ハイスクールD×D 死神の世界から来た者   作:中葉了

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最初にお詫びを。
前回の第001話を削除し2話目を連結させ前章の1話分に仕上げてあります。
前回読んだ方は後半をお読みください。
あと前章のいくつかにたった1行程度ですけど書き足しました。特に読む必要はありませんが、一様連絡のためにここに記します。
仕事に時間をとられ平日は寝に帰っている状態が続き書いている暇がありません。
それでも読んでやるよという辛抱強くお待ちください。
感想で面白いと言ってくれた方大変励みになっております。
ありがとうございます。
最後に今回登場する原作キャラに違和感を持たれるかも知れませんが話し方があまりよく分からなく今はこのままで行きます。ご了承ください。


戦闘校舎のフェニックス
第001話


 レイナーレとアーシアが家に来て一週間経つ。

 家に来た当初アーシアは「これから一緒に住む事ですし、私にさん付けしなくていいですよ」と言われたので今では普通にアーシアと呼んでいる。

 その際イッセーに軽く睨まれていた。

 まったく、別に手を出したりしないのに。彼女のことは家族だと思っている。あいつは何でもかんでも俺に対抗しようとする。まあ、双子だから対抗心かもしれないけど。

 それにアーシアとイッセーは確実に惹かれあっている。それを引き裂こうとは思わない。だから早くくっつけばいいのに。最初は微笑ましいと思ってみていたけど、最近は鬱陶しくさえ感じるようになった。

 

 レイナーレは俺の部屋に住み、学校に行く時間以外は何かと俺の世話をする。

 例えばご飯を作り、自ら俺に食べさせたり、部屋に居れば横に座り身体を密着させ離れようとはしないし、一緒に風呂に入って体中を洗ってくれたり、一緒の布団で寝ようとしたりする。

 俺も好きで彼女を側に置いているから満更でもなく、寧ろ甲斐甲斐しく俺の世話をしようとしている姿は、甘えているようでとてもかわいい。

 この町の教会での態度は何か張り詰めていた様に今なら思う。でも俺と生活を共にして、余裕が出来たのだろうか。今の生活を気に入っているという。

 俺の眷属にもなったから戦闘訓練をしている。戦闘力事態はたいした事無いけど、堕天使の光の槍は悪魔には有効だからそれを鍛えつつ、肉体も戦闘に耐えうる様鍛錬ている。

 

 アーシアはイッセーの隣の部屋にいる。でも俺は彼女の部屋には行かない。何もする気は無いけど、誤解されたくないしな。イッセーにもレイナーレにも。

 

 イッセーは教会での出来事に何か思うことがあったのか身体を鍛えだした。

 イッセーの持つ神器は赤龍帝の篭手といい二天龍と称された片割れが封印されている。聞いた所によると、この二天龍は常に戦い合っていたという。いずれもう片方の神器を持つ者がイッセーの前に立ち塞がるのかもしれない。

 けど俺は余り手を貸さないつもりだ。前回はレイナーレに狙われた時は力に目覚めてなかったから俺が守ったけど、イッセーはもう守られる側から守る側に居なければならない。

 龍は争いを呼び込むといわれている。それならいずれ強くなってもらわなければならない。アーシアを護れるくらいには。

 

 

 今日もレイナーレの作った朝食を食べさせてもらってから登校した。

 クラスではアーシアも一緒でかわいい女の子が転入してきたという話題はすぐ広まりそれと同時にイッセーと登校したのがバレて、俺達の家に住んでいることが判明し、学園中の男子から嫉妬の視線が飛んできてとてもうざったかった。

 でも俺とではなくイッセーと一緒だったため俺の方はすぐ収まった。常にイッセーといるから「あの兵頭兄ならいけるんじゃね」とかいわれてアーシアに突撃したのが全てが撃墜に終わり、イッセーにより厳しい視線が飛ぶ。

 

 部室では今日も変わらず朱乃さんにお茶を淹れて貰い本を読みながら時間を潰した。と言いたいがリアス部長の様子が変だ。椅子に座ったまま窓の方を見てボーっととした物思いに耽っている。

 物思いに耽り顔も美人で絵になっているけど、流石にいつもの調子と違う。そこで隣に座っている朱乃さんに聞いても知っているけど教えてくれない。恐らくはリアス部長のプライベートに関わる事だろう。これ以上踏み込めないか。

 下校時刻になり、俺だけ帰り、部活の連中は悪魔本来の仕事をするのだろう。

 

 

 今日はレイナーレはアーシアの部屋で寝る事になっている。最初はあんな事件を起こしたレイナーレはアーシアに対して少し余所余所しく、これから一緒に生活していく上で支障が出ると思い俺がアーシアに頼んで二日に一回一緒の部屋で寝るよう頼み今日も彼女の部屋で寝る。

 最初こそレイナーレだけ気まずい様子だったけど今では仲良しの二人になった。まあ、アーシアの性格の良さも早く打ち解ける要因だろう。

 

 部屋の電気を消し布団に入り一人寝の寂しさを紛らわせる様さっさと寝ることにする。

 すると紅い魔方陣が部屋の中央で光りだし、人のシルエットを浮かび上がらせる。

 今まで力を隠し生活していたし、ある事情で部屋と言うか家全体を結界で防御していなかった。そのため簡単に魔方陣のジャンプを許してしまう。

 この気配と魔方陣の紋様はリアス部長が俺の部屋にジャンプして来ることを示している。でも何故俺の部屋に?

 光が収まりかなり切羽詰った焦った表情をして布団から上半身を起き上がらせている俺の元に向かってしな垂れかかり、俺の顔にリアス部長の吐息が掛かるくらいに近づけ言葉を発した。

 

 「レイ、私を抱きなさい。今直ぐに」

 

 「い、いや、ちょっと待ってよ!意味分からないよ!」

 

 俺はリアス部長の肩に手を置き押して距離を作る。

 部活中リアス部長の様子が変だったから気にはなっていたけど、流石の俺もいきなり夜来て「抱きなさい」って言われて「はいわかりました」なんていかないでしょ。これが俺の好みの行きずりの女性ならそうしたかもしれないけど、でもこれは突拍子も無さ過ぎる。

 

 「貴方なら経験豊富でしょ。それにレイナーレとの契約の件をこれで無しにしてあげる。丁度布団が敷かれていることだし、さっさと済ませましょ」

 

 リアス部長がそう言い、制服を脱ぎだした。スカートを脱ぎブラウスを脱ぎ黒の下着姿になって、再度俺にしな垂れかかって来る。

 制服を脱ぎ下着姿になったリアス部長は女性として完成している見事なプロポーションをもっている。胸は手に収まらないくらい大きく腰はくびれおしりも柔らかそうだ。

 リアス部長が普段の様子でなら、その求めに応じたかもしれない。

 しかし、俺は女性がその気になっていないのにこんな状態でするなんてごめんだ。俺の中で女性は大切にするものだと思っている。これでは双方が傷付くだけだ。急速に俺の心が冷えてきた。

 そんな事を思いながらリアス部長を見ているとブラジャーのホックに手をかけ開放された胸がたゆんたゆんと揺れて躍り出てきて俺の手を取り自分の左の胸に押し付けてきた。本来なら嬉しいシチュエーションでも俺達の間にそういう雰囲気はゼロで何ていえばいいんだろう、まるでこれから行われることが作業の一環とでも言えばいいのか、逆にリアス部長にここまでさせる何かがあったのだろう。

 部活ではリアス部長のプライベートだからと遠慮して直接聞かなかったけど、流石に心配になりリアス部長に話しかける。

 

 「部長がどれだけ悩み今の行動に出たのか俺には想像できないけど、相談にも乗るし力にもなるから」

 

 リアス部長の身体にシーツを掛けて諭すように話しかける。最初は「私には時間が無い」とか「既成事実が」と口に出してたけど、抱きしめて背中や頭を撫でたりして落ち着かせる。これは前世でかなりの効果を挙げた女性の扱い方だ。やはり効果は出るのだろう。前世との違いは背が高く優しく包み込む感じで落ち着かせたのが、今はリアス部長にやや大き目のヌイグルミに抱き着いている様な感じの構図になっている。

 

 大分落ち着いてきたリアス部長に話を聞くため、抱きしめていた腕を解こうとした瞬間部屋の床が再び光りだした。

 

 魔方陣の上に立ち浮かび上がった人のシルエットの方を見る。

 銀髪のメイド服を着た美人が出てきて俺とリアス部長が抱きついている姿を見る。

 

 懐かしい魔方陣の紋様だと思った。まさかここで会うとは思わなかった。

 俺が会いたいと一番に思っていた人物がまさか俺の部屋で会うとは思わなかった。

 こっちでは10年経つけどあちらでは何年経ったかなんて分からなかったから。だから悪魔に接触し冥界まで案内を頼もうとした位だ。

 懐かしさに思いを馳せリアス部長と抱き合っている事を忘れてままで居ると。

 

 「そんな事をしても破談には出来ませんよ?」

 呆れた口調で淡々と言う。それを聞いた部長はより一層俺に抱きついてくる。

 

 「最初は処女をこの子に捧げればお父様もお兄様も私の意見なんて聞いてはくれないでしょう?」

 

 ようやく落ち着いて話が出来る状態になったリアス部長が激昂して食って掛かる。

 二人の会話を聞きリアス部長のここ最近の不安定な感じがやっとわかった。破談ということは婚約か何かをしたのだろう。本人の了承を得ずに。

 まあ、グレモリー公爵家の時期当主だし、それでなくても純血の悪魔の数が大戦と新旧魔王同士の内戦で激減し断絶した家もあると聞いた。

 そこで跡取りとして婿でも取ろうとしたのだろう。当たらずとも遠からずといったところか。

 銀髪の女性は俺を一瞥する。

 

 「このような下賤な輩に・・・・・・っ!!!」

 

 「・・・・・・どうしたの、グレイフィア?」

 

 いきなり言葉を発しなくなっり、はっとした表情を浮かべるグレイフィアにリアス部長が怪訝な声で話しかけるも聞こえていないようだった。

 グレイフィアの視線は俺だけしか捕らえていないようだ。

 この部屋にジャンプして来た時から薄々思っていたけど、もしかして俺だと気付いていなかったのか。俺はすぐ見るまでもなく気配でグレイフィアだと分かったのに。

 

 「下賤か・・・俺は只再び再会する事だけを願って居たというのに、かなり寂しいな」

 

 流石の俺もネガティブな感情になり言葉をつぶやく。

 石の様に固まっていたグレイフィアが再起動したと思ったら、俺とリアス部長を引き離しに掛かり猪のように突進して俺に抱きついてきてその豊満な胸に俺の顔を押し付けてきた。もう離さないとばかりに。

 

 「痛っ!ちょっとグレ」

 

 「主様っっっっ!!!」

 

 リアス部長が文句を言いきる前にやっと俺だとわかったグレイフィアが言葉をかぶせる。

 

 「ぐすっ…。御免なさい、主様。すぐに主様だと気付かずに。でも主様も悪いんですからね。あれから数百年が経ちます。まさかあの時、そんなに年数が経つとは思いもよりませんでした」

 

 くすんくすんと泣きながら俺に痛いぐらい抱き着きながら謝罪するグレイフィア。まさかあのグレイフィアが泣くとは思わず吃驚する。

 

 「それにあの可愛らしかった主様も今でもあの当時の可愛らしいままで。よく私の膝の上に乗せて居たものです。」

 

 俺は当時を思い出しているグレイフィアの頭を撫でる。

 可愛いはちょっと言いすぎである。こちらでは12年経ち俺も高校生だ。

 でもグレイフィアの印象からしたらあの当時のままで止まっているのだろう。

 

 「ちょっと貴方達!何この状況っ!グレイフィアは私を追ってきたんじゃないのっ?それが何故レイに泣いて縋っているの?それに主様って何、知り合いだったのっ?」

 

 そんな俺達を今度はリアス部長が石の様に固まっていたが、グレイフィアが段々と落ち着いてきた頃俺達に矢継ぎ早に事情を聞いてきた。

 

 「話すと長くなるから、短く言えばグレイフィアは俺の女王の駒を与えた人物で俺の最も信頼する眷属だ」

 

 「えっ!?何を言っているのレイ?グレイフィアは私のお兄様の女王よ?」

 

 「は?」

 

 リアス部長にグレイフィアが俺の女王だという話をしたら、リアス部長の兄の女王だという。意味が分からん。確かに俺は一番最初にグレイフィアに悪魔の駒の女王を私最初の眷属に成ったはずだ。俺の目の前でだから間違いないはず。

 かなりのショックを受けグレイフィアに聞いた。

 

 「どういうこと、グレイフィア?俺の眷属じゃなくなったって事。それならそうと言ってくれればいいのに。俺はそういう事はグレイフィアの口から聞きたかったな」

 

 「誤解しないでくださいっ!主様っ!私は見も心も主様だけのものですっ。それだけは疑わないでください。それにこれには訳があるのです」

 

 今まで俺を抱きしめ俺が疑うような事を言うものだから必死で俺が誤解しないように言ってくる。

 

 グレイフィアの話しによると、旧魔王派の一派に居た最強の力を持つグレイフィアが新魔王派の眷属に居ることによって双方の安定を目指す政策の一環だったらしい。

 ただ相手の誤算はグレイフィアが俺の眷属になってしまっていた事だ。

 しかし、相手も女王がおらず、王である俺も冥界に居なかった、グレイフィアも条件を付けその話を了承した。

 

 「条件?」

 

 「はい、以前主様が『俺は女に尽くすより尽くされたい』と仰っていたので、現摩王のル視ファー様の提案に乗り公爵家のメイドになる事を条件に、何時の日か主様に相応しい女性になりたかったのです」

 

 「・・・そっか」

 

 こんな綺麗で魅力的な女性に言われるのはとても嬉しいし反面、一緒にいた年月が短く離れていた年月が長かった。俺か嘗て女性の好みについてグレイフィアに聞かれたことをまさか実践するために魔王の眷属、いってみれば食客みたいな感じでなっていたとは。

 二人の雰囲気が過去から現在に時間が奔流する感覚に陥り、無言の時間が続く。

 けど決して嫌な空気ではない。長年連れ添った夫婦みたいにお互いの眼を見れば分かるように。

 

 

 「私の事忘れてない?」

 

 ふいに聞こえてたリアス部長の声に俺達の意識が浮上する。

 

 「い、いや、そんなこと無いよ、うん」

 

 少々焦りながら言い訳めいたことを言い取り繕う。

 

 俺は抱きしめて見詰め合っていた目線をリアス部長に向け疑いの眼差しを受け、グレイフィアを俺の腕の中から開放する。

 

 「主様感動の再会はこれ位にしてまた後日お話を致しましょう。さて、お嬢様私の主様に目を付けた事は素晴しいと言いたいところですが、今私はグレモリー家の遣いで来ております」

 

 咳払いを一つして再びグレモリー家の者として表情を作りリアス部長に問いただすが未だに眼と顔が赤いグレイフィア。

 

 「わかっているわよ。私の根城へ行きましょう。それではレイ、また貴方に聞きたい事が増えたけど、今日のお礼は何時かするわ」

 

 「お礼なんてしてもらうほどなにもしてないよ。それでもいいなら明日の部活の時間部室で膝枕をしてもらおうかな」

 

 膝枕と言った瞬間グレイフィアの強い視線が俺を見抜いたが、先ほどグレモリー家として公人になったばかりで、すぐ戻れない為何も言ってこない。眼ですごい言っているが。

 

 「それくらいなら何時でもしてあげてもいいわよ。私の話を聞いてもらいたいし、さっきは諭してもらって嬉しかったし。また明日部室で会いましょう」

 

 部長は別れを告げ、魔方陣と共に消えていった。

 

 「それでは主様。まさかここで邂逅するとは思いもよりませんでしたが、今日はこのくらいに。また会いに参ります」

 

 「わかった。最後にもう二人どうしている?」

 

 魔法陣の放つ光の中に居るグレイフィアにそう問いかける。

 

 「騎士は相変わらず。兵士は修行に行くと言い何処かにいったまま連絡がありません」

 

 「そうか。それではまたな」

 

 「はい」

 

 そう言い光の中に消えていった。

 

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