この空を飛びたくて(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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2018.6.9 誤字修正しました。 報告ありがとうございます

2018.6.10 話数修正しました


第十七話 転校生?

放課後、いつもより苛烈さを増した訓練は終わり整備棟を目指していた。 いやー、自分でお願いしたけどさ、あそこまで苛烈になるとは。 オルコットさんも見てみたいということで一緒にアリーナに行ったんだけど、オルコットさん顔青くしてたな。 まぁ、当たり前か。 ガトリング片腕二門、計四門に加えて、オブジェクトのミサイル十二門四台、計四十八門プラスオルコットさんのファンネルを避けろだもんな。 そら顔を青くするよ、俺だってビビったもん。 最初は被弾も多かったけど、回数を重ねるごとに被弾少なくなった俺が言うことじゃないけど。 最後はブルーティアーズ以外弾薬切れたから終了っていうお粗末な結果だけど。 ちなみに、その時の俺のシールドエネルギーの残量は二桁。 一発は耐えられても、二撃目以降アウトだった。 まぁ山田先生も何か考えてのことだろうけど、あの弾幕避けきれは流石にひどいと思うの。 そんなわけで結構被弾してしまった相棒を整備するため整備棟に向かっているのだが、女の子が騒いでいた

 

「もー!!ここどこなのよ!!」

 

迷子らしい。 触らぬ神に祟りなしということで触れたくはないのだが、ここ人通り少ないしなぁ...... 結局放っておくわけにもいかず、声をかけることにする。 まぁどっちみち、あっちも俺のことを見つけたのかこっちに走ってきてるんだけどね

 

「ちょっとアンタ!」

 

「初対面でアンタ呼ばわりはないけど、なに?」

 

「あ、ごめんちょっと気が立ってて...... あたしの名前は凰鈴音」

 

「あ、これはご丁寧にどうも。 俺は蒼海翼」

 

俺が指摘すると凰さんは素直に謝罪をしてきた。 ふむ、思ったよりも悪い人ではないのだろうか? こんなので印象を変えてしまう俺もどうかと思うのだが。 というか凰鈴音ってどこかで聞いたことがあるような気がする

 

「翼ね、覚えたわ!それで事務室ってどこか知らない?」

 

「事務室? それは逆方向なんだが......」

 

どうやら地理もわからずここまで来たようだが、大丈夫なのだろうか? ちなみに今いる現在位置は整備棟が近く、裏道的なところなので事務室とはほぼ真逆だ。 しかもこのIS学園、無駄に敷地がでかいため口頭の説明じゃ必ず迷う。 少し遅れることを覚悟しながら俺は、凰さんを案内することにする

 

「まぁ、仕方ないか。 それじゃあ凰さんついてきて」

 

「へ? い、いいわよ口頭で説明してくれれば。 後凰さんなんて言いずらいでしょ? 鈴でいいわよ」

 

「いや、ここ無駄に広いから...... そんなわけでついてきて、鈴さん」

 

俺がさっさと歩きだすと、少し遅れて鈴さんが付いてくる。 口ではああいっていたがもう迷いたくないのか、俺の後ろを静かについてくる。 特に話をすることなく案内をし、校舎の前までくる。 ここまでくれば後は口頭で説明しても大丈夫だ

 

「それじゃあ、後はここから入って右にまっすぐ行けば事務室だから」

 

「悪いわね、急いでたんでしょ?」

 

俺に苦笑いしながら言ってくる鈴さんだが、それに俺も苦笑で返す

 

「まぁ気にしないで。 あそこで知らんふりして行ったら、たぶん後々気になっただろうし」

 

「まぁ、ありがとね」

 

「じゃねー」

 

そう挨拶をして鈴さんと別れた。 早く整備棟に行かなければ!

 

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「織斑君、代表就任おめでとー!」

 

「おめでとー!」

 

夜、食堂の一部を貸し切って織斑の代表就任パーティーをクラスのみんなでしていた。 と言ってもクラス以外の、織斑が見たい人もいるのだが。 そんなものは関係なく、織斑は女子に囲まれ盛り上がっていた。 ある意味いいご身分というか、緊張感がないというか。 隣にいる篠ノ之さんが怒っていないのが不思議なくらいだが、そういえば女子が近くにいようが怒っているのを見たことがない。 まぁ、織斑の悪口やなんやらを言ってる連中は射殺さんに睨んでいるのだが。 俺はそんなクラスメイト達を少し離れたところから見ていた。 と言うのも

 

「・・・・・・」

 

「かんちゃ~ん、こわいよ~?」

 

「えっと、彼女は大丈夫ですの蒼海さん」

 

簪さんが織斑を親の仇張りに睨んでいるからだ。 それ以外にも、あの女子たちのテンションについていけないなどの理由もあるが。 俺みたいに盛り上がれない連中も女子に入るのか、そういう女子は俺たちと同じように離れたところから見ている。 さて、そろそろ簪さんを現実に戻さなくては

 

「ほれほれ、簪さん。 織斑に悪気どころか事実さえ知らないんだから、睨まない睨まない」

 

「でも、ああやってへらへらされるのはいい気分じゃない。 それに、クラス代表になったからっていい気になってる」

 

「ありゃりゃ~、かんちゃんおりむーの事嫌いだねぇ~。 ・・・・・・私もあまり好きじゃないけど」

 

「こらこら」

 

俺の注意にオルコットさんは首をかしげているが、ボソッと爆弾発言してからね本音さん。 俺的には、俺に被害がなければ好きなだけ騒いでいてください、って感じだ。 とりあえず、オルコットさんには何故簪さんが織斑を嫌いなのかを説明する

 

「そんなことが......」

 

「うん」

 

「かんちゃんもたいへんなのだ~」

 

沈んだ空気は本音さんの癒しパワーで何とかなるため、俺は俺で食事をつまんでいく。 といっても、自分で作ったものなのだが。 クラスでパーティーなんて言うから持ち込みかと思えば、食堂で注文式だったらしい。 まぁそれでも、食い物なんかいくらでもあっていいのだが、許容範囲内なら。 料理をぱくついていると、何やら織斑のほうが騒がしい。 何かやったのかと思いつつ、関係ないなら無視を決め込んだのだが、どうやら向こうからやってきたようだ。 カメラを持った女子生徒がこちらに向かってくる。 リボンの色から見て二年生のようだが、何の用だろうか?

 

「貴方が二人目の男性操縦者で、貴女がセシリア・オルコットさん?」

 

「そうですが?」

 

「そうですが、先輩が何の御用でしょうか?」

 

「あーごめんごめん!私新聞部なんだ、それでインタビューしたいなーと。 後写真も」

 

新聞部か、なら納得も行くが、インタビューに写真ねー。 オルコットさんはともかく、俺の写真なんて価値がないのでは? 希少価値と言う観点から見ればありだろうが。 なんてくだらないことを考えながら、先輩に言われた通り立ち上がり、オルコットさんと握手をする

 

「はーい、それじゃあとるよー!」

 

そう言ってシャッターが切られた瞬間、俺の方に飛びついてくる本音さんといつの間にか隣に並んでいた簪さんが写真に写り込むのだった

 

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「結局、このままだと打鉄弐式、クラス対抗戦には間に合わなそうだなー」

 

「うん」

 

ベッドに寝転がりながら、簪さんに話しかける。 簪さんもベッドに寝転がって俺の話を聞いていた

 

「でも、この分なら代表戦が終わるころには完成する」

 

「て言っても、マルチロックがなぁ......」

 

「でも、蒼海君のロックシステムで代用はできるから」

 

俺のロックシステム。 昔マルチロックをしようとして開発していたが、結局できなくてお蔵入りになったロックシステムだ。 まぁ、マルチロックもどきと言うだけあって、ロックオン関係はできるが処理がクソ重いのだ。 一応マルチロックシステムが組み終わるまで代用で使うという話が付いたのだ

 

「試験飛行はもう少しでできるし、それが終わったらオーバーホールして装甲とか正規の物に戻して、最終試験か」

 

「うん」

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