ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第47話 死銃事件【ガンゲイル・オンライン】

12月14日

俺とキリトは菊岡に呼び出され、東京のとあるカフェに来ていた。

午後からまた、リズの素材集めをしようと思っていたタイミングで呼び出され、キリトは少し呆れていた。

 

「急に呼び出してすまなかったね。どうぞ、座って」

 

「どうも、それでなんでわざわざこんなところに呼び出したんだ?」

 

「いやぁ…ついここのパンケーキが食べたくて」

 

「それだけなら帰らせてもらうが」

 

「いや、君たちにこれを見てもらいたくてね」

 

冗談を言ってふざけていた顔が一瞬で真剣になり、俺たちに端末を渡してきた。

そこにはVRMMO全体のニュースを取り扱うサイトの最新ニュースが載っていた。

 

『謎の男デスガン現る』

 

と、堂々と書かれた記事を見つけた。

 

「数日前、ガンゲイルオンラインというゲームで2人のプレイヤーが突然苦しみ、消滅した。その2人のプレイヤーは現実世界で心臓が止まった状態で見つかった、そしてそのどちらにも当てはまるのがその死銃(デスガン)という謎の男だ」

 

「アミュスフィアは安全なものだ。ゲーム内で死んでも現実で死ぬようなことは絶対に無いはずだ」

 

「もちろん、僕だってそう思っているよ、だがこの男は()()を実現した。それもたった1発の銃弾でね」

 

「それで、俺らにどうしろと?」

 

「君たちにGGOにログインしてもらい、B.o.Bという大会に出て、死銃の正体を掴み、この事件を二度と起こさないようにして欲しいんだ」

 

菊岡はそう言いながら端末を開き、俺らに再び見せてきた。

そこには《第3回B.o.B開催》の記事が出されていた。

 

「ほんとにゲームで人が死ぬなんて信じられないが……」

 

「和人、行ってみようぜ、この後リズ達に合流して素材集めを終えた後にさ」

 

「……わかった菊岡、俺らでGGOにログインする、その代わり()()()()()()()()()()()必ず手を貸してくれよ」

 

「借り、ということだね」

 

菊岡に俺らの分のGGOを渡され、持ち帰り、葉月と共にリズの素材集めを終え、ログアウトする前にハヅキとアスナを連れてキリトと共にALOの誰もいないところに行き、しばらくの間ALOにログインしないことを伝えた。

 

「それじゃあ、キリト君もラギさんもALOをやめちゃうってこと?」

 

「違うよ、ほんの数日だけ、別のゲームにログインしないといけなくてさ、菊岡に頼まれてさ」

 

「ラギ、絶対に無理しないでよ」

 

「分かってる、約束するよ」

 

アスナとハヅキだけにGGOにログインすることを伝え、俺たちはログアウトし現実世界で合流した。

念の為、ということで和人がSAO事件のあとリハビリでお世話になった看護師に頼み、俺らの状態を見てもらうことにして、俺らはその日にGGOにログインした。

 

「「リンクスタート!!」」




何も言わぬ

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