ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第54話 金と黒の猛獣【地下ダンジョン攻略part1】

 

「やばいよお兄ちゃん!金色の方物理耐久が高すぎる」

 

俺たちは地下ダンジョンに入ったと同時に2体のボスモンスターとの戦闘になった。

ミノタウロスのような見た目のモンスターの片方、金色の方は物理耐久が高く、もう片方、黒色の方には物理技が効くが金色が黒を庇うように行動するせいでダメージを与えても体力が回復されてしまう。

 

「衝撃波攻撃二秒前!いち……ゼロ!」

 

金色が衝撃波を放った。

そこまで致命的なダメージにはならなかったため、アスナの回復魔法で体力を回復し、俺たちは立て直した。

 

「キリトくん!今のペースだとあと150秒でMPが切れる!」

 

「くっそ!黒ミノの野郎また回復してやがる!あいつには物理が通るのに金ミノが邪魔でダメージが与えられねぇ!」

 

(金色のミノタウロスは極端な物理耐性、魔法使い(メイジ)が少ない俺たちじゃHPをろくに削れない…その上直撃が避けられたとしても範囲攻撃のダメージは……MPが切れて全滅したらアルンから出直し……)

 

「お兄ちゃん!メダリオンもう7割以上黒くなってる、《死に戻り》してる時間はなさそう」

 

「……わかった」

 

アルンからここまで来るだけでも時間がかかる、それだけでなくもう一度こいつらと勝負しないといけないとなると時間はない………

 

「みんな!こうなったら出来ることは1つ!一か八か金色を《ソードスキル》の集中攻撃で押し切る!」

 

ソードスキル、アーガスが作り出した新生ALOに春揮の提案で導入された。

システムアシストにより通常攻撃よりも遥かに高い攻撃力を発揮する。その上ALOならでは、上級ソードスキルは通常の武器攻撃のような純物理属性ではなく、地水火風闇聖の魔法属性を備えている。

 

故に物理耐久が高い金ミノタウロスにもダメージが通るはずだ……

 

ただし、ソードスキルは技後の硬直時間が長い、そこに金ミノタウロスの斧の範囲攻撃を喰らえば前衛と中衛は全員即死……

 

「うっしゃァ!その一言を待ってたぜキリの字!」

 

体制を立て直した俺以外の6人は全員が俺の提案に乗ってくれた。

 

「シリカ!カウントで《泡》頼む!……二、一……今だ!」

 

シリカの連れている《ピナ》のバブルブレスでミノタウロスの気を引かせたタイミングでシリカ、リーファ、リズ、クラインでソードスキルを金ミノタウロスにダメージを与えた。

が、ミノタウロスのタゲが硬直中のシリカとリズに向き、攻撃をしようとしたところをシノンが弓の連射で止めた。

 

その隙を狙い、俺がミノタウロスに片手剣ソードスキルを放つ。

 

片手剣8連撃ソードスキル:ハウリング・オクターブ

 

属性は物理4割火炎6割、《オリジナルソードスキル》を除けば片手剣ソードスキルのカテゴリでは相当な大技、当然技後の硬直、スキルディレイも長い──

だが、春揮、ラギに教えて貰い2人でデュエルする時に成功し、しばらく練習したこの技で……!!

 

(攻撃中の右手から意識を切り離す、脳からアミュスフィアに出力される命令を一瞬だけ全カットするイメージ、そして次の命令を右手のみに伝える───!!)

 

俺は左手に剣を持ち、ソードスキルを左手で放った。




1週間も空いたのかこの小説……

なのにお気に入り登録してくれてる人は登録解除なんてしなかった。すごいな…


お待たせしました!
忙しくなかったのに何故か書かなかったこの小説(現在主人公不在
やっぱりキャリバー編は書くの一苦労だ。


次回。
キリトが謎の技(既に登場はしてる)を発動!
一体どうなる……!?

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