この空を飛びたくて(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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2018.5.24 誤字修正しました。 報告ありがとうございます

2018.6.8 誤字修正しました。 報告ありがとうございます

2018.6.9 誤字修正しました。 報告ありがとうございます

2018.6.10 話数修正しました


第十六話 実技授業

いつものように早朝のトレーニングを終え、簪さんや本音さんと朝食を食べ終え登校する。 クラスに入ればクラスメイト達から挨拶をされ、それに返事をする。 この一週間でだいぶ慣れたもので、入学当初ほど違和感は感じない。 少し遅れて登校してきた本音さんをお菓子で餌付けしつつ、朝のSHRの開始を待つ。 担任である織斑先生や山田先生が入ってくれば、みんな席に着く。 最初のうちは騒いでいたというのに、今では織斑先生の教育のたまものか、騒ぐことはなくなった

 

「さて諸君、おはよう」」

 

「おはようございます織斑先生!!」

 

いや、よく考えたら調教された結果か? みんなは声をそろえ織斑先生に挨拶をする。 最初のころは千冬様なんて声も交じってはいたが、織斑先生の教育(口撃)によってちゃんと先生と言うようになったのだ。 あまり変なことを考えるのはよそう、織斑先生が睨んできているし

 

「んん!昨日のクラス代表戦の時も言ったが織斑がクラス代表に決まった、織斑しっかりやれよ?」

 

「はい......」

 

織斑は納得いかないような返事をするが、決まってしまったものは仕方ないのであきらめてもらいたい

 

「なんか一繋がりで縁起がいいですね!」

 

「そうだな、それでは授業を始める」

 

山田先生の言葉にあまり興味を示さず、織斑先生は授業を開始した。 織斑先生の授業、IS関連、それも武器関連については分かりやすいが、それ以外はちょっとなぁ...... 条約とかも、たまに説明が分かりにくいことがあるし。 そんなことを考えていると、なぜか織斑先生に睨まれた。 あー、これは考えるのもやめろということですか、そうですか......

 

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「よし、全員揃ったな!授業を始める」

 

俺たちは外で授業を受けていた。 体育ではなく、ISの実習でだ。 この時間になると、少しソワソワする女子たちだが、何とかならないものかねぇ...... とりあえず今は実習に集中しよう

 

「今日は飛行の実演を行う。 オルコット、織斑、蒼海、ISを展開しろ」

 

「わかりました」

 

「了解です」

 

「りょうかい」

 

専用機持ち、俺は違うが声をかけられそれぞれ展開をしていく。 さて、行きますか相棒。 心で念じるとISが展開され、すぐにでも飛べる状態になる

 

「さすがですわね」

 

「まぁ、伊達に放課後動かしているわけじゃないからね」

 

オルコットさんがほめてくるが、謙遜しておく。 そんな風に俺たち二人は喋っていたのだが、織斑先生が注意してくる

 

「そこの二人、私語は慎め。 それと織斑、展開にいつまで時間がかかっている、オルコットと蒼海を見習え」

 

「うっ...... 白式!」

 

名前を呼ぶことでようやく展開できる織斑、別に名前呼んではいけないなんて言われてないのだから名前を呼べばいいのに。 実際初心者は武器もそうだがイメージがおぼつかないため、名前を呼ぶことで展開できるケースも多い

 

「よし、次は飛行だ!」

 

「「「了解!」」」

 

俺とオルコットが空を飛ぶと、遅れて織斑も飛ぶ。 相変わらず空を飛ぶのは気持ちがいい。 そんな風に風を感じていると、通信が入る

 

「織斑何をしている、カタログスペックでは白式のほうがその二機より上だぞ」

 

「で、でも千冬姉」

 

「織斑先生だ馬鹿者」

 

流石織斑先生、初心者に厳しい。 と言うか、厳しすぎやしませんかね?

 

「織斑先生、厳しいですわね」

 

「だなぁ」

 

隣で並走しているオルコットさんが話しかけてくる。 織斑が遅い分俺たちがスピードを落としているのだが、それにも追いつかない。 なので、そこまで意識を裂く必要もなく会話も余裕なのだ

 

「たぶんですけど、貴方がこんなに簡単にできたということも関係してるんでしょうね」

 

「まぁ、俺はある程度イメージができてたからなぁ......」

 

夢などの影響か、いろんなことに手を出した俺だ、そのおかげと言うのもあるのだが。 広く、浅く、てな感じかな? 色々姿勢を変えたり、バレルロールをやったりしていた。 やっぱ空を飛ぶのは気持ちいい!あんまりふざけていると織斑先生に怒られそうなので、これ以上はやめておく。 そんなことをしつつスピードを落としていたためか、ようやく織斑が追い付く

 

「二人とも早いな......」

 

「これでも遅いくらいだけど?」

 

「まぁ、織斑さんは乗って少ししか経っていませんから。 むしろこうやって飛行しているのですから、十分優秀だと思いますよ?」

 

実際、イメージができなくて飛行がすぐにはできない、と言うのはIS乗りではザラらしい。 俺はそんなことなかったが、山田先生が言っていた

 

「そうか? それはいいんだが、飛行ってどうやってやればいいんだ? 基本では角錐を自分の前に展開、だったか?」

 

「基本はな? 結局自分の飛びやすいように見つけていくしかないけど」

 

「そうですわ、イメージは所詮イメージ。自分に合わせなくてはいけません」

 

「ふーん、そんなもんか」

 

自分で聞いておいて大して興味のなさそうな返事なのだが、何なんだコイツは...... 別に恩着せようとか思ったわけではないが、興味なさそうに言われると気分が悪いのだが。 オルコットさんも同様なのか、少しスピードを上げる。 飛んでから数分経っているのだが、いつまで飛んでればいいのだろうか? そう思っていると、通信が入る

 

『そろそろいいだろう、次は急降下だ。 目標は地面から十センチで停止、やって見せろ』

 

えらく挑戦的な言葉にため息をつきたくなるが、指示には従う。 最初はオルコットさんということで、急降下からの停止。 見事地面から十センチの高さで止まる。 流石は代表候補生

 

「どうする?」

 

「どっちでもいいけど、俺から行こう」

 

「わかった」

 

本当はどっちでもいいのだが、最後にすると目立つ気がするので先に行かせてもらうことにした。 グングン勢いをつけ急降下、予定地点で体を起こし、スラスターを逆噴射、勢いを殺し停止。 記録は見事に地上から十センチ。 まぁ、このくらいの操縦技術は簡単だ。 実際最高速で急降下し、そのままのスピードで地面に這うような飛行などもしたのだ、それに比べたら朝飯前だ。 ちなみにその飛行、やるのはいいが最初はめっちゃ怖かった。 マジでリアル犬神家になるかと思ったし

 

「ふむ、オルコットと同じく文句もないくらいの制御だった、これからも精進しろよ?」

 

「はい!」

 

織斑先生に褒められたでござる。 この人、滅多なことでは人を誉めないからある意味怖い。 山田先生を見ると、笑顔でサムズアップ。 嬉しいは嬉しいのですが、授業中です。 次は織斑の急降下なのだが

 

「ありゃあ駄目だな」

 

「ええ」

 

俺のつぶやきに反応するオルコットさん。 白式のスラスターなら俺よりも余裕をもって減速できるが、その高さを今超えた。 それに減速するどころか、そのままのスピードだ。 しかもなのだが、織斑制御不能になっているらしく、手を顔の前でクロスして目を閉じていた。 ならなんでそんな速いスピードで急降下したんだよ。 俺の予想にたがわず、地面に大穴をあけ犬神家状態の織斑。 俺はため息をつき、オルコットさんは顔が引きつっていた。 心配そうに駆け寄る女子だが、クレーターの中には入らず周りから見守っていた。 そんな中クレーターに走り、織斑に近寄り影が一人。 篠ノ之さんだ。 篠ノ之さんは織斑を抜こうとするが、抜けないのか一生懸命に引っ張っている。 流石に見ていられないので織斑先生を見ると、片手で顔を隠しながら行って来いという顔で俺を見ていた

 

「篠ノ之さーん、ちょっとどいて」

 

「貴様、一夏に何をするきだ!」

 

俺が織斑に近寄ると明らかに警戒をする篠ノ之さん。 何をするって、別に何もしねえよ。 ただ助けるだけだろうが。 わめいている篠ノ之さんを無視して、俺は織斑の足を持ち引き抜く。 抜けた織斑に抱き着き、涙を流す篠ノ之さん。 やってらんねー、素直な感想だ。 俺はそのままその場を離れて、クレーターの外に出る

 

「お疲れ様~、つばっち」

 

「ありがとう本音さん」

 

ちなみに織斑だが、クレーター埋めを命じられていた。 当たり前だな

 

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