プロローグ
目が覚めると俺は真っ白な世界にいた。 何を言っているかわからないと思うが、俺も何をされたのかry ふざけるのはこれくらいにして、ここがどこなのか記憶を手繰り寄せる。 まず朝起きてシャワーを浴びる、いつもの朝の風景だ。 そして、朝食を食べて家を出る。 通学中に友達に会い、そこから一緒に登校
「あのー、それ長くかかる?」
「それはそうだろう、一日の事綿密に思い出してるんだから」
「いや、そんなことされても困るんだけど」
「いやいやいや、そう言われても何でここに来たのか...... 君の名は?」
「何言ってるのよアンタ?」
目の前には心底呆れたように俺を見る水色の髪の女。 ふむ、状況を整理しよう。 さっきまで俺は真っ白な空間にいたのだが、気が付けば目の前には女性、しかも周りの風景も変化していて、少し先は黒く何も見えず、五、六歩歩いた先には執務にでも使うような机が。 うむ、意味が分からん。 とりあえず
「どういう状況?」
「アンタ、えらいマイペースね...... まぁいいわ、ようこそ死後の世界へ。 貴方はつい先ほど不幸にもなくなりました」
「はい?」
やばいやばいやばい、目の前の子は頭が少し痛い子らしい。 そうだよなぁ、なんか少しバカっぽい顔してるし、可哀想に...... 周りの子たちは気を使っているのか? こんなにもバカっぽいというのに......
「アンタ初対面にもかかわらず失礼ね!? 人の事バカバカ言うんじゃないわよ、これでも水をつかさどる神様なのよ私は!」
「おっと、ついに自分を神発言。 イタイ子が本格的にイタイ子になってしまった。 俺いい精神科医知ってるぞ? 心折ることで有名だけど」
「安心できる要素全くないんですけど!? むしろ治してもらうはずなのに、折られたら意味のないような気がするんですけど!?」
「いや、その医者曰く、折ったほうが治すの楽よ? 折ってそこから自信をつけてあげればいいだけだから、ただ依存しそうになるのが玉に瑕だけど。 って言ってたぞ」
「かじゅましゃん!かじゅましゃん!!助けてー!!」
目の前のイタイ子が泣き出してしまう。 精神科医は俺じゃないのだが、怖がらせてしまったようだった。 というか、話し進まないなー。 てか、かずまって誰よ? どうでもいいけど。 関係のない思考は明後日の方向に投げつつ、話が進まないので泣き止ますことにした
「大丈夫大丈夫、俺ってもう死んでるんだろ? なら紹介もくそもないから」
「本当?」
「もちろん。 ところでここがどこなのか、君が誰なのか教えてほしいんだけど」
「アンタ、いいやつね!」
ちょっろ!? クソちょろいなこの子。 かずまという人にはぜひとも監督を頑張ってもらいたいものだ、どこかから無理とか声が聞こえたが、きっと気のせいだろう。 そして始まる説明なのだが。 ここは死後の世界で、目の前の水色の髪の子はアクア、というらしい。 なんでも水をつかさどる神だとか。 ちょこっと芸を見せてもらったのだが、水を器用に使っていた。 それは宴会芸では? とも思ったが、言うと話が進まないのでツッコミはしなかった。 それでこのアクア(呼び捨てでいいと言われたので、これからは呼び捨てだが)、俺の死因を教えてくれた。 なんてことはない、小さい子供が横断歩道にいたのだが、それを助けて死んだらしい。 それで俺も自分の死因を思い出したのだが。 より鮮明に捕捉するなら、その子供は犬の散歩中で、その犬が横断歩道の真ん中でいきなりうずくまってしまったのだ。 青信号だから別に何もないだろうと思っていたのだが、運が悪いことに居眠り運転のトラックが突っ込んできていて、俺はその犬と子供を押し出し自分が引かれてしまったわけだ
「なるほどねぇ...... 一つ聞きたいんだが、なんで犬は横断歩道の真ん中でうずくまったんだ?」
「それねー、運が悪いことにガラスの運搬業者が事故したみたいでね、その時のガラス片が運悪く残ってたみたいなのよ」
「そらまた運の悪い...... まぁいいか、犬も子供も無事なんだろ?」
「ええ、貴方に突き飛ばされたから擦り傷ができたけど、それ以外目立った外傷もないわ」
「ならいいや」
これで子供も死んでましたって言われたら目も当てられないが、無事ならそれでいい。 いや、俺は死んでるからよくはないのか? まだやり残したこともあったしなー、まぁ仕方ない
「さて、そんなあなたにお話があるの」
「OHANASI?」
「なんかイントネーションが気になるけど、お話。 貴方、転生してみない?」
どうやら高町式お話術は通じなかったようだが、これまた二次創作的な話が。 さて、そんなことをいきなり言われてもと思うだろうが、俺の答えはもちろん決まっている
「そんな気軽に言うなよ、いいけど」
「アンタだって気軽じゃないの...... まぁいいけど、これからアンタが行く世界について簡単に説明するわ」
曰く、その世界はこのアクアが作った世界らしい。 他の神の間で疑似世界みたいなものを作って、そこの世界に自分の選んだ転生者を送り込むのが流行った時期があったらしい。 こう言ったらなんだが、神たちも俗物的というか、暇は人を殺すというが神も同様なのか...... 話はそれたが、このアクアも例にもれずその疑似世界とやらを作ったらしい。 だが、アクアはそれほど面白さを感じずそれを放置していたらしいが、ここで件のかずま君の登場だ。 かずま君はどうも俺と同じ転生者のようで、死因はまぁ、可哀想だから語らないことにする。 まぁ、そのかずま君だが魔王討伐をして世界を救ったようだ。 それで、天界つまりこの世界のことなのだがに入り浸っているときにアクアの疑似世界を見つけたらしい。 それで疑似世界に知性やらなんやらを与え、今では鑑賞できるほどの世界になったらしい。 そこでアクアは、今の世界なら楽しめるのではないかということらしく、俺を送ることに決めたらしい
「ほーん、よくわかった。 それで、お約束の転生特典はつくの?」
「もちろんよ!」
「なら、どこの疑似世界でも魔法、またはそれに準ずる特殊能力や特技をそっちの裁量に任せるけどランダムに決めてくれ」
「あら、確定で使えなくていいの?」
「確かに確定で使えたほうがいいけど、確定で使える、なんて面白くないだろ?」
そうやって俺が言うときょとんとした顔をしたアクアだが、次には笑い始める
「面白いわねアンタ!言っとくけど使えなくても恨まないでよね!」
「もちろん。 それとこれは特典じゃないんだが、なるべく面白くて、学園物で、ハーレム要素のあるものにしてくれ。 (見ていて)面白そうだから」
「まぁそれくらいなら? (自分が体験するのが)面白そうだから、なんて面白そうじゃない!」
そんなわけで決まった俺の転生、体が宙に浮く感じがする
「それじゃあ、アンタの第二の人生に祝福を!」
「その前に、お前は知ってると思うけど俺は蒼海翼だ」
「水をつかさどる女神、アクアよ!それじゃあ、またね!」
「またなー」
そうして、俺の意識は閃光にのまれ、目が覚めると
「バブ?」
赤ちゃんになっていましたとさ。 どういうことだ、クソ女神ィィィィィィ!!
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アクア視点
「いやー、久しぶりに面白いやつだったわね」
蒼海 翼(おうみ つばさ)を送り出した私は書類を書き始める。 もちろん、アイツの書類だ。 転生特典は、その世界に合った力をつけるというもの。 それもこちらの裁量でだ、本当に面白いやつだと思う。 この頃つまらないやつばっかりだったし、アイツの前に送ったやつは最悪だったし。 そう考えると、本当にアイツはいいやつだと思う
「うーん、まぁこのくらいいいわよね?」
特典の欄にもう一つ書きくわえる。 水を上手く使える
「ふふーん、アイツも喜んでたしこのくらいいいわよね。 この水の女神アクア様が直々に与えた能力だし、大丈夫でしょ!」
そう思い、書類に必要事項を記入していく。 さて最後になったわね、アイツの送った世界は...... IS-インフィニット・ストラトス-
「これで、終了っと。 んー!本日の業務おしまい!さーて屋敷に帰りましょっと!」