ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第77話 紅き悪魔【トーナメントPart8】

俺が取り出した武器、それはハヅキの使っている《霊槍・カムイ》。

 

なんの目的でハヅキが俺のストレージにこれを送ってきたのかはわからないが、使うなら今、このタイミングしかない……

 

「勝負だ!シノン!」

 

「えぇ……!」

 

俺は槍を構え、シノンに向けた。

槍を持ったとはいえ、俺は槍のソードスキルを全く取得していない。

 

(だが槍は片手剣よりも弓に有利だ……あとはどうやって向こうの体力を減らすか……)

 

───お前は私だ

 

(………!?)

 

一瞬聞こえた謎の声に驚いた隙を狙われ、一気に弓を撃ち込まれ、体力が大幅に減った。

 

「いつもより動きが鈍いんじゃないかしら?」

 

「槍に慣れてなくてな……」

 

1度、体制を立て直しシノンの放った弓を槍の回転ではじき飛ばし、こっちから攻撃を仕掛けようとしたその瞬間──

 

──なぜ抗う

 

(またこの声か……)

 

その声は耳にではなく、頭に、もっと簡単に言えばアミュスフィアに直接声を掛けてくる。

 

──我の力をお前に─

 

その声が聞こえたと同時に、俺の意識は暗転した。

 

────

ハヅキ目線

 

槍を持ったのが初めてだとしてもラギの動きがおかしい、そう思っていたらラギの動きが少しの間止まった。

 

「おいハヅキ、ラギの様子がおかしくないか?」

 

キリトも言ってるように立ち止まったラギの様子がさっきまでとは違う。

その違いはすぐにわかった。

 

顔を上げたラギの目の色は紫色になり、怪しい光を放ってシノンの方を見ていた。

 

「ラギ……?」

 

ラギが顔を上げて紫色の目を見せた瞬間、私の槍を構えた、そしてその瞬間──

 

ラギは目に見えない早さで槍を投げ、シノンはそれを良けれずに一撃で体力が無くなって試合が終了した。

 

試合が終了した直後、ラギはその場に倒れ、一応結果はラギの勝利に。

ラギは体力が回復したシノンに観客席まで運ばれ、目が覚めるまでは休ませておくことに。

 

「シノン、大丈夫か?」

 

「いきなり槍を投げられたのは驚きよ、でも、一瞬止まったあとのラギは様子がおかしかった。まるでなにかに取り憑かれたみたいだったわ」

 

「取り憑かれた……か、それより、次はハヅキだけど……」

 

「………うん、行ってくる」

 

ラギとシノンの試合が終わり、次の試合が始まろうとしていた。

次の試合はいつの日かのシルフのフカ次郎と私の試合。

 

ラギがいつ起きるかわからないけどここで負ければラギと試合は出来ない。

ここで負けるわけには行かない…!!

 

「さっきのは凄かったねぇ…?やぁ、お久しぶり、猫妖精さん」

 

「………うるさい」

 

「おぉ、怖いねぇ……でも、今回は負けないよ」

 

こうして、フカ次郎との試合が始まった。




やべぇよ深夜テンション。
ここまで試合が雑になるとは……

ラギの体に異変が起こり、シノンはまさかの一撃で終わった。


ラギの体に一体何が起こったのか…!?


そして次回はハヅキとフカ次郎の試合!

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