ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第63話 ラギVSユウキ【デュエルPart2】

なぜか周りの歓声とフカ次郎とか言うやつの叫び声が大きくなり、デュエル開始前の俺とユウキには微妙な緊張感が広がりつつ、ユウキは冷静な顔をしていた。

 

「そう言えばお兄さん、名前は?」

 

「俺はラギ、よろしくな、ユウキ」

 

「うん!よろしくね、ラギ!さて、始めよ!」

 

まずは様子見、ということで俺は右手に《霊刀:イザナミ》を持ち、神剣デュランダルは()()()()()()()デュエルを開始。

 

まずはユウキが《ヴォーパルストライク》で俺に接近してきた、ところを俺は逃さすに避けたと同時に《スネークバイト》を放ち、ユウキに先制を取った。

 

「お兄さん見た目以上に動き早いね!?」

 

「そりゃ、どうも……」

 

「それなら一気に本気で行かせてもらうよ!」

 

そう言うとユウキは先程とは全く違う速度で移動し、俺の後ろに回り込み《ホリゾンタル・スクエア》を放ってきた、だけだと思えばさらに《バーチカル・スクエア》でダメージを稼いできた。

 

「今のは効いた……なら、俺も少し、本気で行かせてもらうぜ、絶剣!」

 

「速っ!?」

 

俺はユウキに負けないぐらいの速度でユウキに接近し、8連撃、《ハウリング・オクターブ》を放った、と同時に左手に《神剣:デュランダル》を持ち、左手で《オリジナルソードスキル:スター・レイン(6連撃)》を放った。

 

「「「スキルコネクト!?」」」

 

「お、お前ら静かにしろよ!?」

 

シリカ達女子3人組が()()()このスキルを知って……あ、キリトか。

そう言えばキャリバーを取る時にミノタウロスをソードスキルのゴリ押しで倒したって言ってたってことはその時か……

 

「お兄さん不思議な技使うね…強い!……けど諦めないよぉー!」

 

ユウキは再びあの《オリジナルソードスキル》を放ち、俺はそれをまともに喰らってしまった。

 

「ぐっ………」

 

「えっへへ〜、ボクも強いでしょ?」

 

「甘く見られちゃ困るぜ………」

 

(この短期間、()()()に教えて貰ったこの技を………使う!)

 

俺はGGO事件から1週間、そしてキャリバーをキリト達がとってから数週間、実はハヅキにも内緒でとある人にお願いしてあるソードスキルを教えて貰った。まぁ、技の発動の仕方とか種類とかは真似出来なかったけど…

 

「そっちから仕掛けてこないなら、こっちから行くよー!おりゃああ!」

 

「……ここだ!」

 

俺は右手でで5連撃、左手で5連撃を空中で放ち、そして放った連撃を飛ぶ斬撃として2倍にして多段攻撃を放つ。

教えて貰った人はA()L()O()()()()()で技自体に色々と違いはある。

あの人は2連撃を加えた直後、空中から無数の剣を出現させ、それを相手に向けて放つ。

俺の場合は5連撃を空中で飛ぶ斬撃に変化させてそれを相手に向けて飛ばす。

 

「うわぁー!?なにこれぇー!?」

 

技名は《スターダスト・レイン》、教えて貰ったってことを隠せばオリジナルソードスキルになるが、元々教えてくれた人が使っていたのは《サウザンド・レイン》という技。

練習中はボコボコにされまくったけど俺なりにあの人の技に近づけたと思う。多分。

 

「良くもやったなぁ……!!」

 

「おっと危ない……ごめん、決めさせてもらうぜ!」

 

「ふえ!?」

 

俺はさらにもう一度《スターダスト・レイン》を発動させ、ユウキに放った。

正直なところこれはあれだ、チート的な技だ、相手に近寄らせないし連撃が飛んでくるし……ま、いっか。

 

そんなこんなで完全に後半は俺のいじめ行為でデュエルは終了。

 

────

「も〜!酷いよ!」

 

「悪かったって、つい本気でやっちゃったよ」

 

「……………」

 

「キリト?」

 

「あっ、いや、なんでもない」

 

珍しくぼーっとしてるキリトは見るからに考え事をしていた。

 

「さて、黒髪のスプリガンさん、やろっか!」

 

「………あぁ、やろうか」

 

キリトとユウキのデュエルが始まった。

 

────

数週間前。

 

俺は暇つぶしにモンスター狩りにフィールドへ出ていたその時だった。

赤髪の()()2()()()()()女の子があの技を使っていた。

名前は《レイン》、ALOには存在しない《多刀流》という謎のスキル使いだった。

 

けど、これはまたいつか、別の機会にでも話そう。

 

────




はい!

なんかすごいことになったな!
ラギはいきなりスキルコネクトでぶっ飛ばすし
なんかよくわかんない技を出すし!?


サウザンドレイン、そしてレインというキャラ、わかる人には分かる。
というかこれ読んでる人全員わかるんじゃね?
あの子がどう関わるのか、それはまたのお楽しみ……

ちなみに今から言っておきますけど、俺はアリシゼーションは書きません。ご了承ください。今更ですけどね。


次回!
キリトVSユウキ!

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