ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
俺は重力のせいでまともに動けない体に蹴りを入れられた。
「ぐあっ……」
「やれやれ、次の大型アップデートで実装するつもりだった重力魔法をこんなところで使ってしまうとは……」
そう言いながら須郷は倒れているアスナの手に鎖を付け、アスナを立たさた。
「僕が何をしたいのか特別に教えてやろう…フルダイブ機能を使っている人間だけだが、故意にプレイヤーの感情を操作出来るようにしたのだよ、ほぉら……明日奈……」
須郷はアスナの胸元の服を破き、アスナの髪の匂いを嗅ぎ始めた。
「いやっ……やめて……」
「いいねぇ…NPCにはそんな顔はできないよ」
「須郷……貴様……!!」
アスナは須郷に顔を舐められ、至る所を舐められている……
その間も俺の体は全く動かない。
「こうやって、本人が嫌だと思ってもその感情を消して、僕の好みの表情をさせることが出来る、既にあの《デスゲーム》から被験者300人を使ってこの機能を八割型完成させているのだ……あぁ、明日奈……なんて美しい体なんだ……いい香りだァ……」
「キリトくん……私はこんなやつには負けないよ」
「アスナ…っ!!」
俺は手を頑張って伸ばし、須郷を止めようとするが、須郷の使った管理者権限のせいで腕はほとんど動かなかった。抵抗してると須郷に気づかれ、須郷は俺の使ってきた剣を拾い上げ、俺に突き刺した。
「ぐあっ……!?」
「全く……うるさいなぁ……そんなに騒ぐなよ」
「くそ…須郷……!!」
「うるさいと言っているだろう、お前は大人しく死ねぇ!」
そう言って須郷はウィンドウを開き、何かを操作した。
「管理者権限、ペイン・アブソーバーをレベル7に」
その瞬間、俺の体に電気が走ったかのような痛みがいきなり襲ってきた。
「痛覚を操作したのさ。徐々に下げていたぶってやるよ、まぁ、レベル3を超えたら現実世界にも影響があるらしいがな」
「ぐっ……うあぁぁ!!」
「おいおい、和人、いや、キリトくんと呼んだ方がいいかね?これが《神》に逆らった罰だ」
「くそ………」
痛みのせいで徐々に意識が薄れていく。俺を見たあと、須郷は再びアスナの体を触り始めた。
「いやっ……やめてっ!」
「いいねぇ…イイねイイね最っ高だねェ!」
「須郷ーーー!!殺す…絶対に殺す、殺す殺す殺す殺す殺す!!」
そのまま、俺の意識は暗転した。
────
……ダメだ、やっぱり俺にはなんの実力もない…自分の力を過信しすぎただけだ、二刀流に、ソードスキルに…いや、あのゲームに頼りすぎてたのか…─
──諦めるのか、かつて、システムさえ超越した、君が
……だってしょうがないだろ、相手はゲームマスター、俺は一般のプレイヤーだぞ
──それはあのゲームを、あの時を裏切る発言だな
……俺は弱い、システムを超えることだって奇跡のようなものだ…
──それが、私を、カーディナルという存在を超えた英雄の発言なのか。
お前は………茅場……?
──君は私に負けそうになっても諦めなかった、仲間という存在を失いそうになっても、見捨てはしなかったはずだ。
───立ちたまえ、『キリトくん』
オベイロンウザイ殴りたい(本音)
ついに世界樹の上にたどり着いたキリトはユイと共にアスナの元に。
だが、管理者権限を使い、謎の空間に飛ばし、重力魔法でキリトの動きを封じたオベイロン(w)
オベイロン(須郷)が色々した。
あ、ペイン・アブソーバーって名前じゃなかったらすみません。
意識が暗転したキリトは意識の中で謎の声に話しかけられる。
なんと声の主は茅場晶彦!?
次回、どうなってしまうのか……