ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第7話 迷宮区Part2【PK】

第1層:迷宮区【Bチーム攻略ルート】

 

「おーい!誰かいないのか!?」

 

と、Bチームのルートに入ってすぐに声をかけたものの、全くと言って無反応で()()()()()かのような静けさだった。

 

(……まさかほんとにPKを…?いや、だとしても一体誰が……)

 

「お、おい!そこのプレイヤー!助け…っ!」

 

声のするほうを向くと細剣を地面にさした少女の足元に()()()()()()()()()()()が表示されていた。

 

「……また、殺した」

 

「お前……お前がやったのか?」

 

「……………」

 

少々は何も言わずに細剣を抜き、俺の方に向けてきた。

そして俺は全てを悟った。

 

『こいつがBチームを殺した』ことに。

 

「…………殺す!!」

 

(こいつ……細剣の出せる攻撃力じゃない……!!)

 

なんとか弾いているとはいえ、弾く時にも少しこっちが押し負けるほど、それだけこいつは細剣の熟練度を、こいつ自身のレベルも高いはず……

 

ソードスキル:リニアー

 

「させるか!」

 

「……っ!」

 

「話を聞け!!お前は何をした!?」

 

「………邪魔なヤツらを消した。それだけ」

 

HPゲージの上に表示されている名前……

『ハヅキ/hazuki』それがこの少女の名前だろうが…

 

フードをしているためよく見えないが、フードの影から見える目……あの時、はじまりの街でみた女の子と同じ目をしている……ということはこいつが俺を見てきていた…?

 

「……………けて…、私を……」

 

と、何かを言おうとしたその瞬間。

 

『グガァ!!!』

 

「……!?」

 

俺と彼女の間に巨大なコボルトが再び現れた。

コボルトが現れた瞬間を狙って彼女は迷宮区の出口の方へ消えていってしまった。

 

その時、俺のウィンドウに何か着信が来た……が。

 

「ルシハーー!大丈夫ー!?」

 

「ルナ!?」

 

「ルシハが心配できちゃっ……

 

巨大なコボルトはルナをターゲットとして攻撃を、巨大なハンマーで攻略をした。

 

「がは…っ!?」

 

「ルナ!」

 

小柄なルナは迷宮区の壁まで吹き飛ばされ、さらにダメージを負った。

だが、コボルトのターゲットは未だにルナのまま、コボルトはルナの方へ歩き出した

 

 

「こっち向きやがれ!」

 

ソードスキル:スラント

 

だが、ソードスキルを放ってもビクともせず、もはや無反応のままコボルトはルナへハンマーを……

 

 

「やめろっ!!」

 

コボルトの攻撃がルナに当たる前にハンマーを止めようとした、が、ハンマーの速度に追いつかず……

 

そのまま、コボルトは壁にハンマーを叩きつけた。

 

「ルナ!」

 

「……ルシハ…ごめん…ね……」

 

「早く回復結晶を……」

 

「もう……無駄だ……よ」

 

「なんでだよ!まだ間に合うだろ!?」

 

「………守ってもらうはずだったのに……私が弱いから、逆に守っちゃった……かな……」

 

……嘘だ。

……こんなこと。

 

「ルシハ……ほんとに短い間だったけど、楽しかった。役に立てもしない私をパーティに誘ってくれて…ありがと……『最期』にこれを……」

 

そう言い残し、ルナは体力が尽き、そのまま消滅……死亡した。

ルナが最後に俺のストレージに何かを入れた。

それは『月の腕輪(ムーンリング)』という装備アイテム。

特殊効果として『自動回復』が付いている。

 

……あいつは元々、ここで死ぬ気だったんだ。

 

『グガァ!!!』

 

「……許さねぇ……!!よくもルナを……!!」

 

俺は片手に力を込め、いままで放ったことの無いソードスキルを放った。

 

ソードスキル:デビル・フルバースト

 

3連撃全てに最大限の力を込め、相手にぶつける。

だが、コボルトはそれだけでは倒れず、ハンマーを振ろうとした。

それを阻止するためにもう一度ソードスキルを放つ。

 

ソードスキル:デス・スターアライズ

 

12連撃の盲目効果付きの攻撃を打ち、コボルトの動きを止めようとした、が。

そのままコボルトは倒れ、消滅した。

 

「……ルナ」

 

と、ルナの倒れた場所を見ると武器が落ちていた。

 

細剣:【Leaf under Moon】

 

意味は『月下葉の剣』、ルナは細剣使いじゃなかったはずだけど……

多分、何かしらで手に入れたんだと思う。

それをここに置いてくれたってことはいずれ使えってことなんだろうけど……

 

「……最後までバカだな…ルナ…俺だって細剣は使わねぇよ……」

 

その後、しばらく俺は放心状態だったが、キリト達がきて正気に戻った。

 

「ルナがついて行ったんだが……」

 

「キリト、アルゴ……ごめん、ルナは」

 

今まで何があったのかを説明した。

最初の葉月に関しては何も言わなかったが…

 

「ルー坊、今は悔やんでもしょうがナイだロ。今自分が何をするべきか考えろ」

 

「……そう、だな……」

 

その後、キリト達と一緒にボス部屋の前まで戻った。

キバオウ達には『モンスターにやられてしまった』とだけ伝え、ルナのことは話さないことにした。

 

「Bチームがいなくなったのは残念だが、彼らの分まで俺たちで1層を攻略するぞ!」

 

こうして、多くの犠牲を出したまま、俺たちはボス戦へと足を踏み入れた。

 




PKか、PKだ。

と、言うことで!

謎のキャラが出てまさかの結末で終わりつつ
新たにソードスキルを使い、新たなアイテムを手に入れ、
コボルトを1人で倒したルシハ。(順番がバラバラな説明)

次回、ルナの死をあとに、ルシハ達の第1層ボス戦が始まる……!!

────────

ルシハ
Lv.22
スキル:絶界の双星剣、限界突破
ソードスキル:スラント、ヴォーパルストライク、スターダスト、デビル・フルバースト、デス・スターアライズ

所持武器
ゼデュース・ホーリー・ソード(片手剣)
リーフアンダームーン(細剣)

────────
ソードスキル:デス・スターアライズ
13連撃。
威力:A
13連撃全てに攻撃力アップのバフが付き、相手には盲目効果が付く。

ソードスキル:デビル・フルバースト
3連撃
威力:A
3連撃全ての威力が高め。
特殊効果などはないが連続で使うと威力が下がってしまう。

────────
アイテム
細剣:リーフアンダームーン(月下葉の剣)
月下葉の力によりステータスアップが常に付いている。
攻撃力は33と少し高めではあるが、月下葉に闇が触れると攻撃力は66以上になる。
攻撃速度上昇、攻撃力上昇など、ステータスアップとは別で特殊効果を持つことも出来る。

アイテム:月の腕輪(ムーンリング)
自動回復効果付きの装備アイテム。
装備したものには特殊な効果が付く。

────────

え?ソードスキル出しすぎ?

気のせいよ。
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