ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
お互いが剣を2本持つという多分準決勝かそこら辺でラギと対戦するまでないと思ってたことが目の前で起こるとは思わなかった。
「ユイ、制限時間は切ってくれ」
『はい、分かりましたパパ!』
「パパ……?あれってナビゲーションピクシーじゃないの?」
「あぁ、色々あってな、後で教えるよ、それより始めようぜ」
ユイが制限時間を消して試合開始の合図を流した。
「はあァァ!」
俺は《ヴォーパルストライク》で接近を試みる、が、当たり前と言ってもいいほどに避けられた。
「キリト君は片手で攻撃するんだね」
「…………?」
(片手で……?)
「次は私の番だよ〜!」
俺はギリギリで避けたが、今レインが使ったのは《ダブルサーキュラー》だ、だが二刀流スキルは存在しないはず………
「えっへへ〜、強いでしょ私、でもね、ラギ君も
「ラギも………?」
レインの言ってる意味を俺なりに考えれば二刀流スキルを使える……?いや、そんなはずないよな…?
「なんて話してるうちに攻撃して見たり、なんてねっ!」
「くっ………」
レインはまたまた二刀流スキルを使った、今のは《エンドリボルバー》、何とか防げたものの使ってた側だからこそわかるがあれを受ければかなりのダメージを一気に喰らってしまう………
「キリトくんも本気出してよ、私だって
「これ以上の本気があるのか……わかった、俺も本気でやらせてもらう……!」
俺は出来るだけ接近するために《ヴォーパルストライク》を放ち、近づいたところで《ホリゾンタル・スクエア》をレインに当てた。
「ここで………っ!」
隙を逃さずに右手に力を伝えて《ハウリング・オクターブ》を使い、さらにダメージを与えた。
「そう来なくっちゃね……それっ…!!」
(あれは……《ナイトメアレイン》……!?)
8連撃というかなりの大技を放ったあとのせいで硬直も大きい、その隙を見事に狙われた、次にレインが使ったのはSAOでラギが使った二刀流スキル未実装のはずのこの世界では《オリジナル》に当たるソードスキル《ナイトメアレイン》、まさかレインが使ってくるとは…
「これでほぼ互角だね、キリト君、ちなみに今のスキル、ラギ君に私のソードスキルを教える代わりに教えて貰ったんだ、強いでしょ?」
「……あぁ、ALO内では最強レベルだな」
「えへへ、ありがとキリト君、あっ、でもなんか観客席の方からすごい威圧を感じるんだけど……」
観客席の方を見ると試合を終えて観客になった女子陣がものすごく冷たい目をしてきた。
「………まじか」
「キリト君モテモテだね〜……ま、それはそうとして早く続きをやろっか」
「………だな」
女子陣の冷たい目を浴びながらも俺たちは試合を続けた。
はい!さすがにこの2人は1話で終わらせたくなかったので次回に続くよ!
レインさんの二刀流以外は認められないよね(知ってる人しかわからない話)
ちなみに今更ながら
ナイトメアレインは一応オリジナルソードスキルという扱いです、俺の知る限りあれが実装されてるのSAOHRだけだから、ね
次回、キリトVSレインの試合に決着がつく……!