魔王美樹の大冒険(旧:来水美樹が異世界召喚された件)   作:魔王信者

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二章 プロジェクト Xで頑張る
26 T2-LP7年10月後半 開始~準備


◆人類死滅率8%

 

〇〇〇〇〇LP7年10月後半 開始〇〇〇〇〇

 

 白い魔法少女服のの女性がピンクのにゃんにゃんを肩に乗せCITYに到着した。

 

「先に(美樹)のところに行かないの?」

「戦力があるのは、魔人討伐隊だからね。それに、あっちは動きが鈍い」

 

 魔法少女な彼女は並行世界の美樹に対し辛辣である。

 

 CITYに入るとまっすぐランス城を目指すが、街中はこころなしカラーが多く見受けられた。

 人外な容姿のホルス達も見受けられるがカラーよりは少ない。

 

「結構賑やかなのね?」

 ピンクにゃんにゃん…ミキと呼ぶこととしている。

 どうせ被ったって、にゃんにゃんだし関係ないだとう。まさか魔王の幻影とは思われまい。

 

「人類が仮にも統合しているからね。いっぱいいるよ。人徳?」

 人徳はどうだろうと首をかしげているが、にゃんにゃんだからかわいい。

 

 そうこうしているうちにランス城の城門前に着いた。

 

「はいっす、何か御用ですか?」

「はいっす!ランスに会いに来た!」

 

「はいはーい。で、どなた様?」

「えーとね、ナ…じゃなかった。ルラと言います。うーん、とりあえず会いに来たよって取り次いでください。」

 

 じろじろと下から上まで見られ、その後ため息をつかれる。

「はいっす多分呼ばれると思うっすが、少々おまちをー」

 だらっとしていた門番は中へ入ると、入れ替わりで別の門番が表に立つ。

 

 

 

 

「さーて、総統として、まずは何処を救ってやるかな。」

「あーん、まずはリアのとこからお願い!ダーリン!」

「だから、誘導するんじゃない!こっちだって大変なのよ!」

「あの…おちついて…おちついて…」

 

 玉座の間でわいわいと話していると、門番が入ってくる。

「閣下~、なんかルラって娘が閣下に会いたいって来てますよー」

「ほう?聞かない名前だな。美人か?」

「そーですね。美人かとー」

「良し通せ!」

 思った通り早かったので、すぐに門へと戻っていった。

 

「ちょ、ランス!今良く知らない人間を出入りさせるなんて何を考えているの!?」

 マジックが的確なツッコミを入れたが、他の者は、ああランスだしなぁという感想で終わっている。

「美人が俺様に会いたがっているのだ。会わない訳にはいかんだろう。」

「はぁ~これだから…」

 それでも離れないのは愛故か、なんなのか。

「ふん、いくら人間が増えようとどうでもいい。そんな事より、次は何処へ行くんだ?」

 

 

 

 

謁見の間

 

 暫く待つと、魔人ナギもといルラが入る。

「おお!美人だぞよくやったグッドだ。」

 入って来たルラを見て喜びの感情を顕わにするランス。他の人間はまた犠牲者か、はたまた敵か、味方か。と思いを巡らせている。

「ぬおおお!おい!心の友!」

「ん?なんだいきなり叫んで、やらんぞ。」

 いきなりヤル前提なのが正常なランスであったが、そんな非常識な姿を見ても驚かずにナギもといルラは眺めていた。

 

「違う!そうじゃない!そいつ魔人じゃぞ!?」

「なぬ!?」

「え?あ、ほんとだ!…でもお前みたいな魔人、サテラは知らないぞ!お前誰だ!」

 いきなり魔人バレしても落ち着いた雰囲気でランス達を見るが、半数が臨戦態勢となっていた。

 

「えーと初めまして、お父様?」

 内心にやにやと、それでいて表情は微笑みを忘れずに。

 

「…はっ?

 ま、待て!魔人とヤッた事はあるが、娘は人間になるはず。ど、どういう事だ?」

 混乱するランス。疑いのまなざしでランスを見守るが…

「待って、それじゃあ時間が合わないんじゃない?」

「どう見ても…10代半ば以降だけど?」

 

「あー実年齢は4歳くらいかな?」

 LP3年正月あたりに出産という想定だ。とすればダークランスよりも早く生まれている。

 としても、育ちが早すぎるのだが。

 

「はっ!嘘つき女め!俺の子などという嘘をついても騙されんぞ!

 一体誰との子だと言うんだ!」

 ビシッとナギもといルラを指さして言った。

 

「では、親子鑑定魔法を使いましょう」

 クルックーがさっと出てきて、ランスに提案する。

「お、おう。」

 勢いに気圧され了解する。

 

「(わ、そんな魔法あったんだ、どうしよう…

 ど、どうにか回避…)」

 内心慌てるナギ。表には出さずにこにこしているが…

 

「ではマジックやるのだ。」

「わ、わかったわ。」

 

「(展開が早い!)」

 逃げる間もなく親子鑑定魔法がかけられた。

 

―――――

――――

―――

 

「親子ね。」

「(え!??)」

「ぐぬぬぬぬ。」

 彼女が知る由もない事だが、魔想志津香が分裂魔法で分裂する際、ランスの子を妊娠していたのでその子とナギと一旦融合し、二人に再分配された。

 つまり、ランスの子成分が入っているため、親子認定されてしまうのだ。

 

「(…おー)」

「ば、馬鹿な。こんなに大きな…大きな食べ頃の女が娘…だと…

 ありえん。おかしすぎる。ダメだ。いかん。

 こんなに大きいのに。娘…だめだ。対象外だ。

 これでは抱けんではないかーーーー!」

 リセットの時にそのあたりはやったことなので、皆だいたいハイハイと言って流している。

「また…ダーリンの子が増えた。」

「ぬぐぐぐ…」

「あ、あはははは。」

 

「しかし!俺様の身に覚えが無いぞ!誰の子だ!」

「あと魔人になってるのも気になるわね、4歳だと…美樹様しかありえないんだけど、新しく作った?」

 魔人は魔王が作るもの。今はLP7年だ。4歳であればLP年間でしかない。つまり魔人にしたのはリトルプリンセスをおいて他にはいない事となる。

 

「母上の名前はジル。私はなんか、生まれた時から魔人?だったみたい。」

「!!!!」

 

「な、なんだとーーーー!?」

「え?どういうこと?」

 

「それで、お母様の名前とお父様の名前から一文字ずつとって名前に下の。

 ジルのルにランスのラでルラ。」

 名前の由来も説明する。そうやってみんなを騙す…ごかまして行く。

 

「ちょっと待って、ダーリン、何時の間にジルと子作りしてたの!?」

「いや、確かにヤリはしたが、避妊魔法はしっかりかかっていたぞ。確か」

 

「ちょっと、そもそも前々魔王のジル様と…え?どういう事!?」

「え、リーザス城に封印されてた前々魔王?え?

 復活して亜空間に漂流…?…え?なんで復活?」

 

「やればできる。普通の事だよね?

 そもそも、避妊魔法なんてお母様に効果があるというの?」

 と、ナギもといルラは燃料を投下していく。

 

「あの時に仕込むとはさすが心の友。ちょっと斬っていいか?」

「流石ランスですね。魔王を孕ませる。人類初かも知れません。」

 

 魔王の子自体はホーネットが居るが、女性の魔王が子供を産んだ例は無い。

 

「ま、待て!それならジルは!?ジルは何処にいるというの?」

「お母様ですか?」

 マジックが常識的に質問する。

 

「そ、そう。貴女を送り出したという事は何処かに…居るの?」

「お母様は異界に居ます。

 異界では仲間となる魔物が居ないから、召喚された人を部下に。

 現地の人間を、かちくにして、世界制覇していますよ」

 なお現在進行形。

 

「なんだと、異界で世界征服だと…。それも数年で」

 ランスが世界征服しきった所に反応している。

 

「異界の運営などあるので、こちらの世界には戻らないって。

 私はお父様に興味があったから会いに来たの!!」

「お、おう…おう?」

 

「異界に行ってもやる事が同じとは。流石ですね。」

 クルックーが半ば褒める。

 

「神の干渉は嫌だかららしいよ?」

「なるほど…………」

 クルックーは深く納得した。

 

「お母様がお父様に来てほしいって言ってたよ?」

「な、なんだと…」

「蹴り飛ばされた事とか、未だに根に持ってはいるけどね?」

「???蹴り飛ばし?何のことだ?」

 

 なおランスの記憶にはなく忘却の彼方の模様。

 

「で、お父様が総統閣下になったーって噂も聞いたし」

「お、おう!」

「人類軍がピンチだって聞いたよ。だから手伝いに来たの。」

「なんだと!

 ジルの娘が…俺様を助けに?

 ううむ。そんな事があるというのか?」

 

「本当に手伝いに来たのか?疑わしい。」

 当然だ。人類破壊したい筆頭の娘が人類を助けに来たのだから。

 

「お父様を助けに来たんだよ?」

 まあ、設定上の問題だ。=それで人類が救われる。

 

 混乱が多数ありジルの子という事もあったが、助けに入ると言う事で、概ね好意的に受け入れられる。。

 何よりも魔人だ。味方の魔人が増えるのは好ましかった。

 

 

 

 

〇〇〇〇〇LP7年10月後半 作戦準備中 〇〇〇〇〇

 

「負けに負けたのは自由都市とヘルマンだな。情けない奴らだ。」

「すいません。」

 反射的にシーラが謝る。

「ランス様そんな事おっしゃらずに助けてあげましょうよ。」

 宥めようとしたシィルの頭をぽかっと叩く。

 

「奴隷の分際で俺様に意見するな!

 とはいえ、そうだな。先ずは負けている奴らからフォローするか。

 ヘルマンに行くぞ!」

 

 ランス達は、まずはヘルマンの魔軍と戦うようだ。

 

「お父様~」

 そこへニヤニヤ顔のナギ(ルラ)が声をかける。

 

「なんだ?行きたくないと言っても連れて行くからな?」

「違うよー、なんなら別の地域回ってこようか?って」

 

「ハァ?なんでだ?」

「魔軍なんて所詮無敵結界を破れないでしょう?ならテキトーに間引いてこようかな?って」

 

「ああ、まあ…だが敵の魔人にはやられる。狙ってこられるぞ?」

「大丈夫だよーヤバかったら逃げるよー」

 

「うむむむむ…いやダメだ、一緒に来い。」

 何かしらが決め手となったのか、別行動は許されなかった。

 

「あちゃあ、仕方ないね。」

 渋々ついていく事にした。

 

 

 

 

「すっかりセリフが無いよ、どうしようナ…ルラちゃん。」

「そりゃあ、にゃんにゃんだからねぇ」

 

「あれ?そのにゃんにゃん話すんですか?」

「そうだよー」

 

「すごいにゃんにゃんですね。」

「すごいにゃんにゃんなんだ。」

 シィルに撫でられるミキ。

 目を細めてされるがままになる。

 

(あれ?意外と気持ちいい。)

 にゃんにゃんな姿の意外な利点であった。

 

「ん?どうした?にゃんにゃんか。

 お前のペットか?」

「ペットじゃないよー」

 即座に反論するミキ。

 

「うお!喋った!?」

「喋っちゃダメなの?」

 

「いや…珍しいもの見た。」

「そんなんで済むんだ?」

 

「まあ、珍しいものはいっぱい見ているからな。喋る剣とか。」

「なんだ?儂をディスっておるのか?」

 

「がっはっはっはっはっは!同じようなものだ、馬鹿剣め。」

「ほーーんと調子いいよな。」

 

「ふふふ」

 

 ナギはその様子を見て微笑んだ。ああ、懐かしのランス城とそしてランスだと。

 

 

 

 

 魔人討伐隊はヘルマンにやってきた。

 

「うぅおおおおおお! 寒っ!

 誰だ、こんなくそ寒くしてやがるのは!」

「え、えぇと……誰なんでしょうね。」

 ランスの呻きにシィルが相槌だか、ツッコミだかを入れる。

 

「よし、帰るか。」

「ちょっと!何しに来たのよ!?」

 サテラにも突っ込まれる。

 

「ちっ、そういえばそうだな。

 長居は無用。とっとと倒してとっとと帰るぞ!」

 

 

 魔人討伐隊はヘルマン方面の支援を開始した。

 

 

 

「うぉおおおおおおおお、飛行部隊だ。いきなり卑怯だぞ!」

「人間だ、蹴散らせー」

 

 魔法部隊(?)が魔法で蹴散らしていく。

「あ、こらー俺様のぶんもとっておけよ!?」

 

 30匹くらいの部隊は軽く蹴散らされた。

 と言っても、魔人討伐隊は現在48名である。敵より多いので討伐は楽であった。

 

「寒い寒い、さっさと回ろう。」

 相変わらずランスは寒さが堪えていた。

 

 

「おい、ランス。お、お前がサテラの使徒になっとこと忘れてないだろうな?」

「ええ!?アニキ、人間やめたの!?」

 …

 …

『ランス。サテラの使徒になる?』

 の件をナギ(ルラ)は聞き流した。

 

 

「さて、出来る男の各個撃破。これでいくぞ。」

 そうして敵の厚い方に出撃していった。

 

 

 魔物将軍を軽く撃破すると、周辺を蹴散らして撤退した。

 寒かったようだ。

 

 

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