ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
第84話 スクワッドジャム【SJ】
絶剣、ユウキが無くなって2日、3月31日(平日)の夕方。
俺とハヅキは何故か立ち入りを普通に許可されたシルフ領の甘味処で涼んでいた。
そして俺の片手はMMOトゥモローの記事が載っている掲示板を操作していた。
俺は操作する手を止め、とある記事を見続けていた。
「
「いや、それイカのジャムな、これは《スクワッドジャム》、GGOの新しい大会だよ、今回はセカンドだけど」
「セカンドってことは前にふぁーすとがやったって事?」
「お前の英語の棒読み何とかならないのか……あぁ、2月1日に第1回スクワッドジャムが開催されたらしい」
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スクワッドジャム、通称《SJ》
B.o.Bを見たどこかのガンマニアだか小説家だかが《ザスカー》に頼んで開催させたらしい。
ルールは箱庭系エリアにいくつかのチームがバラバラに配置され、最後まで生き残ったチームが優勝、と、B.o.Bとは少し違ったルール。
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と言っても俺はまともな武器を持ってないから後で買わないといけないしハヅキもログインするとなるとそれなりの武器を持たせないと……
「話は聞かせてもらったぜそこの妖精さんたち!」
「うわっと!?」
俺達がGGOの話をしているのを聞いたのかなんなのか分からないが、俺達が座ってる席のテーブルに見事な空中一回転を決めて着地した……あのフカ次郎が。
「汚い、邪魔、どいて」
「おま、それは───
俺が止めるのは見事に手遅れで、フカ次郎はハヅキの開発した槍の持ち手で殴るという特殊なスキルで吹き飛ばされた、吹き飛ばされた先にテーブルがなくてよかったと思いつつも暴れかけてるハヅキを取り押さえた。
それから5分、ハヅキが冷静さを取り戻し、フカ次郎は立ち直ったところでなんで俺たちの元に来たのかを聞いた。
「お前さんたちが『GGO』の、『SJ』の話をしてただろ?それでちょっくらいいタイミングだったんでな」
「いや、訳が分からないんだが」
「まぁまぁ、人の話は最後まで聞きなさいや、実は……
ものすごく長い説明だったので簡単に説明する。
まず、フカ次郎のリアルの友達が前回、第1回SJの優勝者で、今回は参加する気はなかったけどちょっとした理由で参加するはめになって、仲間を探してるんだけど宛になる人も全くいなくて、唯一フカ次郎を見つけて頼んで、1度作戦会議して戦闘してみたらそこそこ良くて、でもまだ何か足りないからいい仲間いないか、と探している途中で暑くなったから甘味処で休もうと思ったら俺とハヅキがGGOの話をしてたから回転しなから机に乗っかった、ということらしい。あれ、簡単ってなんだっけ?
「と、言うことで参加してくれ!妖精諸君!」
「ハヅキはどうする?」
「ラギだけに参加させるわけには行かない、私も出るよ」
「それじゃ、とりあえず明日、GGOのリスポーン地点で集合な!」
こうして、俺たちのSJ参加が決まった。
SAOオルタナティブ、ガンゲイルオンライン編の開始だ!
ちなみに柄殴り(槍のやつ)は名称不明です(決めてない)
ハヅキの英語の読み方はそこそこ惜しいけど絶望的