ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第93話 ドームでの戦い【SJpart3】

ラギ目線

 

街の中のチームを全滅させた俺たちは次のスキャンが始まる前に出来るだけ街から移動する計画を立て、移動を開始して数分、街から少し離れたところでスキャンが開始。

 

「「まさか………っ!」」

 

スキャンしたあとの異変に気づいた俺とレンはその異変の理由に同時に気が付いた。

 

「7チーム全てが《PM4》を倒すために結託したんだ……どうしよう、このままじゃピトさんが…」

 

「待てよレン、ここから行こうとしてもかなり時間がかかる、それに、道中にもいくつかチームが残ってる、先にそっちを潰しに行かないとダメだ、特に、3チームが密集してるすぐそこのドームとかな」

 

マップを見る限り、PM4の方に向かった7チームの結託グループ、それとはかけはなれた位置にいる1チーム、ドームの近くに合わせて5チーム、そして俺たちLF、残りチーム数がかなり少なくなってはいるものの、もし、PM4が結託グループに負けたとすれば俺たちだけで戦うのはかなり無難な話。

だからこそ近くのチームから潰しに行った方が確実にPM4を狙える。

 

「ドーム……わかった、とりあえず急いで向かうよ!」

 

────

SHINC目線

 

ラギが会った6人組アマゾネス集団、SHINCもSJ2へ参加していた。

もちろん、7チームの結託にもすぐに気が付き、呆れた声を出していた。

 

「どう思います?ボス」

 

「呆れた、たった7チームで倒せるとも思えない、数でゴリ押し、どうすればそんな考えに至るんだろうな」

 

「やっぱり、そうだよねぇ……あ、LFの少し遠くに《MMTM》がいる」

 

「よし、私たちはそっちを狙うぞ」

 

────

KKHC

 

「……ほんと、なんで男ってこうも勝負したがるのさ」

 

「まぁ……しょうがないんじゃない?」

 

帽子をかぶった緑髪の少女《シャーリー》とおなじく帽子をかぶった黒髪に少し青が混ざった珍しい髪の少女《アキ》は結託した7チームに参加すればよかったと騒いでいる自分のチームメンバーの男4人を横目に、双眼鏡で周りの警戒をしていた。

 

「ごめんね、アキ、初めて会ってから間もないのにこんなところに参加させて」

 

「いいよ、私は、それより、この辺は敵がいないけどどうするの?」

 

「そこの男達次第」

 

────

ラギ目線:ドーム付近

 

「うわっぷ!?」

 

少し急ぎ足で走っていると、レンが思いっきり転んで地面に仰向けに倒れた。

 

「レン、慌てすぎ」

 

「あはは…ごめん」

 

「ラギ、私が偵察してくる、後でついてきて」

 

「ハヅキ?」

 

止める暇もなくハヅキはドームの中の様子を確認しに行ってしまった。

────

ハヅキ目線

 

(………やっぱり)

 

ラギ達より早くドームに向かった私は、自分の体の変化に気がついた。

 

(早く走れるのはアバターのせいなのか分からないけど、もしかしたら《蒼月》がGGOにも来てる……?それに、さっき、わかるはずのない人の気配に気がついた……

 

──俺は、GGOで意識を集中させて人の気配に気がついた

 

「キリトの言ってた事はこういうこと……?」

 

ドームの中、入口付近に敵が居ないことを確認して、私は後ろから来たラギ達に合流。

 

────

ラギ目線

 

(多分、あいつも《超感覚》を習得したんだな……ま、それより今はこの状況だが)

 

先に行ったハヅキと合流し、ハヅキがシステム外スキルを習得したことに感づきながら俺達はドームの中に背を低くしながら入った。

 

「銃声が聞こえる………ラギ、もしかしたら」

 

「ハヅキも気づいたか、多分、3チームが……」

 

「「結託してる……!!」」




ハヅキのキャラを目立たせるにはスキルを習得させるしかない、ということでハヅキは《超感覚》を習得。

7チームの結託、そして各地の動き。

アマゾネス集団もといSHINCと、全く話に関係しないはずの予定だったKKHC(シャーリーのチーム)の会話。
え?アキなんてキャラいなかった?当たり前やん。



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