2018.6.10 話数修正しました
本格的に実習が始まるということで、織斑先生から諸注意があった。 いやーそれにしても、帰っていいですか。 ISスーツって肌に密着してる都合上、男としてここにいるのがいろいろと辛いのですが。 まぁ、帰ったらそれはそれで大変なことになるので帰れないのだが。 注意が終わると戦闘を実演、ということで鈴さんとオルコットさんが呼ばれていた。 いやー、代表候補は大変ですね。 たぶん織斑先生は、みんなにもいい刺激になると思って呼んだのだろうが。 鈴さんもオルコットさんもそれが分かっているのか、素直に前に出てISを展開していた。 するのはいいのだが、相手は誰なのだろうか? 山田先生がいないけど、まさか、な
「ところで織斑先生、相手は誰ですか?」
「見たところいないようですが...... もしかして鈴さんと私なのでしょうか? 後専用機持ちと言いますと、蒼海さん、織斑さん、デュノアさんがいますが」
「まぁ、そう慌てるな。 個人的にはオルコットと凰対蒼海が面白そうだが」
「そこで俺を引き合いに出すのはやめていただけませんかねぇ!?」
織斑先生の言葉に、即ツッコミを入れる。 何で鈴さんもオルコットさんもその手があったか!みたいな顔で頷いてるの!? もう訳が分からないよ...... 俺が一人で落ち込んでいると、かすかな音がする。 どこから聞こえるかわからないがなんとなく空を見ると、何故か緑色の物体が目に入る。 なーんか、凄く見覚えがあるんですが。 とりあえず見覚えがあるのは全力で無視しつつ、ネタをやらないとね
「親方!空から人が!!」
「何を言ってるこのバカ者。 そんなことはいいからさっさと助けてこい」
「へーい......」
馬鹿者って言われた...... すぐにISを展開し、落下地点に先回りする。 墜落したくらいで怪我をしないのは先の織斑墜落事件(今命名)で実証済みだが、それとこれとは話が違う。 いきなり受け止めるとそれなりに衝撃が来るので、落ちてくるスピードに合わせゆっくりと減速する。 難なく着地し地面におろすのだが、謎のプレッシャーに襲われる。 出所を探せば、本音さんがこちらをじーっと見ていた。 それも、目を薄く開いてだ。 ヒェッ...... これは俺じゃなくて、織斑先生の指示なんですが。 そんな俺の内心を知らず、山田先生はお礼を言う
「ありがとうございました蒼海君」
「い、いえ、気にしないでください」
俺が相棒の展開を解こうとすると、織斑先生から待ったの声がかかった
「あぁ、待て。 そのままでいい」
「えっと?」
「さて、これから実習を始める!皆はよく見ておくのだぞ、代表候補生対男性操縦者と元日本代表候補のタッグマッチを」
あーね、そういうことですか。 納得はしましたけど、織斑先生その悪そうな顔やめません? どうも作戦タイムがもらえるようだが、俺と山田先生は機体の状況を確認しつつ、簡単な打ち合わせをする。 ほぼ毎日のように訓練を見てもらったり模擬戦をしているせいか、山田先生の癖とか傾向はばっちりだしね。 山田先生の方もそうなので、軽い打ち合わせで十分なのだ
「それでは始めるぞ?」
「行きましょうか師匠!」
「頑張りましょうね蒼海君!」
「ふふん!手加減はしないからね!」
「今回は勝たしていただきますわ!」
「はじめ!」
一気に空中に躍り出るオルコットさんと鈴さん。 それに対して俺と師匠は、遅れて空に飛び上がる。 二人は散開しオルコットさんはファンネルを展開、鈴さんは龍咆をいつでも撃てる状態にしていた。 それを見て俺は両手に盾を展開、そのまま突っ込む
『師匠、ブルーティアーズをお願いできますか? 俺は師匠に攻撃がいかないようにオルコットさんを牽制しながら、鈴さんを対処しますので』
『わかりました、無理はしないでくださいね? 無理そうだったら、オルコットさんは構いませんので。 ブルーティアーズ破壊後は、また打合せしましょう』
『了解!』
山田先生との通信を切り、俺に連続して龍咆を撃つ鈴さんに突撃する。 もちろんその際オルコットさんからもファンネルで攻撃が来るが、冷静に防ぐ。 山田先生は俺の後ろから出ると冷静に射撃し、ブルーティアーズの一機を破壊していた
「やるじゃないの!でも、この連続攻撃で盾は持つかしらね!」
鈴さんからの圧力が増す。 たぶん、威力重視から連射重視に切り替えたのか、盾に圧がかかる。 盾の耐久を見ると、大体半分くらいだ。 オルコットさんを見れば、山田先生の方に視線が向いている。 鈴さんはこっちに釘付けだから、そろそろいいか。 シールドの格納し、新たにサブマシンガンとアサルトライフルを取り出す。 それに合わせて吶喊もやめ、逆向きにスラスターをふかすことにより攻撃を避ける。 サブマシンガンは鈴さんに、アサルトライフルはフルオートでオルコットさんに向かって撃ちだす
「ちぃ! やってくれるじゃないの!」
サブマシンガンの弾がうざいのか、連結した青龍刀を回し弾をはじいていた。 オルコットさんは冷静に回避を選択し、俺は進路を予想しつつ弾をばらまく。 流石に距離が有効射程内ではないだけあって当たらないが、牽制にはなっているらしい。 今もファンネルの動きが鈍くなり、師匠が二機目を撃墜したところだ
「よそ見とは、いい度胸じゃない!!」
「これは失礼。 確かに目の前に美少女がいるのに、よそ見は紳士として許せる行為ではないね」
「アンタは紳士って柄じゃ、ないでしょ!」
こっちに釘付けなのはいいが、少しは味方のことも気にしようよ鈴さん。 多少の被弾は構わないのか、青龍刀を回すのをやめ龍咆を撃ってくる。 俺は攻撃を緩め、山田先生に当たらないのを回避し、当たるのをガードする。 一応、射線に山田先生が入らないように気を付けているのだが、鈴さんは縦横無尽に撃っているためたまに当たりそうになるのだ。 だが、ばかすこ撃たれるのも盾の耐久が先に来てしまうので接近する
「ふん、勝てると思てるの!!」
龍咆を撃つのをやめ、俺が接近するのに合わせて青龍刀を振るう鈴さん。 だが俺はそれを鈴さんの目の前で急停止し、避けるのだが
「残念だけど、双天牙月は一機じゃないのよ!」
連結しているため、勢いよく降ればもう一方の刀が帰ってくる。 だが、そんなことは分かっている
俺はそれを盾で受け流し、右手にショットガンを展開、無防備な体に撃ちまくる。 だが鈴さんも負けじと、龍咆をを撃ってくる。 無理な追撃はせずに、俺はその場をすぐに離れる。 ファンネルは四基破壊し終わったのか、山田先生からの通信が
『ブルーティアーズ四基終わりました。 状況はどうですか?』
『特に被弾もなく、問題はありません』
『なら、最後の仕上げです。 オルコットさんと鈴さんを誘導して、一気に終わりにしましょう!』
『了解』
山田先生のほうを見ると、もう誘導をし始めていた。 俺もそれに倣い、回避行動をやめ誘導することにする。 まぁ、手段はちょっと強引だけどね
「逃げんじゃ、ないわよ!!」
「なら、向かっていくことにしよう!」
盾を左手に、右手に葵を展開して鈴さんに突っ込む。 龍咆を撃ってくるが、難なく避け鈴さんの懐に入り込む。 だがことはそんなに簡単ではなく、間合いが近いこともあり鈴さんは青龍刀の連結を解除し、両手持ちにして振るってくる。 さっきより隙は少なくなったが、俺の狙いはそこじゃない。 懐に入ったと思わせて背後をとり、イグニッションブーストを発動する
「んが!?」
後ろからシールドバッシュし、そのまま鈴さんを吹き飛ばす。 いやー、近距離でイグニッションブーストして、勢いが付いたままシールドバッシュって我ながら鬼畜だな。 鈴さんは師匠が
「釣りはいらないよ、全部持って行ってね」
「オルコットさん、凰さん、ナイスファイトでした」
俺たちはそれぞれ引き金を引いた
ふと思ったんですがこの作品、タグをほぼつけてない。 なので、追加したほうがいいんじゃないかと思うタグを募集。 一応自分でも考えますけど、つけたほうがいいタグが抜ける可能性があるので