「うーん、これは迷うな…」
「イブ、何を悩んでるの?」
「まりかがマイティアクションXに決まったからイブ達は何を使えばいいか迷ってるし」
「そうだね、カセットさんは沢山あるからどれ使うか迷っちゃうよね」
「けど、まりかの使ってるやつ以外何が何だかさっぱりだし…」
「わたしのは…何のゲームのカセットさんだろう?」
「え?自分で使ってて分かってなかったの?」
「うん」
(やっぱまりかだわ…)
あの初戦から3日が経った
今の所バグスターは現れてはいない
しかしまたいつ現れたっておかしくもないだろう
現在の日向美ビタースイーツで変身出来るのはまり花だけであり、後の4人は変身するカセットが決まらずベルトだけを所持していた
3日前に決めた事を胸に皆で助け合い立ち向かう事を決心したものの、4人は自分達が使用するカセットだけが決まっていなかったのであった
まり花に任せっ切るのはよくない事でもあり今はバグスターが現れてなくても油断は禁物
早急に決めなければまり花に負担が掛かる
そう思いイブは3人より一足早くサウダージに来て自分が変身するカセットを選んでる最中だった
もちろん今日はバンドの練習もあり再び今後の事で話もする予定である
後の3人が来たら練習をして話し合い、その後にカセットの選択もするとゆう流れ
因みにソルティに破壊されたアンプは当然修復が出来ないと言う結果になり、まり花の父親が新しいのを取り寄せたのであった
しかも即日で
「まりか、まりかの使うカセットはアクションゲームであって色んな動きをしながら敵を倒したり冒険するゲームでもあるし」
「そうだったんだ。全然気が付かなかったよ」
「いや、自分であんな風に動いてたら普通は気付くし…」
「ごめんね、この前は突然だったから何が何だかわからなかったよ」
「まぁ…そうだよね、突然だったし分からないもんよね」
「でも勝てた時はすっごく嬉しかったよっ!」
「そうね、あの時はイブ達も嬉しかったし良かったよ」
「えへへ♪」
そんな会話をしてたら
「お待たせしました!」
「待たせたかしら?」
「まりりー!お待たせめう!」
後の3人も到着
「イブちゃん一番乗りさんですね」
「珍しいわね、貴女が早めに来てるなんて」
「いや、これを選んでたし」
そう言ってイブは3人に残りのカセットが入ったトランクを見せた
「そう言えば私達も早急に決めないといけないわね」
「まりかちゃんだけ戦わせるのもよくありませんからね」
「むっきゅん!めう達に合ったカッセセは無いめうか?」
「ちょっとめう、これから練習だし終わった後に話し合いもするんだから後でもいいでしょ?」
「むにに、いぶぶは抜け駆けしようとしためう…」
「別に抜け駆けなんてしてないし、幼馴染として役に立ちたいと思って行動してたし」
「ホントめう?」
「ホントだし!」
「二人とも、こんな時にコントをしてる暇はないわ。練習を始めるわよ」
「ちょ、コントなんかしてないし!勝手に進めるなし!」
「めうも!」
「ふふふ♪始めましょう」
トランクを一度片付けて練習を始めるのであった
練習が終わった。しかし結果はこんなんだった
「洋服屋、今日は何だかペースが落ち着いてないわ」
「え?そうかな?別にいつも通りだし…」
「イブ、今日は調子悪い?」
「いや、全然!今日もイブ様は絶好調だし!」
「でもイブちゃん、何だか悩んでるようなお顔をしてましたよ」
「そんな顔してた?」
「いぶぶが悩み事なんて珍しいめう」
「別に悩んでなんかないし…ただ…」
「ただ?」
「ううん、何でもないし」
「果たしてそうかしら?」
「え?」
凛は今日のイブの調子に気付き彼女が何を悩んでいるかなんてお見通しである
「貴女、もしかしてさっきのカセットの事を気にしてるのかしら?」
「いや、そんなんじゃないし」
「隠さなくてもいいわ。仮にだけどももしかしてレコード屋と私達の事を気にしてるのかしら?」
「……」
流石のイブも凛の洞察力には敵わない
隠してたって彼女の前ではお見通しでもある
「イブ、正直に話して」
幼馴染みであるまり花にも敵わない
正直に話そうと決めた
「なんかさ、あのカセットを選んでまりかやみんなで一緒に戦う事になるじゃん?そうすると自分が選だモノが自分に合ってるかなって考えてたの」
「そうだったんだね」
「自分で選んだのに合わなくて足を引っ張りそうで…その後の結果が怖いと考えてた…」
「結果って?」
「まりかやみんなをサポート出来なくてゲームオーバーにしそうで怖くて考えてたの…」
4人に沈黙が走る
イブは更に自分の悩んでたのを打ち明けた
「イブ達はまりかを支えるって約束したのにその約束が守れなかったらどうしようって昨日からずっと悩んでた。どうすればみんなで支えていけばいいかなって考えてたの。そしたらさ、なんかわかんなくなってきたんだ…」
そう語ってる内にイブの目から涙が溢れそうになってた
「どうすればさ…いいのかもう何が何だかわからないし…」
「イブ…」
まり花は突然イブに抱きついた
「な⁈ちょっとまりか⁈」
突然の行動にイブ達4人は驚いた
まり花はイブにこんな事を言い出した
「イブだったら大丈夫!絶対大丈夫だよっ!」
「まりか…」
そう、いつものこの言葉がメンバーの不安を打ち消してた
まり花の「大丈夫」はいつも前に進める事が出来る魔法の言葉のようなもの
どんな困難でもいつもまり花の「大丈夫!絶対大丈夫だよっ!」がメンバーの支えになっていた
(そうだ…いつもこの言葉があったから不安じゃなかったし…まり花がいていつもこの言葉を聞いたから上手くいったんだ…あたしは何考えてたんだし…)
そう思い彼女の中にあった不安が消え始めていた
「イブはまり花の幼馴染みで大親友だもん。イブにあったカセットさんなら絶対見つかるよ!」
「まりか…ありがとう。ホントありがとう!」
「もう、泣かないで。いつもの前向きのイブじゃないよ」
「だって、嬉しいし!まり花にそんな事言われると絶対自信付くし!」
まり花の言葉で泣き出してしまった
彼女にとって幼馴染みからこんな事を言われるのはとても嬉しい事であった
「洋服屋、貴女が先に決めなさい」
「え?イブが?」
「ええ、もう決心がついたでしょう?」
場も落ち着き凛は残りのカセットを決めるようイブに言い出した
「今の貴女にらレコード屋を支える覚悟が出来てるはずだわ」
「……よし!」
覚悟を決め自分に合うカセットを選び始める
「イブ様は……コレにするし!」
目を瞑りイブが決めたカセットは、
「コレは…」
手にしたのは水色のカセット
そこに書かれてある名称は、
「タドルクエスト」
そう書かれてあった
「ふぉおおおおおおっ⁈イブにピッタリだと思うよ!」
「これが…あたしに?」
「そうだよ!絶対イブにピッタリだよ!絶対大丈夫だよっ!」
「むっきゅん!いぶぶにベストなカッセセが遂に確定めう!」
「そう言えば、めうちゃんがイブちゃんにプロデュースした曲で聖騎士さんを意識した曲がありましたね」
咲子は何かを思い出したかのように言うとまり花は
「確か、内藤さんおぶロンドンだよね?」
何をどう覚えていたのか間違えすぎな曲名
イブと凛はガクリときた
「ちよっ、誰だし!内藤って!しかもロンドンなのは惜しすぎるし!」
「レコード屋…幼馴染みの曲名を堂々と間違えるのはどうかと…」
「え⁈こう言う曲名じゃないの?」
「全くまりかは…正しくは『ナイト・オブ・ロンド』だし。どう覚えたらそんな風に間違えるのよ」
「ごめんね。何だか似てたからそう覚えちゃったかも」
「似てないし!ちょっと惜しすぎるし!」
「でも、タドルクエストさんの意味って…」
「タドルはそのまんま日本語の『辿る』と言う意味ね。クエストは『探究』・『探索』の意味。そのイラストからすればRPGゲームのようね」
「じゃあイブは聖騎士さんになって冒険したりするのかな?」
「どっちかって言うと『選ばれし勇者の冒険』って感じだし」
「もしかしてイブちゃんが変身したら勇者さんみたいになるのでは?」
「めうがぷろでゅーすしたいぶぶになるめう?」
「いや、あの姿にはならないと思う…」
「あーめう…」ガーン
「ともかく洋服屋、ソレがきっと貴女に合うはずだわ」
「あたしに…合う?」
「ええ、きっと貴女ならレコード屋を支えられる力があるわ」
凛の言葉にイブの中にあった迷いは打ち消されていった
当のイブも
「よっし!こうなればとことんやってやるし!」
決心がついた
「やったー!イブおめでとう!」
「イブちゃん、とってもとってもよかったです!」
「めうー!いぶぶが勇者になるめう!」
三人も大喜び
イブの使用するカセットが決まり盛り上がる
するとイブがこんな事を言い出す
「じゃあ早速使ってみるし!」
「待ちなさい!洋服屋!」
「わ?!一体どうしたんだし…」
「今ここで使用するのはよくないわ。ましてや今変身する時ではないわ」
「あ、そうか…ごめん、浮かれててすっかり忘れてた…」
「わかればいいのよ。全く、貴女もレコード屋の事が言えないわね」
「あはは…そう言えばそうだわ」
「イブとわたしは幼馴染だから同じとこもあるんだよっ」エッヘン
「ちょっと!なんか恥ずかしいし!」
「いぶぶのゆでゆでゆでだこさんは珍しいめう!貴重めう!」パシャッ!
「ちょっ?!勝手に撮るな!」
そんな風に和気あいあいとしていたら
「あら?何でしょうか?一体…」
咲子は窓の外を見て何かを発見したようだ
「さきこ?一体どうしたの?」
「何だか向こうの方で煙さんが上がっているような…」
「ほんとだ…火事かな?」
「ニュータウンの方からだわ、行ってみましょう」
5人は練習場所から出て煙が上がっているニュータウンの方へ向かった
着くとそこには消防車が2台ぐらい止まっており消火活動が行われていた
燃えていたのはモデルルームで5人が着いたころには火も弱まっていた
「何だか突然燃え出したんだって」
「一部の目撃では魔法陣みたいなのが上に浮かんでそこから燃え始めたんだってよ」
その場にいた人達の声を耳にすると
「これって…」
「間違いなくよ。3日前にレコード屋が戦ったバグスターとか言う愚昧な存在の可能性もあるわね」
「魔法陣がどうのと言ってますが、もしかしてバグスターさんではなく悪い魔法使いさんだったりして」
「魔法を使うバグスターなんているのかな?」
「それはありえないし。魔法使う奴なんてどうやって戦うんだし…」
「でもいぶぶのカッセセはRPG物めう。勇者が魔法使いと戦うのは定番めう」
「その勇者が魔法を使えればいいけれど…」
そう話してるとまり花は何かを見つけた
「あれ?」
「まりか、どうしたの?」
「今そこでボロボロになったフードをかぶった人がわたし達を見てたような…」
「そいつ何処に行った?!」
「え?!向こうの方に行っちゃったような…」
「それを早く言うし!皆行くよ!」
まり花達を見ていた謎の人物を追って5人は火事の現場から走り出す
ニュータウンより少し離れさくらの高校近辺になると怪しい人物を発見する
しかしその者の移動は人ならざる者の移動であり、魔法使いが長めの杖にまたがって移動してるようなものであった
「むっきゅん!本当に魔法使いがいためう!」
「とにかく、また被害が出る前に追い詰めるのよ」
5人は魔法使いらしき怪しい人物を追い続けそいつはさくらの高校のグラウンドへ逃げ込んだ
「さくらの高校さんに逃げ込まれちゃったよ!」
「ともかくこのまま追いかけるし!」
5人は魔法使いが逃げ込んださくらの高校に乗り込んだ
そして最後に目撃したグラウンドへ向かった
「いた!あそこにいたし!」
「貴方ね、さっきの火事の犯人は」
凛に言われ魔法使いは振り向いた
その姿はやはり人ならざる存在でもあった
「!!やっぱ人じゃないし!」
「もしかしてバグスターさん?」
咲子の問いにやつは答えた
「いかにも、我の名はアランブラ。偉大な魔法使いさ」
「魔法使いにしては胡散臭そうな容姿ね」
「そう言ってられるのも今の内だ。我の魔法でお前達は倒されるのだよ」
「何で火事なんて起こしたの?!」
「我の魔法を世に知らしめる為のほんの挨拶さ」
「物騒なご挨拶ね」
「ならばお前達にも我の魔法を食らうがいい」
アランブラは手にしてた杖を上に掲げると5人の上には魔法陣が描かれていた
「みんな避けるし!!」
「食らえ!!」
雷撃が5人を襲おうとしたが、イブの声掛けで全員回避した
「運良く避けるとは見事だ。ならばこれはどうかな?」
今度は自分の前に魔法陣を展開した
その直後猛吹雪が彼女たちを襲い始めた
「さ、寒いめう!!」
「眠ってしまいそうです…」
「く、このままだと不味いわ…レコード屋、洋服屋…何とかしなさい…」
「いや、どうやって?!」
「イブ!さっきのカセットさんで何とかならないかな?」
「そう言えばそうだし!忘れてたよ!」
「よっし!一緒に変身しよっ!」
「うん!」
二人はベルトを着けカセットを起動
“マイティアクションX!”
“タドルクエスト!”
「「変身(だよっ)!!」」
二人は同時変身をした
すると、イブの変身した姿は体型まり花と同じだけども頭のデザインは違った
それはまさに勇者を象ったデザインだった
「ふぉおおおおおおっ⁈イブ!ホントに勇者さんみたいになってるよ!」
「え?!あっ、ほんとだ…ほんとになれたんだ…」
「しかも盾まで付いてるよっ!」
「いつの間に…でも盾だけじゃどうやって戦うんだし?!」
「洋服屋、ともかくその盾で吹雪を防ぎながら進めるはずだわ」
「そっか、よーし、まり花行くよ!」
「うん!」
イブは左手に装備された盾で吹雪を防ぎながらアランブラに向かって前進しだした
多少防げても後ろにいる3人をどうにかしないといけない状況でもあった
(よし!近くまで来たら後は…)
なにやらイブには考えがあった
盾のみで防ぎながら前進するイブとまり花をみたアランブラは
「そんなもので我の魔法で発動した吹雪は防げまい。ならば威力を変えようではないか」
アランブラは吹雪の威力を変えて猛吹雪に変化させた
流石のイブでもこの攻撃はキツイと見えたが、
「まり花!今だ!」
「キーーーク!!」
イブの掛け声で背後からまり花が飛んでアランブラめがけて蹴り込んだ
予測不能な攻撃により魔法陣の発動を崩された
「クッ、やるではないか。ならば私の配下で遊んでもらおう」
そう言って杖を地面に叩き付けると小さな魔法陣が20個浮かび上がって配下が現れた
もちろん1週間前ソルティが呼び出した配下と同じタイプだが服装は違った
まさにRPG物にありそうな衣装で出てきた
「ちょ、この数で丸腰のあたし達にどうやって対抗するのよ?!」
「イブ、ここは気合で頑張ろっ!」
「どうやって?!」
その瞬間、変身する時に現れたセレクト画面のようなものが二人の周りに浮かび上がりそこから武器が出てきた
まり花はハンマーでイブは炎を帯びたような象られた剣が出てきた
「わわっ?!何か出てきたよっ!」
「これって、イブ達専用の武器?!」
「これあれば絶対大丈夫だよっ!」
「そうね、よーし、いくし!」
専用の武器を手に取り構える二人
近くにいた凛は二人に呼びかけた
「二人とも、敵の数が多いから場所を変えるべきだわ」
「そうだね、明日来るさくらの高校の学生さんに迷惑かけちゃうね」
“ステージセレクト!”
ホルダーのボタンを押して場所を変えた
そこは人気のない大草原で所々に宝箱が置いてあった
後の3人も一緒に来ていた
「宝箱さんがいっぱいあるよっ!」
「要はあの中にパワーアップアイテムがあるわけね。まりか、行くよ!」
「うん!」
「さぁ、下部どもよ遊んでやれ」
20体の配下が二人に向かって進撃を始める
対する二人も戦闘開始となる
「まりか、二人で10体倒すよ!」
「わかった!」
1人10体づつ倒す作戦
分かれて対抗し始める
「イブ様の華麗な剣さばきを受けてみるし!」
まずは炎を帯びた剣で切り掛かる
敵も当たらないよう必死に避けるも何体かははヒットした
一方まり花の方は
「えい!えい!」
ハンマーで攻撃は出来ていてもわずかでしか当たってない
リーチは低いようだった
そもそも彼女自身も扱い慣れてないのもある
「イブ〜、イブの剣さんと交換出来ない?」
「今それどころじゃないし!頑張って切り抜けるし!」
「わたしのあんまり当たらないよ〜」
戦闘中にせがみ出す
イブの方は頑張って残り6体まで減らしたがらまり花はまだ3体ぐらいしか倒せてなかった
「どうすれば…あ、この部分って…」
持ってたハンマーに何か気づいたようだ
(やっぱりいけそう!)
まり花はベルトからカセットを引き抜いてハンマーに装填した
どうやら専用武器にも付いていたようでそこに気づいたようだ
“マイティ!クリティカルフィニッシュ!”
武器が鳴り出し光始めた
「とう!」
まり花が掛け声と共に地面に叩きつけるとデカイ衝撃波が発生
その衝撃波によって周りにいた配下全員が吹っ飛んだ
それによって戦闘不能になり動かなくなった
「まりか今のどうやったし⁈」
「あのね、ここにカセットさんを入れるところがあるよ!」
「なるほど、ならイブも!」
イブも同じように装填した
“ダドル!クリティカルフィニッシュ!”
炎を帯びた剣は更に燃えだした
「ハッ!」
一振りで残りの配下を撃破
後はアランブラだけとなった
「さぁ、後はアンタだけだし!覚悟しなさい!」
「それは貴様らの方だな」
「何⁈」
再び魔法陣を発動した
すると、倒された配下を結集させて蜘蛛のような巨大生物を錬成させた
「げ⁈そんな事も出来るの⁈」
「私は偉大な魔法使いだ、召喚や錬成などお手の物さ」
「イブ!ここは丸いパワーアップアイテムさんを使おう!」
「よし!それで!」
行動開始しようとしたら
「させん!」
アランブラが火球を打ち出し邪魔をしてきた
「ちょっと⁈邪魔しないでよ!!」
「我を忘れては困るな」
「ふぉおおおおおおっ⁈イブ〜!!」
「わ⁈まり花⁈」
まり花の方は巨大な蜘蛛に狙われて逃げ回っていた
「ごめん!ここは頑張って乗り切るし!」
「手伝って〜!!」
「ごめんってば!あたしはこの魔法使いを相手しなきゃいけないし!」
「随分強気だな、小娘」
「アンタに勝つ方法はもうあるし!」
「ほう…」
「レベルアップだし!」
イブはベルトのレバーを引いた
まり花の時同様姿が変わりだした
“ダドルメグル!ダドルメグル!ダドルクエスト!”
イブの姿は変わった
やはりレベルアップすれば頭身も変わる
その時の頭身はまさに勇者というのを表した姿だった
近くで見てた凛達もびっくりしてた
「まさか本当に勇者の姿になるとわ」
「イブちゃん、とってもとってもカッコいい勇者様になってます!」
「むっきゅーーん!!いぶぶがレベルアップしためう!!」
追われてるまり花も逃げながら驚いた
「ふぉおおおおおおっ⁈イブカッコいいよっ!!」
「まりか!いつまで逃げ回ってんの!あんたもレベルアップするし!」
「あっ!そうだったね!レベルアップさんだよっ!」
どうやら忘れてたようだった
まり花もレベルアップして頭身を変えたもののやっぱり逃げ回る
「ふぉおおおおおおっ⁈パワーアップアイテムさんを取らないと〜!」
「頑張れまりかー!!」
巨大蜘蛛はまり花に任せイブはアランブラとの一騎打ちとなる
「さて、決着をつけるし!」
「来い」
睨み合う
その数秒後、イブが迎え撃つ
しかし一太刀を杖で容易に受け止められた
「まさか自分から出てくるとわ面白いな、小娘」
「なんの!まだまだここからだし!」
更にもう一太刀を当てようとしたがまた受け止められた
しかしイブは諦めず一太刀を何度も当てるが全て受け止められる
「随分と無駄な戦い方だな」
「イブの本気を見せてやるし!」
攻防戦が激しくなる
「いぶぶの攻撃が全部受け防がれてるめう!」
「とってもとっても強い魔法使いさんです…」
「だが洋服屋の戦い方…何かを狙ってるような…」
「何を狙ってるのですか?」
「わからない、何か逆転のチャンスを伺ってるような戦い方だわ」
凛の分析は合ってるのか
イブの戦い方は闇雲に当てようとする戦い方だが攻撃を防いでるアランブラは防いだ反動で僅かに後退していた
一方まり花の方は
「どうしよう〜!!!」
「まりり!パワーアップアイテムを早く取るめう!」
「この大きな蜘蛛さんが追いかけてくるから取れないよ〜!!」
「レコード屋!そのハンマーでさっきと同じ技を出してみなさい!」
「わかった!」
凛の指示でハンマーにカセットを装填してレベル1で使った技を発動
その衝撃により蜘蛛は大きくひっくり返った
「やったー!やったよっ!りんちゃん!」
「まだよ!まだ怯んだだけだわ!」
蜘蛛はまだ健在
「そうだ!宝箱さん取らないと!」
近くにあった宝箱を開けると新たに桃色と水色のパワーアップアイテムがあった
「見たことのないアイテムさんだ」
まじまじ見てるとひっくり返ってた蜘蛛は体制を直し向かってきた
「わわっ⁈とにかくこれ使おう!」
咄嗟に水色のアイテムを使ったら
“透明化!”
その途端まり花の姿は消えた
「まりかちゃんが消えちゃった⁈」
「むっきゅん!まりりどこめう⁈」
「落ち着きなさい、二人とも。透明になっただけよ」
透明化したことにより蜘蛛は周りをキョロキョロし始めた
(レコード屋はどう打って出るのかしら?)
凛がそう思うと今度は
“分身”
「おーい!こっちだよー!」
蜘蛛が振り向くとそこにいたまり花はなんと6人に増えていた
「まりりが増殖しためう!!」
「落ち着きなさいはんこ屋、アレは分身したんだわ」
「まりかちゃん忍者さんみたいです!」
透明になってる内に分身のアイテムを使った
「よーし、行くよっ!」
「「「「「うん!」」」」」
どれが本物かわからないが分身したまり花が蜘蛛に迎え撃って出た
わらわらとした戦い方で蜘蛛もよろめき出した
「あ、そう言えばこのボタンさんなんだろう?」
一人のまり花が動きを止めた
どうやら止まってるのが本物のようだ
ハンマーについてるボタンにはAとBがあった
「Aを押してみよう」
Aのボタン押すとまり花の持ってたハンマーが剣に変わった
「ふぉおおおおおおっ⁈ハンマーさんが変わったんだよっ⁈」
本物が驚いてると分身の方もAボタン押して剣に変えた
「みんなかかれー!」
「「「「「おー!」」」」」
まり花達がよろめき出した蜘蛛に迎え撃つ
分身による連続攻撃が決まり弱りだした
「よーしっ!必殺技さんだよっ!」
“キメワザ!”
分身も同じく必殺技を発動する
“マイティ!クリティカルフィニッシュ!”
一斉に斬りかかり蜘蛛は木っ端微塵に爆散
その直後、分身は一瞬にして消えた
「あ、元に戻った。でも勝ったよー!」
アランブラが造り出した蜘蛛を倒し喜ぶまり花
後はイブとアランブラの決着のみとなった
先ほどから攻防が続き中々勝負がつかない
一撃がすんなりかわされた時、宝箱に当たりアイテムが出てきた
「このアイテム…もしかして」
イブは出てきたアイテムを取ろうとせずアランブラの方を見た
「次で勝負は決まりだし!」
「いや、我が勝つさ」
自信に溢れた二人
イブは持ってる剣のAボタンを押したら赤く燃える炎から青いく冷たい剣に切り替えた
「これで勝!」
「属性を変えただけで我に勝てるというのか?面白い。ならやって見せろ」
挑発をされても気にしてないようだ
そして氷になった剣を地面に突き立てた
すると、アランブラの前まで凍りだした
「無駄なな足掻きだ。我を凍らせずに地面だけ凍らせるとは一体何のつもりかね?」
「言ったでしょ!これで勝って!」
また睨み合う
しかしイブは次の行動をとった
“高速化”
「⁈」
高速化のアイテムを取り背後に回った
「とりゃあああ!」
背後から蹴っ飛ばし先程凍らせた地面に倒した
その拍子でアランブラは滑り出した
すると、
“混乱”
「な、何故だ⁈目が回り魔法が思うように発動しにくい!」
なんとアランブラは混乱し始めた
「へっへ〜ん、どうよ?さっき出てきたアイテムに混乱するアイテムまであったんだし。あんたに当てれば上手く魔法も使えなくなると思って残しておいた。それに直接当てるより何かの弾みで当てればいいと考えて地面を凍らせておいた。イブの作戦No.1だし!」
「めうー!いぶぶ天才めう!」
「なるほど、この機転を狙ってたのね」
イブの作戦により戦いにくい状態に陥ってしまった
持ち前の魔法も発動できない状態にまでなった
「よーしっ!必殺技!」
“キメワザ!”
レベル1の時同様剣にカセットを装填
“タドル!クリティカルフィニッシュ!”
今度は炎ではなく氷の状態で斬りかかる
その一太刀が直撃
するとアランブラの体は凍り始めた
「こんな小娘に偉大な魔法使いである我が負けるとわ…不覚!」
完全に凍り付いて直後に砕けた
アランブラを撃砕したのであった
「やった!勝ったし!」
戦いに打ち勝つことに喜ぶ
イブだけではない
「やったねっ!イブ!」
「イブちゃん大勝利ですね!」
「いぶぶ№1めう!」
「やったわね、洋服屋」
イブの勝利にまり花達も大喜び
すると場所がさくらの高校グラウンドに戻った
まり花とイブは変身解除した
「イブ、今回はありがとっ!」
「いや、礼を言うのはこっちだし。まりか、ありがとう。まりかがいなかったら勝てないのもあったし、それに勇気だって出なかったかもしれない」
「そんなことないよ、イブだったら絶対出来るって信じてたよっ」
「まりか…」
「だからね…むぎゅぎゅっ!」
「わっ?!まりか?!」
「これからもよろしくねっ。イブ」
「うん、こっちこそよろしく」
まり花の抱擁にイブもぎゅっと抱く
二人のやり取りを見ていた咲子とめうも微笑み眺める
凛だけは少し微笑んでいた
そんなやり取りに凛が声をかける
「二人とも、ここでそんな事をして場合ではないわ。誰かが来てしまうわ」
「あ、そうだった。他校の人間がここで何してるか怪しまれるし、早くここから出ないと」
「そうだね、出よう」
5人はさくらの高校を後にして家路に向かう
「これで不可解な火事とかは当面起きないだろうし、また倉野川の平和を守ったし」
「そうですね。またバグスターさんが現れましたらまりかちゃんとイブちゃんがやっつけてくれますね」
「甘い考えね、喫茶店」
「え?」
「もし二人が戦えない状態となってしまったら誰かが代わりにやるしかないのよ」
「あ、そうでしたね。うっかり忘れてましたわ」
「むっきゅん、早くめう達に合うカッセセを見つけ出さなければならないなり」
「そうね、出来るだけ多い方が効率もいいわ」
「咲子、凛、めう」
「二人とも、必ず一緒に戦えるように準備をするわ」
「うん、待ってるよ」
「それまで無理をしては駄目よ」
「わかった」
その後それぞれ帰宅した
イブはベッドに寝転がりながらタドルクエストを上に掲げて思った
(これから一緒に戦うけど激しくもなるよね。けど、みんな揃えばどんな困難でも勝てるし)
「これからよろしく、選ばれし勇者の力」
そう言った
同じ頃、凛は自室である物を手に取り見ていた
「これは…私に合うわね」
手にしていたのは紺色のカセット
その名称には
バンバンシューティング
そう表記されていた
ひなビタSSP BD化&ここなつワンマンライブおめでとう!