ご都合主義になっています。そういったものが嫌いな方は戻ってください。
第001話
俺がこの世界に転生してもう16歳になり私立駒王学園の高校生になった。
最初の世界で死んだ後、神様に何の因果か違う世界に5つの能力を授かり転生させて貰える事になった。
その5つの能力を引っ提げてBLEACHの世界に行き色々なことがあった。
無敵と言っても過言ではない能力で、だから死んでもいないし、何故この世界に転生したのかは分からない。寝て起きたら赤ん坊になっていた。
産まれた時は思考より感情が優先されるのか、不安定な心のままだったからよく泣いた。あまりにも泣くもんだから両親に病院に運び込まれた事さえあった。
最初は非常に残念で嘆き悲しんだ。やっと平和になり数人の女性と付き合いハーレムを作って生活していたからだ。
でもハーレムを目的に転生したわけじゃない。何かと原作メンバーと知り合う機会があったし、気付いたら女性陣に外堀を埋められていた。
まあ、俺自身皆美人揃いで満更でもなかったけど。
4歳に成った時に尸魂界に行く為に、能力を使ったけど、行けなかった。
能力自体は使えたのに。
やがて数年もすれば諦められた。諦めるしかないと悟り、未練はあるけどこの世界で生きていこうと決心した。
偶に斬魄刀を具象化させて慰めてもらっていたけど。
まあ、そんなこんなでその後は能力の検証に移った。といっても霊力やその他の能力などはそのまま引き継がれていた。
だから肉体面での向上に努めた。なにせ最初は斬魄刀もまともに振りかぶれなかったからだ。それは当然のことで生まれて4年で刀を振り回せるほうがおかしい。
俺の斬術はるろうに剣心という漫画を参考にし神速の抜刀術を主体にしている。これは相性が良かったと判断したからだ。神速といってもいい速さで移動できる瞬歩に神速の抜刀術を組み合わせることで相乗効果が現れると信じ技を研磨していった。まあ、いってみればなんちゃって飛天御剣流だ。奥義の天翔龍閃だけは再現できなかった。
だから斬魄刀を短くしての訓練や戦闘はしなかった。前世の間合いや感覚と齟齬が出ると思ったからだ。
それに斬魄刀を解号するまでの刀の状態でしか抜刀術は使えない。それは神様から授かった5つの内1つの能力が斬魄刀のカスタマイズだったからだ。
なので戦闘では鬼道などを主体にした。
高校二年生の現在、成長期もそろそろ終わり感覚と肉体がやっと前世の頃に戻った。それでも肉体や技など修行は今でも欠かさない。
これまで16年の間に色々なことがあった。そして今日黒髪ストレートロングの妖艶でスタイルが良い美女。名前は天野夕麻から駒王学園の校門前で話しかけられた。
「付き合ってください。兵藤一誠君」
俺の名前は兵藤零二。兵藤一誠は俺の双子の兄の名前だ。ここで家族構成をいうと両親二人に兄一人、そして俺の4人家族だ。両親はまあ、少々明るすぎるけど普通の人だが、でも兄は少々特殊だった。 兄には大きな力が感じられる。兄自身は普通の一般人と変わらないのに。 その謎の力を除きただ一つだけ一般人と違うのはド変態といったところか。
兄の友達にまあ、俺も一応友達ではあるけど、松田と元浜という同級生が居る。この二人と兄がつるんで女子の部室を覗いたりと色々して悪い意味で学園の超有名人である。
そんな兄の事と付き合いたいと言っている。それも兄の弟である俺と勘違いして。双子と言っているが、全然似ていない。それもそのはずで、最初に死んだ時から容姿は変わっていない、けど何故か身長は159cmと小柄で成長しない。でも、前世では180あったから今の身長の低さは新鮮さがある。それにDNAなど遺伝子情報は調べていない。俺は母のお腹から出てきたことを知っているからする必要も無い。
普通ならここであんな兄でも恋人が出来るかもしれないと思い「人違いだよ」と教える所だけど、今回は勘違いをしていてもらおう。なにせこの子は人ではないからだ。
この世界に転生して4年が過ぎた頃、1つの能力を使い尸魂界に行くための門を開くため、場所を探していた時人外に遭遇した。
黒い翼を持つ堕天使だった。その後逃げ出し門を開いた先にあったのは冥界だった。
その時に悟った。BLEACHの世界にはもう行けない、皆にも会えないって。
だからわかる。この女性は、いや、天野夕麻という名の堕天使だ。恐らく兄のあの謎の力をどうにかするために近づいてきたのだろう。それでなければ、あの学園中の女性陣に白い目を向けられていないだろうし。
「いいよ。付き合おうか」
俺は天野夕麻に向かって返事をする。
その日は今週末デートの約束をしてすぐ別れた。
週末の日曜日デートに向かう途中、悪魔らしき気配のするロープを羽織ったチラシ配りに魔法陣の描かれたチラシを貰った。よくみるとその魔方陣は昔冥界で見た召還の物だった。一応そのチラシを胸ポケットに入れ待ち合わせ場所に向かう。俺の目的に役立つかもしれない。
デートは何事もなく普通に予定を消化していった。
人気のない夕暮れの公園に天野夕麻が俺を「こっちに来て」と連れ出す。公園に着いたその時ちょうど5時のチャイムがなる。
「今日は一緒に入れて楽しかった」
噴水の前でまで移動し嬉しそうな声で言う。
夕暮れをバックにその黒のストレートロングの髪と逆光で表情か見えない。そのくせ口だけは三日月の形をしている。さっきの嬉しそうな声はこれから起こる事を嬉しそうな声に乗せてのセリフだと思った。
「ねぇ、初デートを記念して私の最後のわがままなお願いを聞いてくれる?」
やっと本題がきたか。この女に合わせてつまんねー茶番なデートもようやく終わりか。
「何?お願いって何でも聞いちゃうよ」
天野夕麻は一層口の口角を上げる。
「じゃあ、死んでくれないかな」
言葉を口にした瞬間背中から黒い翼が生えてきた。やっぱり堕天使だったか。
翼を羽ばたきし空を舞い噴水の高さまで上昇する。黒いワンピースを穿いているから紫色のショーツが丸見えになっている。
こいつは恥じらいってものがないのか?もし本当の恋人なら今は人は居ないけど、こんな普段人が居そうな所で他の人に見せてほしくはないけどな。まあ眼福ではあるけど。
そんなことを思っていると何か喋っていたが、気付かなかった。
「ごめん聞いてなかった」
「そうだよね。死んでと言われて普通は声も出ないよね」
何か勘違いしているけど訂正しなくてもいいか。面倒だし。
「今日は楽しかったわ。教科書どおりの幼稚なデートで。汚らわしい人間如きが最後に、こお~んな良い女とデートできたんだから本望よね」
この女口元には冷笑なのか嘲笑なのか分からないけど浮かべながら、自分の身体に手を這わせ自分のボディーラインを強調させる。
もう何をどう表現して良いか分からない。
外見は俺の好みだけど、性格がこれじゃあな。
もはや始末に終えないな。
天野夕麻は一本の光の槍を手に出現させている。
いよいよきたか…。
告白された日から家に帰った後、こうなるだろうと思って毎日準備に勤しんだ。血を抜いてこの日の為に保存していた。
何故血を溜めたかと言うとそれは堕天使が人間の事等蟻程度にも見ていないことを4歳の時に知っていたからだ。
どこかで攻撃を仕掛けてくると思っていた。そのために仕組みを作る為血を抜いて溜めていた。
その溜めた血は鞄に仕込み天野夕麻が攻撃してきたら洋服ににパイプを通してあたかも腹部から血が流れる様な仕組みにしている。
腕をふりかぶり勢いをつけ光の槍を俺目掛けて放り投げてきた。
光の矢が迫る中何とも遅く感じる攻撃にため息を吐きたい位だが、神様に貰った能力である写輪眼を使う必要もなくタイミングを合わせて反復横跳びを瞬歩を使い鞄の仕込みを作動させてもとの位置に戻り、お腹に穴が開いていないのがバレない様にすぐさま倒れる。
光の槍は後方に飛んで行ったのがわかる。
天野夕麻からは腹を光の槍が貫通した様に見えるだろう。血溜まりも出来ているし。
「悪く思わないでね。貴方達神器を宿らせた人間は私達にとっても危険因子だから。目覚める前から早めに始末させてもらったわ。恨むなら神を恨んでね」
言葉を残し飛んで行った。死んだかどうか確認する前に。バカで助かった。ここで力を使うわけには行かないからな。
奴の気配が消えるの確認し起き上がり今後の事を考える。
しかし、逢魔が刻とはよく言ったもんだな。
「とりあえずはここの土地を管轄している悪魔を呼び出すか。丁度魔方陣に血が吐いているし」
何故悪魔に連絡を取ろうとするかは、嘗ての仲間に逢うためその悪魔と懇意になる為だ。俺の力を使い冥界に行くのは不法侵入になる。だからその悪魔に冥界まで案内を頼んでも連れて行っくれないだろうから、今は言わない。だから他の事を頼む。
この土地を管轄している悪魔は知り合いではないけど、恐らく学園に居る悪魔のどっちかだと中りはつけていた。
魔方陣が描かれたチラシを広げ地面に置き手をつけ、眷属悪魔が呼ばれない為に隊長格並の霊力を込め悪魔を呼び出す。
魔方陣が光だし、その光越しに人のシルエットが見える。どうにか成功したか。
光が消え現れたのは、鮮やかな紅い髪をかきあげこちらを見ている。
その紅い髪には見覚えがあった。俺が通っている学園の二大お姉さまの一人リアス・グレモリー先輩だ。人間離れした美貌とスラリとした長身で起伏にとんだプロポーションを持つ。そしてグレモリーの名が示すように悪魔である。
因みに駒王学園を受験した理由は中学3年の時学園説明会の時校内を観察していた時悪魔の気配がしたからだ。俺の願いを聞いてくれるかもしれないと考えたからだ。悪魔は対価さえ払えば願いを聞いてくれることだし。
「いきなり私本人を強制転移させられたかと思ってどんな人間かと思えば、まさか普通の少年とはね」
俺はその言葉に呆れた。
「あのさ、普通の少年が悪魔本体を呼び出せるわけないでしょ。今日魔方陣の印刷されたチラシを配っているから貰って呼び出させて頂いたよ」
「そう。それもそうね。それで呼び出した用件は何?何でも叶えて上げる。それに見合った対価を頂ければね。所でさっきから気になっていたのだけれど、そのお腹の血はどうしたの?血を流していたわりに元気そうなのだけれど」
シャツの裾を捲り。
「ご覧の通りなんでもない。それに今から呼び出した説明をするよ」
放課後校門前で堕天使に告白されたこと。デートの日まで血を溜めて作戦を練っていたこと。デート当日つまり今日の事を隠さず喋った。
ただ俺の力の事は喋らなかったけど只の人間とも思われていないようだ。それもそうか、人間が堕天使に敵うはずないしな。
「そう。ここ数日大変だったわね。それで呼び出した理由は?」
「この町の管轄の悪魔に堕天使が暗躍した事を知らせる為に貴方か、生徒会長を呼び出す為に少々手荒な召喚になってしまった」
「…あなた随分悪魔や堕天使の事を知っているようだけれど、本当に人間?それとこの町の裏の支配者は私よ」
半目で俺に視線を送ってくる。その目には不信感と恐らく何故か期待するような目で見てくる。
「まあ俺の正体や堕天使と悪魔を知っているかは想像に任せるよ。ただ敵対することは無いとだけ言っておく。それより堕天使が貴方の管轄する場所で暗躍している事実を伝えたから対価はチャラにして貰いたいな」
どの様な対価になるか分からないから、交渉してみる。
片腕をお腹に回しもう片腕の掌をあごに乗せて考える仕草をする。考えが纏まったのか顔を正面に向ける。
「いいわ。対価は無しにしてあげる。そのかわり私の下僕になりなさい」
「ふむ、下僕ね。なら呼び出した理由と下僕の件も一つで済むかな」
「何を言いているの?」
不思議そうに聞いてくる。呼び出した理由も言ってないしな。
「まず、呼び出した理由はある人物を庇護してもらいたい」
「ある人物?」
「そう。その人物は俺の兄だ。本当は兄を堕天使は殺そうとした。その理由は神器を持っているから」
話が通じたのか納得の顔をする。
「そういう事ね。貴方のお兄さんを守り尚且つ神器持ちだから下僕にもなるという事ね。」
「そう一石二鳥でしょ。神器持ちの下僕が居ればゲームも有利になるからね」
「…貴方ゲームの事まで知っているのね。どうせ聞いても教えてはくれないでしょうしね。いいわ、それで貴方は私の下僕になってくれるのかしら?堕天使を欺く事とこの私を呼び出す力があるのだから。」
「いや俺は貴方の下僕にはなないんだよ。これから見せる物と俺の力を他言しないと約束が出来るなら見て貰いたい物がある」
「物にもよるけど、まあ、いいでしょう他言しないと誓うわ」
「そうわかった。これ見て」
首に手をやり首に吊っているある物を見せる。
それを見た瞬間リアスの顔に驚愕の表情になり、戦闘体勢をとった。手には魔力を漲らせている。
「貴方っ、それを何処で手に入れたの!」
今にも殺さんばかりの目で此方の一挙手一投足を見逃すまいと見てくる。
「まあまあ、そう慌てなさんな。ちゃんとわけを話すから」
まだ疑いの篭った目で見てくるが、暫くすると手に出していた魔力は消してくれてた。
「これは昔譲り受けた物だよ。その時に許可は得ている。それを証明したいがまだ、俺の正体を隠したい為にもうちょっと待ってくれない?」
「今の所は貴方を信じましょう。但し貴方を監視させてもらうわ。野放しには出来ないから」
「やけにあっさり了承したと思ったら監視ね。…うん、それがお互いの妥協点だね。でも俺は悪魔の駒を持っているから眷属居るから」
「その話を聞いて少し安心したわ。貴方は力を持っている。それに悪魔の駒と人間でありながら眷属を持っている。もう訳が分からないわ。でも貴方の言葉が真実なら悪魔側の人間であることは間違いないから良しとしましょう。最後にさっき生徒会長と言ってたけど学園の生徒?」
どうにか分かってもらえたようで、戦闘態勢も解かれている。一時はここで戦闘することも覚悟したからな。
「そう俺は2年の兵藤零二。これから宜しくリアス・グレモリー先輩。」
「兵藤零二か…、貴方の名前私達のクラスの女子が『かわいいけど少し眼が吊り上っているから強がっているみたいでそのギャップが堪らない』って話していたのを聞いたことがあるわ。結構モテるそうじゃない。そして、私の事を知っているようだけど、簡単な自己紹介しましょう。私はリアス・グレモリー。この土地の裏の支配者よ。それではもう今日は遅いしこの辺にして、明日の放課後使いを出すわ。また会いましょう」
そう言って魔法陣の中に消えていった。
久々に今日は色々なことがあった。ついにこの土地に居る悪魔と面識を持てたけど、監視される事になった。まあでも兄を助けたと思えば安いものか。家族を守るのは当然のことだしな。
それより問題は。
「服どうしよう」
服の替えを持って来て来るのを忘れていた。