この空を飛びたくて(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第八話 射撃訓練

「はぁ.......」

 

今日は食堂でお昼を食べる気分ではなく、購買で適当にサンドイッチを買って屋上のベンチに座って一人で食べていた。 学園に来て二日だが、問題は山積みだった。 ISの操作訓練はもともとやっていたが、これを代表戦用にメニューを組みなおさないといけないし、オルコットさんと一部の女子から反感を買ってしまったようだし。 今回の代表戦、どこかから情報が漏れたのか一部の女子、女尊男卑の連中だろうが、あきらか目がやばい。 都会、コワイ...... クラスの女子なんかは、俺のことを支持してくれるわけなのだが。 あぁ、それと織斑に専用機が来ると予告があった。 俺は知っていたがクラスの女子たちは知っているはずもなく、ちょいちょい騒ぎになった。 それでオルコットさんがフェアだのフェアじゃないだの騒ぎ立てていた。 ちなみにその問題は俺にも飛び火したのだが、俺には専用機がないと知ると見下した表情をしていたが無視しておいた。 関係ない話は置いておいて、一番の問題が簪さんだ。 どうしようか考えてはいるのだが、いい方法が思いつかない

 

「あ~、見つけた~」

 

「んぅ?」

 

考え事をしながら残っていたサンドイッチを紅茶で流していると、布仏さんが声をかけてきた。 はて、何か用だろうか? 四時間目の授業が終わると同時に教室から出て行った布仏さん、どこに行ってたかは知らないが。 ちなみに今回の一件で女子のみんなは仲良くしたいと思ったのか食事に誘ってきてくれたのだが、丁重に断った。 一人の時間が欲しいんです

 

「探したんだよ~?」

 

「いや、約束してないし。 布仏さん、四時間目終わったらすぐ出て行ったじゃん」

 

「かんちゃんなんだけどね」

 

無視された。 どうも真面目な話なので突っ込み入れないが、不満が残る

 

「やっぱり手伝わせてくれなかった」

 

「予想通りと言えば予想通りだけど、なんで俺にそれを報告したの?」

 

「だってつばっち、かんちゃんのこと心配してるでしょ?」

 

不思議そうに見られる。 いや、確かに心配してはいるが、ううむ...... とりあえず、布仏さんをなでながら考えをまとめる。 どうやら昼飯を食べるついでに手伝いを申し出たようだが断られたと。 それを俺に報告。 まとめてみたけど意味が分からん!とりあえず、簪さんは専用機の開発にはだれにも手伝ってほしくないようだ。 これ、俺積んでね? やっぱり考えてみるが、いい案は浮かばない

 

「どうしたもんかなー...... って、無防備すぎやしませんかねー布仏さん」

 

無許可で撫でていた俺だが、布仏さんはいつの間にか俺の膝を枕にして眠っていた。 その無邪気な寝顔に苦笑しつつ、昼休みが終わるギリギリまで頭をなでておいた。 余談だが起こした時

 

「ありがと~、つばっち!」

 

と満面の笑みでお礼を言われたが、それでいいのか布仏さん......

 

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放課後、山田先生に声をかけられて廊下に出ると、今日もアリーナの使用許可が取れたということで早速アリーナに向かった。 しかも、今回は山田先生分の機体も予約が取れたらしく、今日から見本を見せつつ練習ができるというわけだ。 そんなわけで、昨日と同じ訓練用アリーナで練習を始める。 昨日のおさらいを駆け足気味にやると、話し合いを始める

 

「今日はどうしましょうか?」

 

「えーっと、代表戦に向けて実技の方もやっていきたいなと。 流石に何も結果を残せず負ける、なんていうのは嫌ですから」

 

「昨日で操作及び移動の基本は終わりましたから、イグニッションブーストを実演して見せてから武器の特性や扱いについて説明しますね」

 

「お願いします」

 

そんなわけで、早速イグニッションブーストの実演をしてもらう。 うん、昨日山田先生が説明しずらそうにしていた理由が分かる。 確かに口頭で説明できるところもあるにはあるし、昨日説明してもらったから理解はしやすいが。ほとんど感覚的なもののほうが大きかった。 実際、説明の意味が見てからわかったような感じだったし。 とりあえず、山田先生に数回実演してもらいイメージを固める。 次は実演だ。 スピード調整をミスって壁に頭から突っ込んだり、今度はスピードが足らなくて地面に激突したりを数度繰り返したが、形になり始めたからは早かった

 

「成功です!それにかなり安定してますね、流石蒼海君です!」

 

「いや、山田先生の教えがあってこそですよ」

 

「いいえ、蒼海君の努力の結果です!」

 

「いやいや」

 

「いやいやいや」

 

「「あはははは」」

 

流石に二人とも同じことを言っていたら、同時に吹き出してしまう

 

「それじゃあ二人が力を合わせて、ということで」

 

「そうですね、そうしないとさっきと同じになってしまいますからね」

 

二人で笑い合い、納得する。 そうして次に入るのは武器の扱いや、訓練だ

 

「操作や移動の基本はこれで終了ですし、次は武器の訓練に移りと思います。 武器と言っても色々あって、拳銃やアサルトライフル、ビーム兵器ならビームライフルやビームマシンガンなどいろいろな武器があります。 それぞれの武器にはそれぞれの特性が、簡単に説明はしますけど大丈夫ですか?」

 

「うーん、まぁ大丈夫かと。 最悪、それぞれの武器の特性をまとめたレポートみたいの自分で作ってもいいですし。 ・・・・・・そこまで時間があれば」

 

「そういうことなら私に任せてください!」

 

「いやでも、こうやって訓練みてもらうだけでも申し訳ないのに......」

 

「気にしないでください!私、蒼海君の先生で師匠ですから!」

 

「師匠?」

 

「あ、えっと、私が勝手に言ってるだけなんですけど...... こう見えても私、元日本代表候補で。 でもでも、結局候補どまりですからそこまででもないんですけど、こうやって誰かに教えるのは新鮮で......」

 

山田先生の言葉に俺は驚く。 驚いたのだが、よくよく考えればそこまで意外ではなかった。 だって動きも経験者のそれで、応用なども結構実践でならためになるものも多かった。 そう考えれば意外でもなく、逆にそんな人が師匠になってくれるならとても心強かった

 

「じゃあお願いします、師匠」

 

「ふぇ?」

 

「武器の特性の件です。 それと、師匠の件も」

 

「・・・・・・はい!」

 

この日一番の嬉しそうな返事をする山田先生。 その後武器の使用が始まったのだが

 

「ふーむ、蒼海君経験者ですか?」

 

「いや、そんなわけないじゃないですか」

 

射撃訓練の結果を見て、山田先生はそう口にした。 そんな経験者なわけがない、わけはないのだが

 

「サバゲーとかも好きだったんでその影響じゃないですかね?」

 

「なるほど......」

 

一人頷く山田先生。 まぁ、サバゲーも息抜きと操縦者訓練の一環でやってたんだけど。 競技とかでもものによって銃を使うものもあるわけだし、練習していたのだサバゲーで。 もちろん、銃にも反動があるのは分かっていたので、ガスガンをめい一杯入れて撃ちだすとか、結構無茶なことしてた。 しかも、面白半分で友達と改造していたからか、腕が吹っ飛ぶかと思ったけど。 ちなみにその改造銃、ガスを入れなくても当たるとかなり痛かった。 まぁ、今撃って驚いたのだが、銃によっては反動が全くなかった。 考えてみればそんなものかと納得し、山田先生に向き直る。 流石にモデルガンがないものは命中率低かったが。 グレネードランチャーとか

 

「こうなると射撃訓練は特に必要なさそうですし、武装の呼び出し速度の向上と、戦闘中の高速切り替えなどが重要になってきますね」

 

「なるほど」

 

山田先生の言葉に俺はさっそく実行に移す。 今回、訓練ということでいろいろな武器を借りてきた山田先生、その中で俺はランダムにいろいろな武器を早く呼び出せるようにする。 難しいなこれ

 

「ごめんなさい。 私、会議で呼ばれているのでこれで行きますね。 武器の特性については、任せておいてください!」

 

ISを待機状態に戻した先生は、駆け出していくのだが途中でこけそうになる。 なんというか、締まらない先生だ。 武器の切り替えをいったん辞め、最高速を出し山田先生に接近、このままいくと大惨事になるのでスラスターを急いでふかして減速。 山田先生が倒れる前にキャッチする

 

「大丈夫ですか?」

 

「すみません、蒼海君」

 

申し訳なさそうに謝る山田先生に苦笑しつつ、行くように促す。 流石に遅れたら大変だしな。 今度は転ばないように気を付けた山田先生はアリーナを後にして、俺一人になる。 ふむ、良い機会だしもとから予定していたラファールリヴァイヴの整備でもするか。 相棒の展開を部分展開に切り替え、更衣室まで付く間ずっと武器の切り替えの高速化を行っていた 

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