ハイスクールD×D 死神の世界から来た者   作:中葉了

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評価してくれた方、感想くれた方、読んでくれた方ありがとうございます。
次もがんばります。
今回は1000文字くらい多いです。中途半端に切れませんでした。
最後の方が大分駆け足になっており、誤字脱字などあると思います。
できたら何時か修正したいと思います。

あと皆様に質問というかお願いなんですが評価をくれた方に1を送られました。
評価をもらえるのは嬉しいのですが何故その数字なのかを感想で教えてください。
その1を送った方はお気に入りにも入れていた方でした。
「1を送ったのにお気に入り?」と意味が分から無かった為ブロックしたところお気に入りから消えてました。
何だったのでしょうか?
初っ端から愚痴ですみません。
皆様はどう思いますか?


第002話

 翌日の放課後イッセー達より早く部室に向かう。

 それは勿論リアス部長の膝枕が楽しみだからだ。

 うきうきした気分で旧校舎にある部室の扉の前に着きノックをして入った。

 

 「こんにちはレイ。昨日は色々済まなかったわね」 

 

 中には部長一人だけで他の部員はまだ来ていなかった。

 

 「いいえ、誰しも色々なものを抱えているものだから。それにリアス部長に頼られたと思ったら嬉しかった」

 

 「そう、それなら良かったわ。それじゃあ、昨日の約束のお礼と話を済ませましょうか」

 

 「はい!」

 

 リアス部長は普段座っているデスクにある椅子から立ち上がり長椅子が置いてあるところまで来て座る。

 

 「おいで、レイ」

 

 自分の腿を軽く数回叩いてこちらに来るよう促す。

 俺は鞄を椅子の横に置き椅子に横になりリアス部長の腿の上に頭を置いて部長を見上げる。

 

 「ふふ。貴方の髪の毛が少しくすぐったいわ。まるで大きな猫ちゃんみたい」

 

 そう言いながら、俺の髪の毛を撫でるように梳く。俺はその手付きに安心感と気持ち良さを感じ目を瞑る。

 

 数分間そのままお互い無言の時が流れる。この空気を大事にしたい思いがあるけどリアス部長が中々話を切り出さないから昨日の事を俺から話を促す。

 

 「リアス部長」

 

 「何?」

 

 俺がリアス部長に話しかけると梳いていた手を止める。聞かれるとわかっていたのだろう、そんなニュアンスが含まれた返答だった。

 

 「リアス部長に婚約の話があるって言ってたけど嫌なんでしょ?」

 

 「ええ、そうね。決められたものは嫌なのよ」

 

 「なら俺がなんとするよ」

 

 「・・・・・・ふふ。そうね、その時は貴方を頼りましょうか」

 

 少し間があって帰ってきた言葉に力があまり感じられなかった。リアス部長自身全然婚約破棄を諦めていないけど、どうしたらいいか分からない、それに俺にもあまり期待というかそういったものを感じなかった。

 まあそれは仕方ない。具体的な方法を示さなかったからだ。

 最悪力ずくでも遂げて見せる。映画やドラマなどで使い古された方法だけどな。

 蛇足になるけど現実でやったら誘拐とかで捕まるけどな。

 再び手を動かした部長に合わせて俺も目を瞑り気持ち良さにうとうとして眠ってしまった。

 

 目が覚めて外からイッセー達の声が聞こえてくる。目だけで回りを見渡し時計を見て眠ってから早くも無く遅くも無い時間が経過していた。

 部室には相変わらず俺の髪の毛を梳いているリアス部長と、朱乃さん、小猫、そしてグレイフィアが居た。

 ただ小猫とリアス部長以外変な雰囲気になっていた。変って言うのは別にいやらしい事ではなく不穏な感じになっていた。

 朱乃さんはリアス部長に「私に代わりなさい」と普段の部長と副部長或いは主と下僕といった感じではなく、親友同士の対等の感じで喋っているけど、リアス部長は柳に風とばかりに「昨日約束したから私がしている。」とばかりに譲らない。

 グレイフィアはまたメイド服を着ているから公人として来ているのだろうけど、リアス部長を見る視線が凍てついていて、手をお腹の下のほうで組んでいるけど、かなり力が入っているようだ。

 昨日のグレイフィアの態度からすると朱乃さんと一緒で主である俺に自分が膝枕をしたいけど公私混同は出来ないと我慢しているのだろう。少々不器用なやつである。

 

 「あら、起きたのね、レイ。ふふふ、私の膝枕は気に入ったようね。気持ち良さそうに眠っていたわよ」

 

 また寝たフリをしようとしたけど、腿から伝わってきた感覚で、俺が起きた事を察したリアス部長が俺に話しかけてきた。

 こんな空気で俺に話しかけてほしくなかったのに。

 

 「う、うん。」

 

 雰囲気に飲まれ返事しか出来なかった。何時の場所でも女性陣のこれには弱かった。

 部員が集まってきたから起き上がろうとすると。

 

 「まだそのままでいいのよ」

 

 と言いながら起き上がろうとした頭をその豊満な胸で抱え込みまた自分の腿に俺の頭を乗せる。

 

 「リアスッ!いい加減にしてっ!早く私に変わってっ!授業が終わって私にグレイフィア様を迎えに行かせておかしいと思ったのよ。普段なら自分で迎えに行くのに」

 

 とうとう痺れを切らした朱乃さんが俺を奪い

に来て俺の頭を部長より大きい爆乳に押し付ける。

 

 「朱乃、悪魔は必ず契約を実行する。昨日『部活の時間膝枕する』って契約をしたのよ。それを反故にしろって言うの?それに、貴方が居たままでは必ずこうなると思ったから迎えを頼んだのよ」

 

「そんな悪魔の契約って義務感から来る事なら私に変更しなさいよっ」

 

 「私は義務感だけで誰でも膝枕をしてあげるほど安くはないわよ。この子に言われたからしてあげたの」

 

 何か段々変な方向に話が進みだした。このままでは実力行使に出そうな朱乃さんとそれを阻止するリアス部長で喧嘩になりそうだ。

 

 「先輩方落ち着いて。リアス部長にはこのまま膝枕をしてもらいたい」

 

 「そんなっ!」

 

 俺の言葉を受け朱乃さんが絶句する。その後すぐ手に雷の魔力をまとわせ始めた。

 俺は言葉を最後まで言っていないのに朱乃さんは話を途中まで聞いただけでまずいことになっている。

 

 「ちょ、ちょっと。まだ話は終わってないよっ!朱乃さんには後日して貰いたいっ!」

 

 「絶対ですよ。零二君」

 

 発射体勢になっていた朱乃さんに口早に言う。その言葉を聴き渋々納得っといた様な顔で魔力を散らす。

 

 「私が『雷の巫女』なんかよりずっとして差し上げます」 

 

 話が終わり掛けた時とうとう我慢できなくなったグレイフィアが爆弾を投下する。

 

 「ちょっと。何最後にぐちゃぐちゃにしてるのっ!?」

 

 「しかし主様。そんな小娘なんかより私の方が何万倍も主様を私の膝で癒して差し上げられます」

 

 「小娘ですって、それに零二君に主様って何ですかっ?」

 

 また話が振り出しに戻った、いや今度はいきなりグレイフィアが割って入っていったからさっきより酷くなってきた。俺が二人にフォローしようとした時。

 

 「いい加減にしなさいっ!二人とも別々にしてあげればいいでしょっ!」

 

 「では零二君、明日膝枕して差し上げますわ」

 

 「主様私は次の休みを頂いた日に」

 

 リアス部長が一喝してこの場は収まった。グレイフィアが俺に「主様」と言ったことは有耶無耶になった。しかし、最近の朱乃さんの俺に対する様子が段々過激になってきた。愛情は勿論感じるけど他に何か、言ってみればある種の依存を俺に対して感じる時がある。いずれどうにかしなくてはいけない問題だな。

 

小猫は我関せずって感じで部屋の墨で椅子に静かに座っている。

部室のドアの外からイッセー達の気配がする。

 やがて部室に入ってきた3人はグレイフィアを見て反応を示している。

 木場は顔を強張らして挨拶をしていて、アーシアが誰だかわからないと言った表情をしている。

 そんな中イッセーはグレイフィアの先ほどとは違ってクールな雰囲気のグレイフィアを見て興奮している。メイド服を着ていることもより興奮する要因になっている。

 こいつはアーシアと良い雰囲気なのに他の女性に興味を示すとは、しかもアーシアがいる前で。夢がハーレム王とか言っているから目移りしてしまうのだろうけど、まずはアーシアを見ろよ。それにグレイフィアは俺のものだ。

 

 グレイフィアに目が言っていたイッセーのお腹をアーシアが抓って正気に戻らせて部屋を見たイッセーがリアス部長に膝枕してもらっている俺と目が合う。

 

 「おい、レイっ!俺の部長に何羨ましい事になっているんだよ。俺と代われっ!」

 

 今度はこっちかよ。それに俺の部長ってお前のもんでもないだろ。さっきので疲れた俺はリアス部長に視線を送る。

 その視線を理解したリアス部長が話出す。

 

 「イッセー達も椅子に座りなさい。この子は今日このままだから気にしないで頂戴。部活をする前に少し話があるから聞いて」

 

 「お嬢様、私がお話しましょうか?」

 

 リアス部長がグレイフィアに自分で話すと言った時、感じたことが無い気配がこの部屋に転移するのを感じる。

 

 「実は―――」

 

 リアス部長が話を続けようとした時部室の中央に見たこと無い紋様の魔方陣が光りだす。

 

 「フェニックス家の紋章」

 

 木場が呟いた。フェニックス家の者が何の用だ?このタイミングで来るって事はもしかして。

 魔方陣から光が炎に代わり室内に熱気が包む。炎の中から男のシルエットの人物が腕を横に薙ぐと魔方陣の炎が下から上に消えていった。

 現れた人物は赤いスーツを着た着崩している。スーツを着ているのにネクタイもせずにシャツのボタンを3つも開けている。

 登場の過度の演出と現れたホスト崩れのヤンキーみたいなやつだな。俺はこいつがいけ好かない。

 

 「愛しのリアス。会いに・・・何だお前?」

 

 部室を見回してリアス部長を視界に収めて両手を広げてニコニコした表情のまま他の人間を無視して近寄り抱きつこうとした仕草のまま視線を下にした時俺と目が合い一気に不機嫌な声色で誰何してきた。

 愛しのリアスか・・・。やはりこいつがそうなのだろう。しかし、こんなやつと婚約させるなんてグレモリー家はお里が知れるな、家柄と血筋だけで決めるとは。

 そんな事をフェニックス家の者を観察しながら思っていたら。

 

 「お前誰の許しを得て俺のリアスに触れている。下等な人間風情が」

 

 ホスト崩れだと思ったらチンピラだったか。まあ、どちらでもかまわない。この婚約はリアス部長を不幸にする。今回の婚約は破棄させよう。俺の全てを賭けてでも。

 

 「この子の事は貴方には関係ないわ。それより何しに来たのよ、ライザー?」

 

 リアス部長は普段聞いたことも無い冷たい声で問いかける。

 

 「早速だが、式の会場の見学に行こう。日取りも決まっているんだからな」

 

 そう言いながら今度こそ部長に近づき部長の腕を掴もうとした時俺は奴の腕を振り払った。

 

 「触るなよ」

 

 「貴様っ!さっきはリアスに免じてやったのにっ。よほど死にたいらしいな、下等生物がっ!」

 

 激昂しながら此方を見てくる。その程度の威圧でどうにかなると思っているのか。

 

 「そうだっ!レイの言う通りだ。部長は俺の部長だッ!それにあんた誰だよ」

 

 突然話に割って入ってきたイッセーに毒気を抜かれたのか先ほどまでの威圧が無くなる。それにまだ「俺の部長」って言うか、しつこいな。

 

 「リアス、俺達の事下僕に言ってないわけ?それに俺の事知らないのかよ。転生者にしてたってよ」

 

「話す必要が無いから話していないだけよ」

 

 「ふふふ、そう照れるなよ」

 

 何か変な勘違いをし始めた。リアス部長が本当に嫌がっているのを照れているものだと思っている。

 

 「お嬢様の眷属の皆様」

 

 そこでグレイフィアが説明をした。その説明によると名前はライザー・フェニックス。純血の上級悪魔であり古い家柄のフェニックス家の三男坊だと。

 そして、リアス部長の婚約者であり次期グレモリー家当主の婿殿だって。グレモリー家は次代で終わらせたいらしいな。

 説明を聞いたイッセーが絶叫しながら「俺の部長がー」とか言いながら落ち込んでいた。

 もう何も言うまい。

 

 朱乃さんが奴にお茶を出し、次にリアス部長に出した後俺達にもお茶を淹れてくれた。一応奴にもお客様扱いするらしい。しかし、奴がお茶を飲んで褒めても嬉しそうではなく、俺達に向ける笑顔ではなく事務的な笑顔で返事をしている。

 俺は相変わらず、部長の膝の上に頭を乗せている。リアス部長は奴をお客様扱いはしないらしい。でなければ俺をとっくに退かしているしな。

 リアス部長と俺で椅子を一脚占領しているから奴はリアス部長の向かいに腰を掛けて話し合っている。

 話の内容はリアス部長が結婚はしないと言い出したら奴が先の大戦で戦死し御家が断絶したことがあり上級悪魔の数が減っている。そこで上級悪魔同士の新生児の貴重さを説いている。

 それに『七十二柱』と称された悪魔の半数も残っておらず、この縁談に未来が掛かっているんだと。

 反吐が出る話だな。そんな話が出るような悪魔情勢とでも言えばいいのかそんな社会であるらしい。何時の時代も情勢も勢力とか言って個人を無視する風潮だな。

 

 それでも結婚しないというリアス部長。すると奴は。

 

 「フェニックス家の看板を背負った悪魔なんだよ。この看板に泥をつけるわけには行かない。俺は人間界にも来たくなかったし好きでもない。この世界の炎と風は汚い。炎と風を司る悪魔としては、耐え難いんだよ!」

 

 何かいきなりかっこつけて言った後燃え出した。

 

 「俺はお前の下僕全部を燃やし尽くしてでも冥界に連れ帰るぞ」

 

 燃え出したと思ったら脅してきた。最初からそう言えばいいものを登場シーンから一々変な演出を入れる奴だな。何がしたいのか分からなかったよ。

 その上部屋全体に殺意と敵意が充満する。俺とグレイフィア以外は奴のプレッシャーに飲まれたり、臨戦態勢に入っている者もいる。

 まったく仕方ない。

 

 「さっさとその蚊に刺された様に感じるプレッシャーを抑えろよ」

 

 俺がそういいながら奴のプレッシャーを相殺する。

 

 「何っ!」

 

 まさか先ほどからバカにしていた俺にプレッシャーを撥ね退けられたのが意外だったのか驚いた表情でこちらを見ている。

 

 「フェニックス家の事は聞いたことがある。結構な財を成していると」

 

 「ふふふ。こんな人間にも知られているか。我が家は」

 

 俺が褒めたと勘違いして悦に入りだした。救えない奴め。

 

 「ああ、先ほどフェニックス家の看板といったが誰でも知っているぞ。冥界でチェーン展開している『焼き鳥屋ふぇにっくす』ってな。くっくっくっ」

 

 「貴様っ!!!我がフェニックス家を愚弄するきかっ!?」

 

 「愚弄だと。先に喧嘩を売ってきたのはお前だぞ。先ほど『俺はお前の下僕全部を燃やし尽くしてでも冥界に連れ帰るぞ』って言ったな。そんなことはさせないぞ。それにお前を殺しこの婚約を破棄させる」

 

 「お前みたいな所詮人間でしかない奴がフェニックスである俺を如何こうできるとは思えんな」

 

 「ふん喧嘩上等だよ、焼き鳥野郎。死んであの世で後悔しろっ!!!破道の」

 

 俺の普段消している霊力を開放し高めつつ鬼道を放とうとした時グレイフィアが介入してきた。

 

 「お二人ともこれ以上やるなら私も黙ってみている訳にも参りません。それに我々眷属が黙っておりませんよ」

 

 グレイフィアが言葉に迫力を乗せ発するとライザーは表情を強張らせた。ふん、グレイフィア程度で臆するとは、焼き鳥じゃなくてチキン野郎だったな。

 それにしても先ほどの言葉。前半は俺にも言っている様だったけど、後半はライザーを一方的に言っているようだ。俺に喧嘩を売ったって事はこの場にいる俺の眷属にも喧嘩を売ったことになるのだろう。グレイフィアの中では。

 

 「最強の『女王』と称されるあなたにそう言われ、眷属までは敵に回したくないからね。化物揃いで有名なサーゼクス様の眷属とはね」

 

 チキン野郎がそう言い戦意を落としていく。

 それを確認してグレイフィアが再び口を開く。

 

 「この話し合いの場が最後でした。グレモリー家とフェニックス家の方々も話し合いが決裂する事は重々承知でした。そうなった場合に最終手段を取り入れることとしました」

 

 「最終手段?」

 

 「お嬢様がご自身の意思を押し通すし、この話が決裂で終わった場合はレーティングゲームにて決着を付ける事となります」

 

 レーティングゲームと聞き知っている者はグレイフィアと俺とライザー以外が言葉を失い、知らない者ははてなを浮かばせている。

 木場がイッセーとアーシアにレーティングゲームの説明をしている。

 グレイフィアとリアス部長が話を進めて最終的にゲームを行うことを了承した。

 そこにチキン野郎が自分は経験者だとか勝ち星が多いとか自慢している。そして。

 

 「まさかここにいる面子が君の下僕か?」

 

 「レイ以外が私の眷属よ。それがどうしたのよ?」

 

 「お前の女王以外俺のかわいい下僕に対抗できないんじゃないか?そんな弱そうなのばかりで。ふっふっふっ」

 

 そういいチキン野郎が指をパチンと鳴らすと部室の魔方陣が光りだす。チキン野郎の紋様が浮かび出す。十中八九眷族を呼んだんだろう。それにしてもこのチキン野郎ナルシストか?一つ一つの行動がもはや鬱陶しい。

 

 呼び出した後自慢し始めた。色々なジャンルの女性陣だな。まだ小さい子もいれば大人な女性もいる。チキン野郎の趣味全開って感じの面子だ。全部で15人いる。

 

 眷族を見たイッセーが血の涙を見てチキン野郎を睨めているが、自分のなろうとしている事の体現者を見ているような一種の尊敬した様な視線でも見ている。

 リアス部長にイッセーの行動を問うと眷属の一人とディープキスした。

 婚約者の前で次々としていく。気色の悪い盛ったチキン野郎だ。リアス部長はこの婚約をする気は全然無いし何とも思ってないだろうけど、常識を逸した行動だなこれは。

 

 チキン野郎はイッセーを挑発した。イッセーは神器を出し殴りかかるが出したばかりでは倍化していない状態で殴ってもしょうがないでしょうが。案の定杖術使いの小猫くらい小さい女の子にやられている。どうやら一番弱い子にやられた様だ。

 その後十日後にレーティングゲームをやるからといいお情けを掛けているつもりらしい。そして。

 

 「そこの人間。お前もリアスの陣営として今回のゲームに参加しろ。お前は俺が直々に殺してやる」

 

 「上等だ、チキン野郎。お前を壊してやるよ」

 

 ヤクザ見たいな台詞を残して眷族と共に魔法陣の光の中へ消えて行った。

 最後まで気にくわないチキン野郎だ。


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