ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第80話 紅の妖精VS蒼の妖精【トーナメントPart11】

ラギ目線

 

ハヅキとソードスキルをぶつけ合った瞬間にあの声が聞こえて再び意識を失って、俺は気を失いかけた。

だが、その声とは別に()()()()()と、ハヅキの声が聞こえて我を取り戻した。

 

「はあぁぁァ!」

 

「最初から本気ってことか……」

 

ハヅキは再開と同時に蒼月を使い、俺に接近を測ってきた。

 

「ラギには本気でやらないと……ね」

 

「そりゃ、俺も本気で行かないとダメだな…!」

 

「………!?」

 

本当はキリトとの試合までは使いたくなかったが…ハヅキが本気で行くって言うなら少しだけでもやらせてもらう……!!

制作内で()()()()使えるようにした特殊スキル、《時限二刀流》。

名前の通り時間制限が設けられていて時間は1分から3分の間、その時間の間だけは《二刀流スキル》が使える。

 

「ハヅキ、お前も本気で来いよ」

 

「……もちろん」

 

そのまま試合は続き、二刀流相手でもハヅキは槍を使いこなして互角に試合は続いた。

 

結局、試合はかなりの時間かかり、途中でハヅキがリタイアをしたことで試合が終了し、俺の勝利に。

その後、レインさんやキリトに心配されたが何ともないと答えつつ、俺のアバターの目の色が紅色になったことに気がついたところで一応の休憩時間になった。

 

────

コロシアム入口

 

「ほんとに大丈夫なの?ラギ君……」

 

「レインさん……大丈夫ですよ、一応は」

 

「それならいいけど……それより、ハヅキちゃんとの試合、二刀流使っちゃったね」

 

「あいつの本気の気持ちを受け止めるには必要だったんですよ、まぁ、それでも次の試合でも本気でやろうとは思ってますけど、ね」

この大会が始まってからハヅキの表情が暗く、何かを抱えているような感じがしていた。

それが1回戦のハヅキの行った試合を見てハヅキが何を抱えているのかを少しだけ感じ取ることが出来た。

そして、さっきの試合でハヅキが本当に俺のことを守ろうと考えていたことも分かった。

 

「でも、なんでラギ君の身に異変が起こったのかが分からないんだけど……七色に調べておくように言っておこうか?」

 

「……いや、セブンさんには言わないでください、今あの人はオリジンの制作で忙しいですから」

 

「わかった、でも、気をつけてね?」

 

「はい、ありがとうございます」

 

「それじゃ、準決勝頑張ってね!」

 

 

────

 

「………ルナ」

 

『流石にバレちゃった…かな?』

 

レインさんが先に中に戻って行ったのを確認したところで俺は近くの柱に隠れていた光の存在に気がついていた。

 

「あの時、謎の力に飲まれた俺に話しかけてくれたのはお前だろ」

 

『ずっと、君を見ているんだよ』

 

「……いつから?」

 

『SAO、第6層から、だよ』

 

「まぁ今は再会に喜ぶ時じゃないよな…また後で話そう、ルナ」

 

『うん、また会おうね……』

 

ルナに別れを告げた俺はコロシアムの中に戻っていった。

 

 

「お、戻ってきたな、ラギ」

 

「あぁ、待たせたな、キリト」

 

「「行くぞ!」」

 

準決勝、キリトと俺の試合が始まった。




2話にしなくて良かったやん

これが徹夜テンション。

まさかのスキルを使ったラギはといい試合をするハヅキの強さ……もしかしたら今までは手加減だったんじゃないかな、と思いますね。(語彙力)

そしてもうすぐ終わるこの大会。


え?ルナがいた?そんな馬鹿な……ホンマや


次回、ラギVSキリト!!

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