この空を飛びたくて(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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2018.5.26 誤字修正しました。 報告ありがとうございます

2018.6.10 話数修正しました


第十八話 転校生、後ろ後ろ!

朝、何やら教室内が騒がしい。 気にはなるがどうせ関係ないだろうと思いつつ、クラスメイト達に挨拶をしつつ席に着く。 いやー、いい天気だ。 そして俺が空に注目している間に、いつの間にやら本音さんが俺の席の周りをちょろちょろしていた

 

「どうしたのさ?」

 

「みんな何の話してるのかと思って~。 あと、おかし頂戴」

 

なら俺の周りをちょろちょろせずに、話に加わってくればいいだろうに。 本音さん貴様、お菓子が目当てだな!!関係ない考えはさておき、お菓子をたかりに来た本音さんに、一言

 

「簪さんからあまりお菓子あげすぎないよう言われたし、太るぞ」

 

「大丈夫~、私太らない体質だから~」

 

今の発言で教室内が静まり返る。 ありゃりゃ、地雷踏んだみたいですね、本音さんが。 前に購買でお菓子を買っていたら簪さんが偶然通りがかり、なぜそんなにお菓子を買うのか問われたんだが、その時に本音さんの分も買っているといったら大きなため息をついていた。 理由を聞いてみると、昔から家族に注意されていても食べているようで、困っているらしい。 その割には身長とか低くないかと言う話をしたら、簪さんが恨みつらみを言い出したので、そっとその場を離れたのはいい思い出だ。 話はそれたが、太らない体質と言うのは本当らしく、それを聞いた女子たちがやばい。 本音さんのこと追いかけ始めた

 

「本音ぇぇぇぇぇ!!」

 

「待ちなさい!!」

 

「わわわ~」

 

普通に笑顔で逃げる本音さんは普段通りなのだが、周りの追ってる奴らの形相がやばすぎて不協和音だ。 と言っても追いかけているのは全員ではないので、近くにいた相川さんに話を聞くことにした

 

「それで相川さん、何の話をしてたの?」

 

「この状況で普通に聞くんだね...... クラス対抗戦の話。 なんだか転校生が来たらしくてね、それで代表が変わるクラス出るのかなーって」

 

「そういうことか」

 

この時期に転校生って、とも思ったが昨日鈴さん案内したばっかじゃん。 そんな俺を含めずに話は進んでいく

 

「でも、専用機持ちってウチのクラスと四組だけでしょ、余裕じゃない?」

 

その四組も専用機完成してないからクラス対抗戦は見送るって話だったけどねー。 まぁ、一般に知られてるはなしじゃないし、わざわざ言おうとも思わないけどねー

 

「それは、どうでしょう。 訓練機でも蒼海さんと言うダークホースがいましたし、油断は禁物だと思いますけど」

 

「あ、オルコットさん、おはよう」

 

「おはようございます」

 

余裕ともとれる発言を遮ったのはオルコットさんで、冷静に分析していた。 まぁ、情報があるのはいいことだし、調べる価値はあるとは思う

 

「まぁ、わたくしが直々に鍛えているのですから、今回の優勝は余裕だと思いますけどね!」

 

胸を張って言っているが、どこかおどけたような感じもあるのでよくわかっているようだが、それを余裕ととった人物がいた

 

「だよな!こうやって強くなってるんだから、今回のクラス対抗戦はいただきだ!」

 

クラス代表である織斑の発言だった。 周りの女子は頼もしいといってはいるが、俺は心配になる。 オルコットさんを見てみると、失敗したという表情をしているところを見ると、俺と同じ気持ちのようだ

 

「フーンそんなこと言うんだ、そんな古い情報に踊らされて」

 

教室の扉が勢いよく開かれ、そちらを見ると逆光で見えないというご都合主義はなく、昨日の迷子事鈴さんがいた

 

「誰!?」

 

ノリいいな、おい

 

「二組も専用機持ちがクラス代表になったのよ!そう簡単には優勝できないから!」

 

「鈴? お前鈴か?」

 

どうやら織斑の知り合いのようだ。 ・・・・・・碌な予感がしないのだが、気のせいか?

 

「どうしたの、つばっち?」

 

「いや、何でもない」

 

「?」

 

いつの間にか追いかけっこも終わったのか、俺の隣にいる本音さん。 なんかもうね、慣れてきている自分がいるは。 とりあえず本音さんは俺を不思議そうに見た後、鈴さんを注目していた

 

「そうよ!中国代表候補性凰鈴音、今日は宣戦布告に来たってわけ!」

 

「あぁ、中国代表候補か」

 

どこかで聞いたことがある名前だと思ったら、だいぶ前に調べたことがあったのだった。 そんな俺のリアクションとは違い、他の人たちは強敵の登場に驚いていた。 いや、俺も驚いているけどね? とりあえず我がクラス代表である織斑の勝率は、ぐっと下がったことは言うまででもない。 あの程度の訓練で強くなったと勘違いしているようだし。 そんな風に俺が冷めた評価をしていると、鈴さんの後ろにやばい人の影が

 

「志村、後ろ後ろ!!」

 

「誰が志村よ!昨日自己紹介したでしょ!? いたっ!? なにすんの、よ......」

 

俺が後ろを指さすが鈴さんには伝わらなかったようで、やばい人に殴られていた。 その名は、千冬大将軍である。 ふざけるな? サーセン。 目で会話をしていると、殴られたことを言おうと思ったのだろう、鈴さんが後ろを向いて文句を言おうとして織斑先生を確認した瞬間、それまでの元気はどこへやら。 だんだんしりすぼみになっていく

 

「扉をふさぐな馬鹿者が。 もうSHRの時間だ、クラスに戻れ」

 

「ち、千冬さん」

 

「織斑先生と呼べ馬鹿者が。 さっさとどけ、邪魔だ」

 

「す、すみません」

 

やはり鈴さんも織斑先生が苦手なのか、どけと言われてすぐに謝りながら扉の前からどいた。 織斑先生は教室内に入ってきたが、鈴さんは入り口に立って俺をにらんでいた。 って、俺?

 

「覚えてなさいよ、翼!!後一夏、また後で来るからね!!」

 

「次はこれを食らいたいか?」

 

「ヒィッ!? す、すみませんでしたー!!」

 

織斑先生が出席簿をちらつかせた瞬間、鈴さんは逃げていく。 あー、やっぱり怖いんだね織斑先生。 昔からの付き合いだと余計なのかな?

 

「蒼海、次はないぞ?」

 

「ウィッス」

 

考えていることをナチュラルに読むのやめてください

 

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お昼前の最後の授業の前の休み時間、俺は本音さんとのほほんとしていた

 

「つばっちお菓子~」

 

「ほいよ」

 

恒例となりつつある飴をやると、上機嫌で舐め始める本音さん。 他の女子も物欲しそうにしていたので、もらってくれる人には上げる。 毎回こんな感じだ

 

「そだそだつばっち、リンリンとはどこで知り合ったの~? なんか知ってるみたいだけど~?」

 

「また勝手にあだ名を...... 本人が目の前にいるときは、ちゃんと名前とかで呼べよ? それか許可を取ろう」

 

「うん!」

 

返事だけはいい本音さんに苦笑しつつ、俺は会話を戻す

 

「それで、どこで会ったかだったよな」

 

「そうだよ~」

 

「実はあったのは昨日だったんだ」

 

「きのう~?」

 

そこから俺は、どこでどんな風にあったのかを説明していく。 と言ってもそんな複雑な話じゃないし、すぐに話し終えるけど。 そしてクラスの半数、聞き耳を立てるんじゃありません。 まぁ、聞かれて困るような話はしてないし、いいのだが。 そんなわけで大した話でもなく、すぐに話し終わる。 聞きたそうにしている人はいるが、質問は受け付けない

 

「なるほど~」

 

「納得してもらえたようで何より」

 

納得してもらえたが、休み時間はまだある。 そんなわけで、話は次の話題に

 

「リンリン、後で来るって言ってたけど、いつくるんだろうね~」

 

「この時間も来ないってことは、昼の時じゃないの?」

 

「だよね~」

 

適当に相槌を打ちながら、本音さんとのほほんと過ごす休み時間。 あ、いつものことか

 

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