ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
「アルゴ!スイッチ!」
「わかった、任せろ!」
次の日、朝から俺たちは草原に出てレベリングをしようとモンスターを倒していた。
「……ふぅ、結構やってるがそっちのレベルは?」
「オレっちは5ダ、ルー坊はどうなんだ?」
「俺は……」
かなりのレベル差があるドラゴンを倒したおかげでそれなりのレベルに…
「「16!?」」
「どういう事だルー坊!?」
「多分、この剣を手に入れる時に倒したモンスターのおかげだろうな」
「そのモンスターのLvは?」
「確か40」
「レベルに反してそこまで上がってないんじゃないカ?」
「元々、設定してた時点で経験値はしょっぱいようにしてたからな、その代わりに武器が強くなってる」
とはいえ10近く上がるとは思ってもなかったな……
と、アルゴが何かをメモしているのに気がついた。
「何してるんだ?」
「オレっちが情報屋ってこと忘れたわけじゃないだロ、色々と情報をまとめて攻略本として配布してるんだ」
「そういや、そうだったな。でも、ドラゴンの情報は意味無いからな」
「そうなのか!?」
「いや、説明しただろ、シークレットスペースは条件を満たした上で、『先着1名』しか入れないって」
説明したはずのことをもう一度説明するとアルゴは悔しがりながらボアを蹴散らした。
そう言えばゲーム開始(俺がドラゴン倒した日)に比べてモンスターのポップがかなり少なくなった気がする……
そう言えばキリトが『はじまりの街の周辺はすぐにモンスターのポップがしなくなるだろうから俺は隣の街の方まで行く』って言ってたっけ。
製作者でもそれは触れてなかったな。
「オレっちの攻略本、ルー坊にも分けてやるヨ、ただし100コルでな」
「金とるならいらねぇよ」
「冗談に決まってるだロ、ほら、受け取れって」
半分無理矢理で攻略本を渡された。
内容を少し適当に流しつつ読むと、流石情報屋と思う部分まで攻略の方法などが書いてある。
と、最後まで読もうと思ったら…
「ルー坊!!」
俺の後ろに巨大な影が現れた。
既にその影が攻撃をしようとしていたことを気づいたからよかったものの、いきなりこんな巨大なモンスターが現れるなんて……
「アルゴ!このエリアの名前わかるか!?」
「ダメだ、エリアの表示すらされない」
「……シークレットスペースだ」
何が条件でいきなり現れたのかは謎だ、俺はあのドラゴンともう1匹モンスターを制作したが、そのモンスターはここには出てくるはずがない。
ということは、カーディナルのシステムがシークレットスペースを通常のエリアとして自動生成したか、それとも……
『
元々、こっそり作っていたとはいえ茅場晶彦にバレる可能性はあった。
もし、気づいてほかの場所にも作ったとしたら納得が行く…
「ルー坊、こいつの名前は《デス・スコルピオン》、Lvは……」
「…50」
『クシャキシャクシャ!!!!』
「攻略方知らないのカ!?」
「知ってるも何も俺はこいつを作ってないんだよ!」
「……とりあえずやるしかないナ」
────────
「くそっ…スイッチ!」
「だめダ……歯が立たない…ルー坊、ここから出ることは?」
「ここは元々3回死んだら強制的に外に出されて、3回死ぬかボスを倒さない限り出ることが出来ないように設定してるんだよ…」
それが、ここで裏目に出るとは…
「ルー坊!上だ!」
「なっ……?」
いつの間にか上からの攻撃が来ていた。
このエリアのボスは……
「2匹……!?」
「あれは階層ボスのはずじゃないのか……『ザ・ストームグリフィン』!!」
ストームグリフィンの上からの攻撃で体力がギリギリまで減った。
「ルー坊!大丈夫カ!?」
「まだ、1層もクリアしてないのに負けるわけには……!!」
と、その時だった。
俺の体にまた、あの感覚が流れてきたのは。
──スキル:
「ルー坊!?」
スコーピオンの攻撃をいとも簡単に弾き返し、ストームグリフィンの攻撃はものすごいスピードで避けた。
「アルゴ!こいつら2匹をまとめてくれ!」
「わ、わかっタ!!」
アルゴが2匹を引き付けつつまとめてくれている内に俺はスキルの欄の『あの技』を探した。
(……あった)
「ルー坊!そろそろ限界ダ!」
「アルゴ、そのままスイッチ頼む!」
「行くぞルー坊!スイッチ!!」
2匹の攻撃を弾き、アルゴが後ろに下がる。
それと同時に俺は右手に力を込め、あの技を放つ。
─ソードスキル:スターダスト
自分の限界のスピードとパワーで放つ11連ソードスキル。
それをまとまった2匹にぶつける……
「トドメだァァァ!!!」
相手のHPがどんどん減って行き、そして最後まで技を出したと同時に2匹は消滅した。
「ルー坊……勝ったんだよな?」
「あ、あぁ……なんとか、な」
と、俺の方に倒した報酬が入ったが、アイテムと武器欄にはそれらしきものは見つからなかった。
「スキルの欄じゃないカ?」
と、アルゴに言われ探すと、したの方に
『Absolute world amphiaster Sword』
と、長い英語のスキルが表示されていた。
「アルゴ、この意味わかるか?」
「これは多分だけど『絶界の双星剣』だな、結局どんなスキルかも分からないが」
絶界の双星剣……確か開発時にそんな名前を聞いた気がする。
アルゴの言う通り、どんなスキルかは分からないけど
「そーいやルー坊、Lvはどれくらい上がった?」
「……19」
「また上がったナ、このまま1層で30ぐらい行くんじゃないか?」
「流石にそれはむりだろ。そういうアルゴは?」
「オレっちは9ダ」
「それでも結構上がったな」
「そりゃ、50Lvを2体も倒したらナ」
それもそうだが…シークレットスペースの中のモンスターのレベルに反してそこまで経験値が貰えない設定にしたのは俺だが、かと言って俺だけ桁違いにレベルが上がってる気もするんだよな…
もしかしたらまだ判明してない《administrator authority》が関係してるのか……?
「それよりルー坊、そろそろ限界だ、帰って休むことにしよう」
「だな、流石に俺もこれ以上は勘弁だ」
こうして、俺たちははじまりの街へ戻った。
────────
はじまりの街【商業区】
「君たちに聞いてほしい!我々はこれから、このゲームの攻略を始めようと考えている、そのため、俺と共に攻略をしてくれる人を探している!そして1ヵ月後には隣町、トールバーナにて1層攻略会議を行おうと思う!それに参加してくれる人はレベルを上げるなどして備えてほしい、勇敢な剣士達の参加を待っている!」
と、はじまりの街の商業区で買い物をしようと思ったらクエスト受注ボード(後に説明)の前で軽装備の男が何やら演説を。
内容は『パーティ組んで1層ボス倒そう』的な感じ。
それに関連して、隣町にて会議が行われるらしい。
「ルー坊、気になるしあいつに話を聞くぞ」
「俺のことは初心者って言っといてくれ、Lvはバレないし」
────────
「お、君たちは…もしかしてさっきの演説を聞いてくれたのかい?」
「そうだが…お前は?」
「俺はディアベル、よろしく」
「俺はル…
「なんやなんや!お前さんら!」
と、自己紹介を使用とした瞬間、頭がトゲトゲしたオレンジ髪のチャラい人がこっちに来た。
「ディアベルはん言うたな?あんた、気に入ったわ、わいがパーティ組んでやる、そんでそこの『カップル』は既にパーティ組んどるんやろ?」
「あぁ、ところであんた誰だ?」
「あぁ、自己紹介しとってなかったな、わいはキバオウって、言うんや、覚えとけ」
「俺はルシハ、よろしくなトゲトゲ」
「誰がトゲトゲや!?わいはキバオウ言うたやろ!」
ちょっとふざけて言ってみただけなのにこんなに切れることないだろ……
というか俺らのことカップルって言ってきたし。
「ルシハ、もし第1層攻略会議に参加してくれるなら1ヵ月後、トールバーナに来てくれ」
「……わかった、行く気になったら行くよ」
「わいはキバオウやからな!覚えとけよ!」
と、言いながらキバオウとディアベルは去っていった。
「アルゴ、俺らそんな関係に見えるか?」
「……さ、さぁ?」
何照れてるんだアルゴ……
結局その後、色んなスキルを試したり、少しレベリングしたりして1ヶ月が経った。
この1ヶ月のあいだに何人も死んでいくのを見た。
まだ、1層もクリアしてないのに、茅場晶彦という男の仕業で、何人もの犠牲が出た。
そして、第1層攻略を目指すプレイヤー達が攻略会議へ参加した。
1ヵ月飛んだ。
ということでまさかのシークレットスペース登場。またかよ。
そして(OSで出てきた)階層ボスのザ・ストームグリフィン
そして一応オリジナルのデススコルピオン。
手に入れたスキル『絶界の双星剣』。
一体どんなスキルなのか(知る人は知ってる)
そしてルシハのLvの上がる速度は一体何があるのか……
1ヶ月飛んで次回、1層攻略会議!!!
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ルシハ
Lv:19
片手剣(ゼデュース・ホーリー・ソード)
スキル:限界突破、絶界の双星剣、(administrator authority)
ソードスキル:スターダスト、スラント、ヴォーパルストライク
────────
アルゴ
ナックル(爪)
Lv:9
ソードスキル:???
スキル:???