ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第66話 VR世界の住人【閃光VS絶剣】

 

「この世界の住人……?どういう事だ?」

 

「俺の勝手な考えだけど、絶剣……ユウキはこの世界で長時間ログインをしているんだと思う。その理由が何なのかはわからない、だがあの強さを見ればわかると思う、そして、多分絶剣はしばらくの時間、現実世界に戻ってない………これ以上人のプライベートを探るのは辞めるとするか、とりあえず俺達も帰ろうぜ」

 

ユウキという存在が何を隠しているのか、キリトは俺たちと自分がデュエルした時に感じ取ったらしい。

だが、ユウキが本当に何者なのか、それだけは未だにわからない……

 

そんなことを考えながら俺たちは央都アルンへ戻り、ログアウトをした。

 

────

それから数日が経ち、とある日、俺はアーガスに呼ばれ、葉月を連れて行くことになった。

 

────

キリト目線

その頃、俺、キリトは央都アルンのリズベット武具店の椅子で寝ていた。

 

「何故かしらね、こいつを見てると眠くなるのは……」

「ほんとですよね……もしかしてこれがスプリガン特有の睡眠を誘う魔法…そんなことないですかね」

「キリト君なら有り得そう……」

 

という話し声がうっすらと聞こえたので起きるとリズ、シリカ、リーファ、そしてアスナが俺の方を見て眠そうな顔をしていた。

 

「あ、キリト君起きた」

 

「起きちゃ悪いか……それより、シリカ、宿題はどうなんだ?」

 

「うっ……キリトさんのせいで眠くてほとんど終わってないです」

 

「俺のせいかよ!?」

 

「そうだアスナ、絶剣の噂聞いた?」

 

リズがアスナに絶剣の話を聞いた。

 

「……ゼッケン?」

 

「違う違う、絶対の『絶』にソードの『剣』で絶剣、そう呼ばれてるプレイヤーがいるのよ」

 

「へぇ……それで、その絶剣って人がどうしたの?」

 

「実はね、とある場所に特定の時間になると現れて、デュエルをしてるのよ、それで、勝者には『オリジナルソードスキル』を上げる、って約束をしてるのよ……(あれ?誰か勝ってたような…)」

 

「ソードスキルを…リズ達は挑戦したの?」

 

「ここにいる4人は全員挑戦したわ、あと今は来てないラギとハヅキもね」

 

「それでどうだったの?」

 

「私たち3人はボロ負け、ハヅキは惜しくも負け、ラギは勝ったけど何故かソードスキルを貰わなかった、で、キリトも負けたのよ」

 

「ラギさんが勝てたけどキリト君が負けたの……あ、もしかして」

 

アスナが何かを感じたのか俺の方を冷たい目で見てきた、その目を見れば何を言いたいのかわかる事だ。

 

「いやいやいや、本気でした、ほんっとに本気だった!……後半までは」

 

「ほんとかなー?」

 

リズのせいで見事にいけない雰囲気になってしまった所でその元凶(リズ)がアスナに挑戦を促すとなんの躊躇いもなく絶剣のいる所へ。

 

「そう言えば、シノンさんとラギさん達はどうしたんですか?」

 

「シノのんは帰省中でログインできないって聞いたよ」

 

「ラギ達はどうしたのか分からないな、朝の時点で俺たちがログインするって話をした訳でもないしな」

 

「もうすぐ着くわよー!」

 

話しているうちに俺たちは再びデュエルをする広場まで到着した。

 

到着した時点で既に絶剣はデュエルをしている途中で、俺達が来たことには多分気づいていない様子。

 

デュエルを終えたとともに俺たちがいることに気がついた絶剣は俺たちの元へ走ってきた。

 

「また来たんだね、お兄さん、それで今回は……そこのウンディーネのお姉さんだね?」

 

「う、うん、よろしく」

 

お互い自己紹介をして剣を構えた。

 

────

デュエルは割とすぐに決着がついた。

最初は攻防が続いていたが、アスナが放った一発目のソードスキル5連全てをものすごい速さで止めた絶剣が《オリジナルソードスキル》で一気に決めに行ったところでデュエルは終了。

 

「お姉さん気に入った!やっとビビっとくる人を見つけたよ、ちょっとついてきて欲しい所があるんだ!ほら、行こうよ!」

 

絶剣はものすごいテンションでアスナの腕を掴んでどこかへ行こうとしてしまった。

 

「あ、キリトくん!あとで連絡するねー!」

 

そう言ってアスナは絶剣とともにどこかへ───

 

それから1時間ほど経過してアスナからメッセージが飛んできた。

話によるとギルド『スリーピングナイツ』のメンバーが6人で、ボス戦攻略をしばらくの間手伝ってくれる人が現れるまでオリジナルソードスキルを賭けにしてデュエルで頼れる強い人を探していたらしく、アスナがその役割に丁度いいと考えスリーピングナイツのホームへ連れて行った。

 

それでしばらくの間はスリーピングナイツのメンバーとしてボス戦攻略や素材集め、などなどをするという事になった。

という内容がメッセージとして届いた。

 

この後俺たちはログアウトした。

 

────

同日、同時刻

春揮目線

 

俺は葉月とともにアーガスに来ていた。

 

「プリヴィエート、あなたが如月春揮さんでいいのよね?」

 

待合室の入口から入ってきたのは銀髪の女の子だった。

 

「はじめまして。私は『七色』、プレイヤーネーム自体は『セブン』よ、どっちで呼んでも構わないわ、よろしく」




デュエル描写全カット!( 。∀ ゚)

ということでアスナさんさよなら、出番は……27層とリアルぐらいかな、この後は。

アーガスに呼ばれた春揮の目の前に現れたのはあの七色さん!

なぜ、春揮が呼ばれたのか、それは次回!


────
遅れて申し訳ない。
色々してたら書く暇がなくなってた。ごめん。


P.S.
アクセルワールドVSソードアート・オンライン
買いました。

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