2018.6.10 話数修正しました
GWも終わり、始まった学校。 正直言ってだるい。 五月病と言うわけではなく、疲れているのだいろいろと。 GWはみっちりと朝から夕方まで織斑先生にしごかれ、それが最後の一日以外続けば誰だってそうなる。 最終日はいつもの朝のジョギングなどをして、そこからは体を休めていた。 簪さんに付き合ってアニメの鑑賞だ。 途中で本音さんも来たので、お菓子を買いに行く必要もなくなり、元々冷蔵庫に食材があったため昼間は適当に作り、夜まで鑑賞していた。 今回見ていたのは鉄血〇オルフェンズ。 メイスを使いたくなった。 そんなわけで休み明け、俺は少し重い体を引きずりながら教室に入る
「はよー」
「おはよう、蒼海君」
「大丈夫だったの!?」
クラスメイト達が駆け寄ってくる。 情報は機密扱いのため、みんなはあの次の日俺が休んだことについて理由は知らないはずだ。 まぁ、関係ないとはだれも思ってないんだろうが。 心配して駆け寄ってくるクラスメイト達に返事をしつつ、席に座る。 はぁ、ようやく一息つける。 そんな中何やら視線を感じ、そちらを向くと織斑が俺のことをにらんできていた。 いつものことだが、今日は俺が睨みたい気分なんだが。 まぁ、ああいう輩は放っておくに限るので無視しておく。 と言うよりも、その後ろに織斑先生の姿が見えたため、突っかかる気力もなくなった
「HRも始める、席に着け」
流石織斑大先生、みんなおとなしく座る。 余計なことを考えていたためか睨みつけられたが、山田先生が挨拶し始めたためそちらに注目する。 今日も一日頑張るぞい!・・・・・・キャラじゃないわ
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午前中の授業を何とか乗り越え、お昼になった。 途中いくつかの授業で寝そうになったが、殺気と飛んできたチョークにより生きた心地がしなかった。 避ければ後ろの席の子に迷惑が行くし、当たれば痛い。 しかも投げているのは当然織斑先生だ、チョークが見えやしない。 いや、寝そうになってる俺も悪いけどさ、これ幸いと悪い顔しながら投げてくる織斑先生もどうかと思う。 一応数個は取り損ねて手とかに当たったが、額に当たるのだけは死守した。 そんなわけでお昼休み、背中に本音さんを引っ付けながら簪さんと共に食堂を目指していた
「らくちんらくちん~」
「本音上機嫌で言うことじゃない。私だってしてもらいたいのに」
「まぁまぁ、簪さんいつものことだから」
「そういうことじゃない」
簪さんの機嫌が若干悪くなったのでそう言ったのだが、何故か不服そうにされたでござる。 と言うよりも簪さん、その頬を膨らませるのは萌えるからやめてくれ。 簪さんをなだめつつ、食堂の行列に並ぶ。 自分の注文したものができるころには簪さんも機嫌が直っており、適当に空いてる席に着いた
「「「いただきます」」」
三人で手を合わせ、いざ食べ始めようとしたところで、声をかけられた
「あ、翼じゃない、ちょうどよかった。 相席いいかしら」
「鈴さん、どうぞどうぞ」
両隣が簪さんと本音さんなので、鈴さんは対面の席になる。 そのことで横の二人からプレッシャーが放たれるのだが、俺関係なくない? 少し理不尽に思っていると、鈴さんが話しかけてくる
「本当に助かったわ、こんなに混んでると思わなくてね」
「いつもこんなもんだよ? この混みが面倒なら、購買行ってどこかで食べるか自分で弁当を作ってくることをお勧めするよ」
「今度からはそうするわ」
鈴さんは納豆を混ぜながらそう言っていた。 たぶんこの混みで選ぶのも面倒なのだからだろうが、和風セットとは...... ちなみに俺はバランスよくサラダセット。 本音さんは珍しくミックスフライ定食で、デザート付きだ。 簪さんは少食で、今日は肉じゃがのご飯セットのようだ
「そういえば簪さん、お姉さんの件どうするの?」
「なに、簪ってお姉さんと何かあったの?」
「いろいろだよ、いろいろ」
「ふ~ん」
元々そんなに興味がなかったのだろう、俺がいろいろと言うと鈴さんはそれ以上聞いてくることはなかった。 簪さんは考え込んでいる、それを心配そうに見つめる本音さん。 自分で一歩踏み出して蹴りをつけたいといったのだ、その気持ちはあるのだろうがやはりしり込みしているらしい
「お姉ちゃん、忙しいと思うし......」
「そんなこと言ってたら一生できないと思うけど」
「うっ......」
俺が正論を言うと、簪さんもわかっていたのかうなだれていた。 そんな俺たちをどこか期待したように見る鈴さん。 どういうことだってばよ...... 本音さんは、俺と簪さんの会話を静かに見守っていた
「やる気はあるんだよね?」
「それは、うん」
これにはちゃんと答えてくれた。 ふむふむ、ちゃんとやる気はあると。 ここで鈴さんが呆れたように俺を見て、本音さんは静かに見守っていた
「なら俺に任せてみない?」
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俺は今放送室にいる。 さっきの簪さんがお姉さんと蹴りをつける約束のために。 話は簡単だ、やる気はあるが踏ん切りがつかない。 なら、やらなきゃいけない状態にすればいいのだ。 そこで俺は放送室に来たというわけだ。 これからしでかすことの面白さはあるが、その後が問題だ。 十中八九どころか、確実に俺を捕まえるために織斑先生が来るだろう。 それを考えると今すぐ帰りたい気分だが、やらねばならない。 主に、俺の面白さのために!
「あー、あー、マイクテスマイクテス」
校内放送はちゃんと入っているようで、スピーカーから俺の声が聞こえてくる。 よーし、織斑先生が来る前に頑張っちゃうぞー!
「どうも皆さんこんにちは!男性操縦者の一人です。 今日はとある人に用事がありまして、無断で放送設備を使わしてもらってまーす。 その用事がある人とは......」
無駄にためを作っていると、ドアをノックする音が聞こえる。 ヤバイ、その瞬間直感した。 上がっていたテンションは一気に下がり、背中には悪寒がするが簪さんのために続ける
「生徒会長さんでーす!いやー、何の接点もないんですけどね!とりあえず、挑戦状をたたきつけます!顔も見たことないですけど」
ここまで喋っているとノックからドアを回す音に代わり、その音がドアノブ壊れるんじゃないかっていう音になってきている。 やめてください織斑先生!無駄に恐怖を煽らないで!恐怖と戦いつつ、いい加減要件を言う
「今日の放課後、第一アリーナにて待つ!あ、もちろん専用機持ってきてくださいね? 話し合いしたいとかじゃないんで。 それと関係者以外立ち入り禁止もお願いします、恥ずかしいんで。 以上、男性操縦者の一人でしたー」
俺が放送を終えると、鍵が開く音がした。 そちらを見ると、いい笑顔をした織斑先生がいた。 もちろんいい笑顔と言ったが、目は笑っていない。 これまでで一番、視線だけで人殺せんじゃねえの? って感じだ
「お、織斑先生、ハロー、ご機嫌いかがですか?」
「ん? すこぶるいいぞ、どこかの馬鹿が仕事を増やしてくれたからな」
「あはははは......」
「さて諸君、昼休み中に失礼した」
そう言って放送を切る織斑先生。 そうだった、放送切り忘れてた。 ということは、今の放送は入ってたわけだ。 これで存分に織斑先生の怖さが全校に伝わったことだろう
「さて蒼海、説教の時間だ」
「お、お手柔らかにぃぃぃぃ!!」