ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
GGOにログインすると同時にキリトが思いっきり叫んだので横を見ると……黒髪の長髪の女の子が立っていた。が、その子から聞こえる声はキリトそのものだった。
「キリ……子?」
「おいおい……嘘だろ……」
「とりあえず手分けして武器屋見つけようぜ、あ、ナンパはされるなよ」
「わかってる、とりあえず武器屋が見つかったらメールで教える」
ALOからコンバートでGGOにログインしたからなのか、ステータスに関しては微妙に高い。
とは言え銃の世界なんて全く経験したことがないからどれだけ俺らで戦えるのかが不安だ。
と、フラフラしている内に武器屋にたどり着いた。
そしてここで問題に気づいてしまった。なんとGGOにはメール機能がない。
「気長に待つか……」
待つこと数分、キリ子(キリト)が水色の髪の女の子に連れられ、店に入ってきた。
「お、ラギ、先に来てたのか…びっくりしたよ、まさかメール機能が無いなんてな」
「その人もコンバート…だっけ?であなたと来た人?
「あ、えーっと……そうなんですが、いい武器教えてくれませんか?」
「いいわよ、着いてきて」
多分水色の髪の女の子はキリトが男だとわかっていないと思う。
この後キリトが
「そう言えばあなたに自己紹介忘れてたわね、私はシノン、よろしく」
「俺も忘れてたな、俺はラギ、宜しくな」
B.o.Bに参加したいとキリトが伝えてくれていたらしいが、エントリーまで残り10分となり、エントリーするための場所につくのとエントリー時間を合わせてもギリギリになってしまった、が、キリトがバギーを見つけて俺とシノンがそれに乗り、エントリー会場に到着した。
「リアルの情報は……入れなくていいか」
エントリーを済ませると3人とも《Fブロック》になった。
「それじゃあ、もうすぐ開始だから着替えするわよ、キリト…だっけ?付いてきて」
「え?い、いや…あの……」
シノンがB.o.Bのために着替えをするため更衣室に行こうとしたところでやっとキリトは自分の性別を明かした。その直後キリトはビンタをくらい、着替えてきたシノンに無視されていた。
「B.o.Bが始まったら絶対に殺すわよ!」
「おぉ、怖い怖い…」
「朝田さ……シノン!遅かったじゃないか、その2人は?」
「騙されないで、二人とも男よ、その2人にアドバイスしてたら遅れちゃって」
「へぇ……君たちがシノンと、ねぇ…」
シノンと少し仲良く喋っている男は一瞬、さっきを俺らに放ってきた、が、そんなことを気にしているうちにその男はB.o.B予選のための自動転送で消えた。
「それじゃ、予選の決勝で会いましょう」
「あぁ、絶対に負けないぞ」
キリトも光剣を片手に持った瞬間、自動転送され、俺もそれに続くように自動転送された。
────
予選1回戦
(まずは敵がどこにいるのかを……)
と、周りを確認していると俺の背中の方から赤い線……シノンに教えてもらった
間一髪で避けたが、やはりほかのプレイヤーと違い、銃を使わないで戦うのは無理がありそうだ。
「まぁ、こうやればいい話だが……!」
もう一度バレットサークルが表示され、銃弾が飛んできた瞬間に光剣を振った。
ナイスタイミングで銃弾を切り、俺は感覚を掴んだ。
(これなら行ける……!)
バレットサークルが来た方向に無防備で走り、相手を目で捉えられるほどにまで接近した。
「バケモンかよてめぇ!?」
と、叫び声が遠くから聞こえるが、そんなのお構い無しにさらに接近し、光剣で《ヴォーパルストライク》を放ち、さらに《バーチカルスクエア》に似た技を使い相手が為す術もないまま死亡の表記がされた。
(これがGGOでの剣か……少し軽い気もするがこれならB.o.Bを勝ち上がることも楽勝だな)
1度、待機室に自動転送され、シノンと合流してキリトを探したが、キリトは少し青ざめた顔で立ち尽くしていた。
「どうしたんだキリト?」
「……
「……は?」
「死銃はラフィンコフィンの、
シノンが説教してキリトが冷静さを少し保てたところで1度、気晴らしとも言えるように予選2回戦が始まり、1回戦と同じように剣技でボコボコにして勝利し、キリトに何があったのかを3回戦の前に聞いた。
俺達が来る前に『お前は本物か』と何度も聞いてくる黒フードの男が目の前に現れて、特徴的に死銃だと思ったら去り際に腕に《笑う棺桶》のマークが描かれていたらしい。
そしてさらに『本物ならお前をいずれ殺す』 と言ったらしい。
その話を聞いたあと3回戦、グレネードを使いまくる変態と当たったが光剣の柄でグレネードを思いっきり弾いたら見事に爆発せずに投げた相手側に吹き飛び相手は自滅という形で俺の勝ち。
そしてB.o.B予選は準決勝まで進んだ。
シノンはそこまで苦労する相手じゃないと、トーナメントの相手を軽く見ていたが、俺らはそんな余裕はなかった。
トーナメント表に載っていた名前は、俺とキリトを驚かせた。
予選準決勝
kirito(キリト)
VS
ragi(ラギ)
「「嘘だろ!?」」
どっちかが勝てばどっちかが負けてB.o.B本線には上がれない。
それはもちろん向こうもわかっている様子だが……
「手加減は無しだ、俺らはソードスキルに近いものを使える、ALOのデュエルと変わらないだろ」
「あぁ、そうだな」
実はキリトと新生ALOになって、俺が復帰してから何度か、誰もいないうちに特訓がてらデュエルを良くしていた。
もちろん俺は《スキルコネクト》を使いまくったが途中で……
と、考えているうちに自動転送が始まった。
「勝負だキリト!」
「あぁ、行くぞ!」
こうして俺とキリトのB.o.B予選準決勝が始まった。
あと数話もしないうちにGGO終わります。
あ、今更ながら注意です。
作者は全く銃の知識がZEROなので色々と間違えているかもしれないです。
ついでに本編のGGOはほとんど見てないのでルールとかもほとんど知りません。
え?ならなんで書いたか?
そりゃ、後のためですよ。
GGO編はあと数話で終わりますぜ、すみません短いね。
その短さを形にしたかのようにログインから予選決勝まで吹き飛ばしました。
だって知識ないから書くの怖いから