ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
「うお……うぉぉおおおおお!!」
「何!?」
俺は痛みを無視し、力を振り絞り立ち上がった。そして背中に刺された剣を抜いた。
「妙なバグがあるようだな……」
「GMログイン、ID『ヒースクリフ』」
「な、なんだそのIDは!」
「システムコマンド、管理者権限変更、オベイロンをレベル1に」
茅場に託されたGMアカウントを使い、須郷のレベルを1にした。
「お前なんかに負けて屈する訳には行かない。どんな状況でもあの男は屈しなかった、そう、茅場晶彦は!」
「そ、そうか!そのIDは茅場……あの野郎!死んでもなお、僕の邪魔をするのかぁ!いつもいつも悟ったような顔をしやがって!いつも追いつこうとしたら僕の先を進みやがって……よくも……!!僕は支配者、この世界の神だぞ!」
茅場という名前を聞いて須郷はかなり焦った様子だ。
「システムコマンド、エクスキャリバーをジェネレート!」
須郷はシステムコマンドを使い、ALOの
「システムコマンド!システムコマンドォ!!」
「システムコマンド、エクスキャリバーをジェネレート!」
と俺が叫ぶと目の前にエクスキャリバーが現れた。
「たった一言で伝説級の武器を呼び出すのか……ほらよ」
「な、なっ!?」
「システムコマンド、ペイン・アブソーバーをレベル0に!」
俺は痛覚の感度を最大まで変化させ、床に落ちていた剣を持ち、須郷に向けた。
「決着をつけるぞ、何もかもを奪って奪った席で嘲笑う泥棒の王と、鍍金の勇者の最後の勝負だ、須卿伸之!」
「僕を……その名で呼ぶ…うわっ!?」
須郷はエクスキャリバーで俺を攻撃しようとするが、レベルを1に下げられた須郷の攻撃は全くと言って俺には通用しない。
「もうすぐ、終わる、それまで待っていてくれ、アスナ」
「うん……」
「僕の邪魔をするなぁァァ!!」
菅生が切りかかってきた所を避け、頬にかすり傷を与えた。
「イッタイ!痛い……」
「『痛い』だと?アスナが受けた痛みはこんなもんじゃない!」
「この、クソガキがァ!!」
まだ抵抗してくる須郷にアスナの痛み、そして俺が受けた痛みを全て与えるため、須郷の腕を切った。
「手が、手がァァァ!!」
須郷の腕がなくなったため、エクスキャリバーは床に落ち、消滅した。
「はあァァ!!」
俺は須郷の上半身と下半身を分けて切り飛ばした。
「グボォアァァァ!!」
そして痛みに悶える須郷の頭を掴み、睨み続けた後、須郷を上に投げ、剣を上に掲げた。
「いや、嫌だやめ──
須郷は右目から頭を貫通し、オーバーキルで俺が勝利した。
「……勝ったよ、アスナ…」
「キリトくん……信じてたよ、絶対に来てくれるって」
「現実に意識を戻すよ、今、現実世界は夜だと思うけど、すぐに会いに行く」
「うん……」
アスナをGM権限で現実にログアウトさせた。
「……そこにいるんだろ、茅場」
──君ならやれると思っていたよ、キリトくん。
「春揮から聞いたが、VRの中で生き続けるって聞いたぞ」
──妻からだと言っていたな、実際は知り合いなのだが
「ま、そのへんは知らないけど、今回は助かった、ありがとな、茅場」
──私は茅場晶彦という意識の残像だ、君がこれからどんなことをしていくのかは君次第だ。
「そうだな、まぁ、これで一段落……なんだこれ?」
俺の目の前に光るアイテムが現れた。
──それは私が開発した世界の種子《ザ・シード》、どう使うかは君の自由だ。使わずに記憶を消すもあり、まぁ、自由だ、それは君に託す。
「……わかった」
──それじゃあ、私はそろそろ行くとしよう。さらばだ、キリトくん。
────
その後、世界樹の上の空間に戻され、俺はユイと合流した後、ログアウト出来る安全な場所に行き、俺はログアウトした。
────
桐ヶ谷宅
「お兄ちゃん、行ってらっしゃい」
「あぁ、行ってくるよ」
俺は現実世界に戻ったと同時にアスナの寝ている病院に行った。
ついに終わりが近づいてきた!
というかALO編次回、最終回ですよ。
あらびっくり。
世界の種子ザ・シード
これが一体どうなるのか。
そしてアスナの元に行ったキリト……おや、不穏な空気が。
次回、ALO編最終話。