ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第40話 世界の種子【新生ALO】

病院:駐車場

 

まだ、季節は1月のため、雪が少し降っている駐車場を走り、俺は病院の駐車場を走っていた。すると、右の頬に痛みが走った。

足元を見ると血がたれていた。

 

「遅いよキリトくん……君を待っているあいだに、風邪をひいたらどうする気かね……」

 

「お前は須郷……!!」

 

車の影からナイフを持った須郷が現れた、そのナイフには微量の血も付着していた。そして、須郷の右目は赤く腫れ上がっていた。俺がALOで指したからだ。

 

「右目がまだ痛みが治らなくてねぇ……そのお返しにお前を殺してやろうと思ってな!!」

 

須郷が振りかざしたナイフを避けたが、見事に足元が滑り、俺はその場で転んだ、その隙を逃さないように須郷は俺の腹に蹴りを入れた。

 

「お前ごとき、ガキのせいで俺の研究は台無しだ。どうしてくれるんだかねぇ……死ね!」

 

腹を蹴られたせいで少し動くのが辛くなっている俺に須郷はナイフを振り下ろした、が、須郷のナイフは俺を外し、地面に直撃した。

 

「あれ……目が……今度こそ当ててやる…」

 

再びナイフを振りかざした須郷の腕をナイフが当たる寸前で止め、ナイフを奪い取る。

 

「な、ナイフを奪われた……」

 

須郷は尻もちを付き、俺を見上げている。

 

「貧弱な武器だ、攻撃力も低ければリーチも短い、だが、お前を殺すには十分だ」

 

「ひ、ひぃい!!」

 

しばらく須郷をボコボコにしてまるで事故ったかのように倒れさせ、俺は病院に入った。

受付で『酔っ払ったのかわからないけど倒れてる人がいた』と伝え、頬の傷の心配がされたけどそれは気にせず、アスナとの面会を許された。

 

病室に入るとベットに座って窓の外の月を見ている長い髪の茶髪のアスナがいた。

 

「キリトくん……終わったんだね……」

 

「あぁ…いま、最後の戦いが終わったんだ……アスナ……」

 

「結城明日奈です、おかえり、キリトくん」

 

「桐ヶ谷…和人です、ただいま、アスナ」

 

アスナとキスをした後、家に帰り、その日は終わった。

 

────

それから4ヶ月程がたった。

時は5/22

俺、春揮はSAO帰還者養成学校(?)の学食で里香と葉月と珪子の3人が(いつの間にか)仲良くなって昼食をとっている様子を見ながら、中庭にてイチャイチャしている和人と復帰した明日奈を見ていた。

 

「全くあの二人………」

 

「ダメですよリズさん、葉月ちゃんと一緒に決めたじゃないですか、あの二人を1ヶ月、自由にさせるって」

 

「そうだけども……あそこまでイチャイチャされるとなんというか簡単に言えば殺意的な何かが湧いてくるのよ……あ、あんた達は今日のオフ会、くるの?」

 

「あぁ、あれか…葉月は行きたそうだし、しょうがないか」

 

「私も行きます!」

 

今日、エギルがやっている店で『1部の』SAO帰還者が集まって飲み会をするという話を聞いた。

この学校の人間と言うよりかはエギルが声をかけられるだけの人間を集める、という話で俺らも招待された。

 

葉月はこの4ヶ月で学校に馴染めた様子で、楽しそうにしている。俺はキリト達と色々研究したりしている。昼の時はこの4人とだが。

 

────

4ヶ月の間に、レクトは解散、須郷は『何故かぼこぼこ』で見つかり逮捕、SAO事件もあり、VRMMORPGは停止の危機に直面していた。

だが、この4ヶ月の間に、キリトが茅場から受け取ったと言っている《ザ・シード》をエギルが分析して結果がわかった。

 

なんと、あれは、《VRMMOを作ることが出来るネットワーク》的なやつだったらしい。難しくて覚えてないけど。

 

ALOに巻き込まれた300人は無事、社会復帰できると言われたらしいが、結局、聞いたとおり、茅場晶彦は行方不明。俺が話を聞いた人は知り合いだったらしい。

 

 

ALOが壊滅の危機に陥った時、ある会社がALOのサーバーを持つと話が出た。その会社は1度解散した(はずの)アーガスだ。俺は学校に入れられたからまともに出来ないが、関係は持っているため()()()()()()()()()()らしい。いつ使うんだ?

 

 

────

「みんなぁー!!SAOクリア……」

 

「「「おめでとぉー!!」」」

 

「和人、この後、アーガスが作り出した……

 

「行くに決まってるだろ?」

 

「アルンの上空で待ち合わせだ」

 

二次会、と称して俺たちSAO帰還者(サバイバー)の一部の人間とリーファはALO、シルフ領上空に集合した。

 

「俺名前もステータスも全て初期化したからさ、みんなに手伝ってもらうよ」

 

「ルシハじゃなくなったんだよね」

 

シードを使ったり、色々としているうちにステータスの初期化をした。

 

ALOの復帰と共に、《コンバート》というシステムなどなど……色々と進歩し始めたフルダイブ機能。

 

俺は《ラギ》、ルシハという名前はSAOだけの存在なんだ。

 

「ハヅキ、そろそろ来るぞ」

 

「……?」

 

ALOに大きな鐘の音が響き渡った。

そして、空に巨大な《城》が現れた。

 

キリトと、これの開発(中身以外)に携わった俺以外は驚いた表情で空を見上げている。

 

クライン、リズベット、シリカ、エギル、そしてアスナとハヅキ。

他にも新生ALOに生まれ変わると情報を手に入れたプレイヤーや、領の人達。

全員が目の前の光景に言葉が出ない様子だ。

 

「浮遊城《アインクラッド》!!」

 

「今度こそ、100層までクリアしよう。俺たちの手で」

 

「初期化したから無理に戦えないが、攻略開始だ」

 

こうして、俺たちの新生ALO、浮遊城アインクラッド攻略が始まった。

 

そして、《ルシハ》という存在はこれで役目を終える。

 

────

 

……To be continued!




最後まで雑かよ。

もう何も喋らない。まとめるの下手すぎるってことぐらいしか言えない。

ということで!旧ALO編が終了!

5月になって
ALOから戻ってきた人達は無事。
茅場晶彦はどっかいった。
ルシハという存在は消えた。(ステータスと名前を変えた)
ラギというプレイヤーになった。
アーガスがふっかつしちゃった。

浮遊城キタ━(゚∀゚)━!

って感じですね。雑。

ちなみにハヅキとラギの武器は初期化されてないよ、チートだね

ここからはあの事件までは平和に終わるよ。
あ、エクストラエディション編はないです。

次回から新生ALOと……

ちなみに次回から数ヶ月前に戻ります。

────
ラギ(旧:ルシハ)
レベル.1
スキル:無し
武器:数話前に記載した通り。

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