魔王美樹の大冒険(旧:来水美樹が異世界召喚された件)   作:魔王信者

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17 美樹の異世界探訪

二度目の告白は…お嫁さんが多い男の子でした。

 

ドキドキしたけど健太郎くんと付き合っているのでお断りしました。

 

ばいばい

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

LP5年3月

 

 この世界が、あの世界でない事は途中から分かっていたが、彼女は途中から、この世界の『魔王』に興味を持った。

 興味を持ったのは、旅先で良く遭って仲良くなった男の子に告白され、更に何度か遭遇したからだけども。

 世界において『魔王』の役割は一体何なのか。とても興味が湧いたのだ。

 

 

 アスタ君(しゅじんこう)一行が行く先にはラスボスが居るらしい。ピンチはいっぱいあったけど、彼女が手を出さずにどうにか解決できていた。

 そこで知ったのは魔王というのは、この世界の欲望の塊みたいなものらしい。

 

(私の力も、欲望からなのかな。あの…殺したく壊してくなる衝動は。)

 

 彼女は途中から、良く解らなくなった。

 今も魔王フォ…なんちゃらと戦っているケド。すごく弱く感じている。

 

(アレが魔王?

 うーん。

 なんか…瞬殺できそうなんだけど。)

 

 戦いは欲望の権化みたいな、何か気持ち悪い化け物になっていた。

 様子を見ているだけなのだが、もどかしい気分。

 

 そして、普通の人間に魔王?が倒された。

 魔王も同じ世界の法則に囚われる限りは倒されると考えると、とてもやるせなくなる。

 

(そういえば日光さんは、魔人や魔王を倒せる武器…だったっけ。)

 

 無敵結界を破壊できる武器。それは無敵結界を認識し、対処できる故の事。

 認識されなければ、対処される事もない。

 もしかしたら、別の世界では結界を破壊する。中和する等の方法で対応が可能になる場合もあるかもしれないが、まず初見は無理だろうと思った。

 だが、『倒す事は可能』だ。つまり、無敵結界があっても死なない訳ではない。

 ジルが他の世界の事だからと、懇切丁寧に、ある事をして不滅の魔王になったのだが血を抜かれて5%しか残らなかったと、教えてくれた時、不滅の魔王になっても、危険な事があると学習した。

 つまり、無敵結界に頼りすぎるのは危険。もっと戦い方を研究し、弱点を減らすべきだと認識した。

 

 そして、この世界の魔王?が倒され、やはり無敵結界に頼り過ぎないように心に誓った。

 

 とりあえずLvが1000もあるのだから、元の世界で無敵結界が無くとも、倒せるものなど神くらいだが、それでも何かしら奇跡的にひっくり返される事を懸念した。

 

 

 魔王を倒し、ボロボロになっている彼らに声をかける。

 

 

「お疲れさま!大変だったね!!」

 そう言って、水入りのグラスをお盆に乗せ彼らに近づいた。

 

「「「な、なんでこんな所に居るんだよ!!」」」

 

 こうして、みんなに一斉に突っ込まれた。

 

 とりあえず後ろから見守ってましたと説明した。

 

 

 

「いや、なんか頑張ってるから、声かけづらくて。えへへ」

「手伝ってくれても良かったのに。」

 

「いやあ…それはねぇ(私一人で終わっちゃうし)」

「そうだな、無理は言えないか。(危険だし)」

 

 微妙に食い違いながら、彼らはキャメロットに帰るとか言ってどっかにワープしていった。

 

「あれ?おいてかれた?」

 彼女は放置された。ぽつーんと暫く呆然としていたが、気を取り直して今後の事を考える。

 

 この世界で見るべきもの(観光地)は、もう無いとして次の世界へゲートコネクトを開始した。

 

(あー、あのサンマ…でかかったなぁ)

 

 

 

 雑念が悪かったのか、別のチャンネルが見つかり入ってみると…

 

 

 この世界は異様に小さかった。

 一つの島に海が少し広がっているだけの異界とも言えぬ異界。

 

 小異界とでも言うべき世界。

 

 近くに大きな戦艦があり、遠くにピラミッドと御殿が見える。

 

「え!なんで戦艦!?そしてピラミッド!?」

 

 このごちゃ混ぜ感に驚き、しばし呆然としていると…女の子モンスターが2匹、男の子を引き摺ってやってきた。

 

「貴女は?」

 

 相手の方から声をかけてきたので、やっと気を取り直した。

 

「あ、はい。こんにちは。私は来水美樹…貴女方は女の子モンスターというのは分かるんだけど、名前が出てこない。」

「あははは、僕はキャプテンバニラだよ、あっちはクスシ。」

「こんにちは。」

「へー」

 

「それで貴女はどこから来たの?」

「あーうん。ちょっと自分の世界探しで色々な世界を巡っていてね。」

「あーなるほど。まああのイカ男爵に連れてこられた訳じゃないんだね。」

 

「イカ男爵?」

「ここはイカマンの変異種、イカ男爵の領地?というか子孫繁栄の為の異界だからさ。」

「すごい…異界を作るほどの力があるイカマンなんだ!」

「そう考えるとすごいやつに聞こえる。」

「でも酷いやつなのさ!女の子モンスターを捕まえて強制的に子作りしようとしているんだ!」

 

「それは…酷い!文句いってやります!」

「そ、それはダメだよ。美樹ちゃんも酷い事されちゃうよ?」

 

「酷い事?」

「それはな…なんというか」

「Hなことというか」

 

「…うん。文句言ってくる。」

「あああ!レオ君がソレさっきやったばかりなのに!」

 

 そうこう言っているうちに、彼女はイカ男爵の住む宮殿へとやってきた。

 

 

「たのもーー」

 大声を出せば出てくるものでもないが、先ほど侵入者があったので、すぐに出てきた。

 

「何者だ…」

「お座り!」

 

 イカ男爵は座った。

「な、何故だ!このすべての生命の頂点にいるようなこの俺が、こんな小娘の言う事を!?」

 

 魔王の魔物に対する絶対命令権は健在である。あの世界と同じシステムであれば、自由自在といった所だろうか。

 イブニクル世界でもきっと同じことが出来ただろう。

 

「いい?女の子に無理やり手を出しちゃダメ!ちゃんと口説かないとダメだからね!」

「…は……ハイ。」

 

 このイカ男爵は終わったかもしれない。

 

「ふう、いい仕事した。

 じゃ、命令だからね!」

 

 それだけ言って帰って行った。

 

 だが考えてほしい。コレが別の魔王だった場合、イカ男爵はだいたいの確率で死んでいる気がするのだが…いや、生存率高いか。

 

 そもそも魔王が来ないので、栓なき予想だが。

 ①無視 ②無視 ③お説教 ④無視 ⑤虐める ⑥死もある

 

 なんだ、魔王ガイ以外生存率高いじゃないか。

 

 こうして、主人公気絶中のまま事態は終ったかもしれない。

 この世界には用は無いとして別の世界に飛ぶ。

 

 

 次の世界こそは、自分の世界でありますように。と、願いをかけ、付いた先が…

 

 

 

 恐竜が居た。

 いっぱい恐竜が居り、即座に襲い掛かってくる。

 

「キャー――――」

 

 突然の攻撃にビックリして大きなクレーターを作り出した。

 

 そんな事しなくても無敵結界でダメージは無いのだが、いきなり大きな口で噛みに来たら、そりゃあ驚くというものだ。

 

 だから、この大きなクレーターはしょうがなかったのだ。

 

「絶対に違う。違うとこ!」

 

 

 

 次の世界は、暗かった。

 闇が多いと最初は思った。

 

「ん~」

 

 目を凝らせば、夜で、夜空が見えた。地面は黒いのは月が出ていないからかと思ったが…

 地面が波打つ。

 

 黒い何かが蠢いている。

 

 黒い波が襲い掛かって来た。

 

 とっさに飛び上がると、いったい何事かと冷静に観察する。

 

「何か小さいものが?集まって?」

 

 手を伸ばして黒い本流の一部を掴んだ。

 

 そしてソレをまじまじと見て…見てしまった。

 

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 またクレーターが出来る。

 さっきよりデカい穴が空いた。

 

 

 ついでに手に持った奴も消えちゃえボムで吹き飛ばした。

 

「き、き、き…」

「きゃーーーーーーーーーーーーー、きゃーーーーーーーーーーーーー、きゃーーーーーーーーーーーーーー」

 

 

「ご、ゴキブリ―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

 

 地面を埋め尽くすほどのゴキブリの群れだったのだ。

 

 彼女は服についていないかを、かなり上空で入念にチェックした後、ゲートコネクトを使用。

 この世界から逃げ出した。

 

 転移先は適当に選んだ。

 

 

 

「はあはあ、酷い目にあった…気がする。」

 

 少し休みたい気分だった。

 気を取り直して、今到着した世界を見る。

 

 見回すと街中で…普通の世界だ。ほっとした。

(あれ?もしかして、故郷の世界に着いた!?)

 

 そう勘違いする程に、その世界は発展していた。

 

 

「……いや、この世界も違うかぁ。」

 

 発展していたが…発展しすぎていた。

 

 空にかかる大きな橋。宇宙船のような飛行船のようなものが空をいくつも駆っている。

 

 そして民主主義な国らしく、選挙ポスター?アイドルの選挙?なのかどうなのかというポスターが一面に貼られていた。

 

「読みにくい。

 あ、この子可愛いな。えーと、レーティア・アドルフ候補?ふうん。」

 

 興味を惹くものはあったが、感想は一つ。

 

「ここも違う。

 とりあえず、疲れた。

 どっかで休もう…」

 

 主にゴキブリの世界で気疲れした模様。

 

 

 

 場所を移して、公園で休んでいると…

「清き一票おねがいします!

 是非レーティア・アドルフに、清き一票を!」

 

 選挙活動をしている人が多く、公園でも休めなかった。

 

(うるさくて、うつらうつらもできない。)

 

 

 そうこうしていると、暴走車が公園に入ってくる。

 

 公園で活動している人や一般人が被害にあっている中…小さな赤ん坊の入ったベビーカーを轢きそうになる。

 

 彼女は咄嗟にベビーカーを庇うと暴走車を跳ね飛ばした。

 

「ほっ」

 ほっとしたのもつかの間

 

「すごい!」

「なんて子だ!」

「赤ちゃんの為に身を挺して庇うなんて!」

 

「え?えっ?」

 肝心の、暴走車を跳ね飛ばすところは見ていなかった模様。

 

 

 その後、すぐさま警察がやってきて暴走車は検挙。

 新聞社がやってきてニュースにしていった。

 

「もう休めるなら、牢屋の中でも良いです。」

「それはいけない、任せてくれ」

 

 休みたくてそう告げたのに、その警官は伝手を使っていつのまにかホテルの一室で休むことに。

 結構お高いスイートルームのようで、その日彼女はぐっすりと休んだ。

 

 

 次の日もヒーローインタビューのようにマスコミに揉まれた。

 

 次の日も…次の日も…

 

 ・・・

 

 一週間後、なぜか立候補している事になった。

 

「なぜ……」

 

 ファンシズムなるものが隆盛し、見た目で国家元首を決めるというアホらしい選挙戦を開始。

 

 

 

 

 

 そして一か月後、なぜか国家元首に祭り上げられている彼女が居た。

 

「どうして…こうなった…」

 

 

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LP5年3月 ランスJAPAN到着

LP5年3月 ランス毒殺(だんご)されかける。

LP5年4月 原家滅亡

 




異世界探訪はアリスソフト内で完結したい。
間違っても冬木とか天文台とかに行ったら収拾つかなくなると思われ。
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