ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
アーガスは俺の家から30分程で到着出来る。アニメ1話分ぐらいか。
葉月に遅くなるって伝えておいたから大丈夫だとは思うけど多分日を越したらめっちゃ怒られる気がするから仕事するとしても1時間ぐらいだな。
「お、制服姿でそれも今日来てくれるとは、流石我がアーガスのSAOPR代表様だな」
「その言い方はやめてくれって」
会社の前に立ったと同時に入口からまるで待っていたかのようにあの上司が出てきた。ちなみに敬語は使わなくてもいいって言われた。2年前に。
「それで、ここに来て俺にやることってあるのか?」
「新生ALOとしてのシステムとして色々追加しようと思ってさ。まだ新しくアップデートすると公表したけど主に何をしようとか考えてなくてね☆」
「いや、そんな堂々と言わなくてもいいだろ」
「とりあえず入って」
アーガスの社内に入ると2年前、あの時と変わらない様子で社員のみんなはパソコンを操作している。
俺はSAO(現ALO)管理室の奥にある会議室に連れられた。
「みんなとの感動の再開は別に後でいいとして。とりあえずお前は新生ALOにするとしてどんなシステムを作りたい?」
「どんなシステム……んじゃ一纏めにするから少し待っててください」
俺は上司にそう伝え白紙に色々書き込んだ。字が汚いのは触れてはいけない話。
俺がアーガスの社員だからできることだろうけど、ALOに色々と導入したいと思ってはいた。
・武器種【槍】の実装
・管理者権限の廃止(GMアカウントはゲームにログインは出来ない)
・ソードスキルの実装
・オリジナルソードスキルの作成(条件付き)
「今はこんなところか」
「すげぇなお前…それに魔法が売りのALOにソードスキルを入れるとか……」
「一応実装できる範囲で書いた。これに関しては俺も手伝うから」
「──いいんじゃないの?ボクもそれは楽しみだよ♪」
ふと、気づくと会議室の入口から聞いたことのある声が聞こえた。
「お前は…空か」
「覚えててくれたんだね。お久しぶり、如月さん」
「なんでお前がここに?」
「
「って、事だが、いいのか先輩」
「ま、困ってるし少しならな、というかお前初めて先輩っ───
「困ってるんですか?ならボクがいい提案をしましょうか」
空がそう言うと紙に何かを書き始めた。
「これなんかどうでしょう?」
・浮遊城アインクラッドの実装
「お前これは……」
「空、お前、あの城で何があったのかお前もわかってるはずだろ!?」
「だって、面白そうじゃん。
「仮に実装したとして、SAOの時と同じならALOをやってるSAO帰還者が簡単にクリアするぞ」
「そこら辺はボクに任せてよ、それよりもう9時だよ?早く帰らないと葉月ちゃんが怒るんじゃないかな?」
「……お前は」
「ボクもここの近くに住み始めたから大丈夫」
「…先輩、こいつがしばらく開発に手を貸してくれるって言ってる。俺もしばらくは学校に専念するから…俺の考えたやつと、空が考えたやつを実装してくれ」
俺は上司にそう伝え、会社をあとにし、家に帰った。
(空…あいつ何をする気なんだ……?)
アインクラッドを再びVRに作り出す。
あいつがどんな考えでそれを実装する気なのか…
「あいつが何もしないように監視するか……」
────
それから3ヶ月後、アインクラッドの実装の日にちが決まり、俺はキリトにだけ伝えた。
新システムとして、武器種に槍の追加。
ソードスキルの実装(属性付与や魔法と同時に撃つことも出来るように変化した)
そして、システム的に認められた行動を自分のオリジナルのソードスキルに出来るようにした。
俺はキリトと相談してSAOの時のステータスを初期化することに。
それと同時に俺は名前を、キリトは見た目を変更した。
元々トゲトゲだったキリトの髪型はユイが座りにくいということでSAOの時に近い髪型に。
そして俺は《ラギ》という名前に。
ルシハという存在は、ルシファー、サタンという女神と悪魔は。《光の剣士》はSAOで消える。
俺と葉月は無理して武器をそのまま引き継いだ、とは言えゼデュースホーリーソードはSAO初期からずっと使ってきたため消去したけど。
────
5月
ALOシルフ領上空。
公表された時間に俺らは空にいた。
あいつが実装を決めた《あの城》が現れた。
「みんな行くぞ!」
俺たちのアインクラッド攻略が始まる……が、あんなことが起こるなんて……
────
「よくこそ。ボクの城へ」
城を見ている人の中に、怪しげな動きをする者がいた……
怪しげな雰囲気になってきましたよ(wkwk
いきなり現在に戻ったけどそれは置いといて。
内容に関しては触れない。
次回からオリジナルで行くぜ(`・∀・´)
オリジナルということを頭に入れた状態で閲覧よろしくお願いします。
次回、アインクラッドに……