ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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タイトルのネタが浮かばない


第69話 魔法破壊【黒ずくめの剣士】

「…………ふっ」

 

俺は地面に刺した剣を抜き、飛んできた7つの魔法をソードスキル《デッドリー・シンズ》を使い破壊した。

 

「うっそぉ……」

 

「これだから……」

 

システム外スキル《魔法破壊(スペルブラスト)

本来、ソードスキルで魔法を破壊するのは不可能、とリーファに教えられたが、あのゲーム、《GGO》でやった銃弾を切るという行為をしたため、俺には魔法を切ることさえできるように。

 

「ふぅ……どんな高速魔法も対物ライフルの弾よりは遅いな」

 

「バケモンかよ……いや!防御隊!楯を構えろ!」

 

「………アスナ!3分間時間を稼ぐ!その隙にアスナ達はボス部屋へ!」

 

「で、でも!キリト君だけじゃ………」

 

「《スターダスト・レイン》!!」

 

アスナが俺のことを心配してくれたようだが、俺だって1人で30人は骨が折れる。

 

「アスナ!俺達もいるから安心しろ!見えないと思うけどな!」

 

ラギは一瞬だけ上に見えたから姿を確認出来たが、ハヅキも槍のソードスキルで相手を蹴散らしている様子が見える。

 

アスナ達はそれを見て安心したのか先に来ていたグループを軽く蹴散らした後、ボス部屋へ向かった。

 

「……さて、これ以上やるか?」

 

「く、くそ……」

 

俺は腰が抜けたパーティのリーダーにキャリバーを向けて少し低いトーンで喋った。

 

「これ以上やるって言うなら俺達ももっと本気でやらせてもらうけど、どうする?」

 

「わかった!もうしねぇ!だから許してくれ……」

 

こうして大型パーティは帰って行き、俺達もアスナ達を信じて先に帰った。

その後、ログアウトして春揮だけを近くのカフェに呼んだ。

 

「どうしたんだ、いきなり」

 

「素性は調べたくなかったんだが、絶剣、ユウキの居場所がわかった。とある病院、そこにある《メディキュボイド》という医療用VRを使ってる場所だって菊岡を通して聞いてな、俺たちはそこに行こうとは思はないが、何かあった時に行けるようにしようかな、ってな」

 

「メディキュボイド……か」

 

「話はこれだけなんだが……お前さ、2週間後の週末に行われる《MMOトーナメント》に参加しないか?良ければ、絶剣も呼んで」

 

「またお前と当たる可能性あるよな、それを考えると参加したくないけど……やるしかないか」

 

と、話をしているとアスナから電話が来た。

 

『どうしようキリト君……ユウキが……』

 

とりあえずカフェに来てもらい、話を聞いた。

 

話によると27層のボスを倒した後、すぐに1層の黒鉄宮へ向かい、自分たちの名前が刻まれていることを確認し、記念に写真を撮った直後、ユウキは涙を流しながらログアウトした。

 

「それは俺たちにもどうにも出来ないな……しばらく様子を見てみようよ、学校もあるわけだし」

 

「……うん、そうだよね」

 

────

それから1週間が経過した。

学校の屋上、春揮と葉月も珍しく俺と一緒に飯を食べているとアスナが不安そうな顔をしながら俺たちの元へやってきた。

 

「絶剣とは二度と合わない方がいい、そう言われたんだろ?」

 

「……うん」

 

俺は数日前、スリーピングナイツの《シウネー》さんのリアルから連絡をもらい、少しだけ話を聞いた。

とはいえアスナには伝えていない。

 

「それでも……それでもユウキに会いたい!」

 

「和人、あれ、渡してやれよ」

 

「春揮……あぁ、そうだな、アスナ、これを」

 

俺はアスナに少し雑な手書きの地図を渡した。

 

「……ここに、絶剣がいると思われる。詳しい話は向こうの医師に伝えてくれ、俺が話はつけてある」

 

「……うん、ありがとう、キリト君、春揮さん」

 

アスナはこの日のうちにメディキュボイドを使っている唯一の病院に向かった。

 

────

春揮目線

 

その次の日。

ユウキとアスナに頼まれてキリトは前にユイに使用した現実とVRをリンクしたカメラみたいなやつを使ってユウキを授業に参加させることに。

 

授業を終え、放課後、アスナとユウキはどこかへ行った。

 

そしてさらに翌日。

アスナがカメラを置いてどこかに行ったところでユウキが俺に話しかけてきた。

 

「ねぇラギ!今週末さ、ALOで行われる種族無制限のトーナメントに参加しない?そっちのチームのメンバーもみんな呼んでさ!」

 

「楽しそうだね、春揮、参加しないの?」

 

「「うわぁ!?」」

 

2人だけになってたと思えばいつの間にか後ろに葉月が立っていた。

……これでも付き合ってるって怖いよな、俺。

 

「そんなに驚かなくてもいいでしょ……それより、参加するの?」

 

「みんなの予定聞いてみてだよな、少し前に記事を読んだ時はかなりの人数でも参加可能って書いてあったし、和人に聞いてみてだな」

 

「やったァ!それじゃあ、今週末だけでも先生に許可もらうね!」

 

この後、里香と珪子、和人と明日奈に話をしたところ、普通に参加の考えで了承を得た。

その後、直葉から俺に直接連絡が来て直葉も参加。

風林火山のメンバー全員、エギル、スリーピングナイツ、そして各領主の参加も確認。

これでも大人数に感じるが、この人数だけでなく、さらに一般のプレイヤーも参加すると考えると大型なトーナメントになると言うことはわかる。

 

────

週末。

ALO内特設コロシアム会場

 

ラギ目線

 

『さぁ、始まりました!司会は私!ユイがお送りします!』

 

「「「「ユイ(ちゃん)!?」」」」

 

何故か一般参加のトーナメントのはずなのに司会はユイ。

 

そんなことも気にしてる暇もなく、俺が入ったAブロックの1回戦、いきなり俺の試合だ。

 

Aブロック1回戦

 

ラギVSリーファ

 

いきなりの試合はまさかのリーファとの試合だった。




凄く長い話だと思うけど俺が書くと短い話。

どんな高速魔法も対物ライフルの弾よりは遅いな
また、カッコつけたよ2話連続かよ

現実世界で色々やったあと。
舞台はトーナメント!

いきなりの試合はリーファ!

ちなみに開始前までは対戦相手どころかトーナメント表を見ることも出来ない、って設定です。


P.S.
トーナメント大会、本当は(小説内の)2月の後半になる前に入れようと考えてたのに忘れてこのタイミングになった、とか言えない

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