ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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マザーズロザリオ編
第61話 絶剣【最強の剣士】


現実世界:某日(春揮目線)

 

年が明け、正月も終わりに近づいたとある日、俺は和人に呼び出され、いつぞやのカフェに向かった。

 

「急に呼び出してすまない、ちょっと気になることがあってな」

 

「気になること?」

 

「あぁ、お前は《絶剣》の噂は聞いたか?」

 

「あれか、何度か耳にしたけど……」

 

絶剣、ALOのとある場所に定時になると現れ、デュエルをして勝つと()()()()()をプレゼントする、という。

だが、その強さに勝つ者は現れず、今も絶剣は『最強の剣士』として名を広めている。

 

「それが、どうしたんだ?」

 

「……もしかしたら、SAO帰還者(サバイバー)なんじゃないかって思ってさ、2人で確かめに行こうかなって」

 

「別にいいけど、多分今、リズとシリカが先にログインしてると思うんだけどあいつらも連れてくか?」

 

「そうだなぁ…どうせ俺たちだけで行ってもあれだし、アスナは少し忙しいらしいからな…そうするか、んじゃこれからALOにログインして絶剣の元へ行ってみよう」

 

こうして、俺たちはALOにログインすることに。

俺は葉月を誘ってアインクラッド内のキリトのログハウスへ向かい、リズ、シリカ、キリトとリーファの4人人と合流し、絶剣が出ると噂の場所に向かった。

 

────

 

「すごい人の量……」

 

「まだ《絶剣》はいないみたいだな……」

 

絶剣が現れると言われている時間の少し前に到着すると、既にかなりのプレイヤーが集まっていた。

 

それから待つこと数分後、周りが騒がしくなったと思えば空から女の子が飛んできた。

 

「また来てくれたんだねみんなー!今日ボクと勝負するのは誰かなー?」

 

空から現れた紫髪の女の子は爽やかな笑顔で対戦相手を探した。

俺たちはまだ出なくていいと思い、手をあげないままでいると、少し長身のシルフの女性(?)が前に出た。

 

 

「おうおうっ!誰もいないなら私がやってやる!大剣使いの妖精さんを舐めてもらったら困るぜ!」

 

「おねー……さん?が最初の相手だね、やろっか」

 

────

試合は一瞬で終わった。

大剣使いの方が弱いのかそれとも絶剣が強いのかはわからなかったがお互いが動いた衝撃で発生した砂埃が消えた時には既に勝利のBGMが流れていた。

 

「こ、この『フカ次郎』を負かすとは……お嬢ちゃん、流石だ──

 

「次、戦いたい人いるー?」

 

フカ次郎と名乗ったシルフを無視して絶剣は次の対戦相手を探した。

キリトと俺とハヅキが出ないなら、とリーファが出た、試合はいいところまで行ったが絶剣の体力がイエローに行く前にリーファは敗北。

シルフの中でも五本指の中に入る程の飛行速度を持つリーファとほぼ互角で飛行をし、ものすごい速度でソードスキルを放った。

 

「あいつ、まだ本気を出してないな」

 

と、試合を見ていたキリトがそう呟いたのを聞いてリズが「ならあたしが本気を出させてやるわ!」と意気込んだが、フカ次郎と名乗ったやつ同様試合は一瞬。

 

「今日はいい試合できる人いないみたいだねー…これじゃあボクの『ソードスキル』を上げることなんて出来ないよ…そうだ、蒼髪のケットシーの人(ハヅキ)と赤髪のスプリガンのお兄さん、ボクとやらない?その後に黒髪の人も!」

 

なんと、俺達が出る前に絶剣は俺たちを指名してきたのだ。

 

「受けて立つ……!!」

 

 

俺たちと絶剣のデュエルが始まった。




つーいに始まりました!
マザーズロザリオ編!

絶剣の噂を聞いた和人と春揮は葉月とリーファとシリカとリズを連れて噂の場所へ。

次回、ハヅキVS絶剣!

気づきました。
葉月の存在感薄いなーって。ヒロインなのにね。

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