解を招くだロ…別に夜ぐらい涼しいかっこしたいだけダ。あとジロジロ見るな」
アルゴの髪が金髪だと知りつつ。
何故か罪悪感に襲われながらも、俺はその日をアルゴと共にした。
そして、次の日、俺たちはレベリングをすることになった。
アルゴさん登場。
ということで少しやってみたかった添い寝(?)イベントてきなやつも取り入れました。アルゴさんで(俺見たことないけど添い寝イベント)
情報屋に情報を送る代わりに何故かパーティを組むことに。
このパーティがこれから先、どんなことをしていくのか……
次回をお楽しみに。
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今回はステータス無し。