この空を飛びたくて(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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2018.6.8 誤字修正しました。 報告ありがとうございます

2018.6.10 話数修正しました


第三十九話 新兵器

いつもの訓練、嫌もはや大所帯すぎて訓練と言えなくなってきたが。 人数がね、多くなってきているんだ...... 最初は俺と山田先生だけだったのに、オルコットさんがちょこちょこ加わるようになり、次に織斑先生と鈴さんが同時期くらいかな? そして今回、簪さんと楯無さんが加わることになった。 俺の周り、戦力過剰じゃないとか思い始めてきたところだ。 だって、元日本代表候補生(山田先生)イギリス代表候補生(オルコットさん)ブリュンヒルデ(織斑先生)中国代表候補生(鈴さん)日本代表候補生(簪さん)ロシア代表(楯無さん)。 字面だけ見ると過剰どころか、国でも滅ぼせそうな勢いである。 そこにド素人の俺。 どうして俺こんな中で訓練やってるんだろうか? 疑問に思うこともあるが、自分で望んだことなので気にしないことにする。 楯無さんが加わったことでさらに苛烈さが増した訓練だが、装甲が厚くなったおかげで整備が楽なのである。 少し整備も早く終わり、今回は簪さんや本音さんとは別行動である。 と言うのも、昼間に持ってきた設計図だが、受付の人に聞いたら渡してくれて、現在制作中であるとのこと。 学園でどうやって武器の製作を? なんて思うかもしれないが、()はこの学園にラボを持っているのでそこでらしい。 前に整備課総出で俺の相棒を直してくれた時があったが、装甲などもその人お手製との事。 毎回データ提出に行くときに仲良く、そんな感じだ。 部屋に着いたので、ノックして

 

「もしもーし」

 

と言ってから入る。 ノックの必要も、声をかける必要もなく、自由に入っていいといわれているのだが。 一応ね? こないだそれで酷い目にあったし。 中で爆発したときに入ってしまい、俺の髪までアフロになったのはたまげたなぁ......

 

「おや?」

 

「どうも、ジェイルさん」

 

「やあやあやあ!」

 

俺の姿を確認すると、気味の悪い笑顔を浮かべながらこちらに来るジェイルさん。 本名ジェイル・スカリエッティさん。 何でこの世界にいるのなんて野暮なツッコミはしないが、転生者ではないらしい。 それとなくぼかして聞いてみたのだが、全く反応しなかったし。 ともかく、ジェイルさんはクリーンな科学者なのだ。 原作みたく悪役ではないが、ただちょっと人より欲望が強く、マッドな科学者なのだ。 そんなわけでジェイルさんと話す

 

「早速ですが、例のものは?」

 

「勿論できているとも!いやー、君の図解は分かりやすくて助かるよ!本当に君といると飽きが来ないものだ、解剖していいかい?」

 

「ダメに決まってるでしょ、何言ってんのアンタ?」

 

馬鹿なことを言うのはいつものことだが、部屋の奥に案内される。 そこにあったのは俺の設計図通り、と言うよりもあの絵師様たちの絵がそっくりそのまま出来上がっていた。 今回製作を依頼したのはKIKU。ゲームであるACfAで登場したアルゼブラの変態の努力の結晶。 BLADEカテゴリーで最高威力、最長ブレードレンジを誇る。 ゲーム内では直撃なんてすればネクストのAPの何倍ものダメージを与えることができる。 まぁそもそも、ゲーム内では多段Hitなんかもあり得るが、そんなことはできません。 そしてもう一つKO-4H4/MIFENG。 言わずと知れたACVDのラスボスの最速クリアには欠かせないヒートパイルだ。 よくお世話になったなー

 

「KO-4H4/MIFENGは少し大きくなってしまったが、君の言う通りリボルバー機構を採用したから、炸薬交換さえすれば弾が尽きる間で撃てるよ。 まぁ、最も全部の弾を打ち切る前にとっつきの杭が駄目になると思うけどね。 ククク、威力重視の方を大きくなってもいいからリボルバー機構にするなんて、正気の沙汰とは思えないよ。 KIKUに関しては威力をある程度下げているから、マガジンの炸薬が切れるまで打ち込むことが可能だよ。 よっぽど変な使い方をしなければ、が付くけどね。 と言っても、シールドピアーズのそれとは威力も連射速度も全くと言っていいほど違うけどね。 それ、KIKUに関しては絶対防御を抜くか抜かないかのギリギリだよ。 KO-4H4/MIFENG関しては、余裕で絶対防御抜くから相手のことを考えるんだったら装甲が厚いところを選ぶか、使わないに越したことないけどね」

 

「いや、それ設定したのアンタだろ。 威力に関しては俺のせいじゃないだろ」

 

KO-4H4/MIFENG関しては、よっぽどなことがない限り使わないことに決めた俺だった。 それにしても、作ったといわれたが何故どっちも四つあるんだろうか? ジェイルさんを見ると、つっこんでくれと言わんばかりの顔だ。 正直すごく嫌なのだが、一応聞いておこう

 

「なんで四つもあるんですか?」

 

「何でって、君がとつおんだと思ったからなんだけど。 両腕に一個ずつ、予備も併せて二セット持っておけばどんな戦いでも安心だろう?」

 

「殺意高いな!? 俺そんなんじゃないし!」

 

「なに、君が恥ずかしがってそう言ってくることが分かっていたからね!とっつきのカバー、所謂シールドをつけておいたよ。 これで杭が曲がる可能性は減ったわけさ!」

 

「余計なお世話だ!!」

 

これ以上ここにいると頭がおかしくなりそうなので、さっさと拡張領域にとっつき二種を仕舞、部屋を出ようとする。 何気に容量少ないな、おい...... 無駄に優秀なところを発揮していた

 

「あぁ、待ちたまえ。 今日のレポート、提出していってくれたまえ」

 

「あぁ、そういえば。 ほい」

 

ジェイルさんに投げ渡すと、喜んで飛びついた。 やっぱこの人やばいわ

 

「何かあったらまた来てくれたまえ。 君は面白いからね」

 

「へーい」

 

部屋を出て一言

 

「疲れた」

 

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「あーぁ、本当に今日は疲れた」

 

織斑先生の授業中や授業前に思っていたことに対する私怨の憂さ晴らし、山田先生と一緒に考えて考案した訓練、簪さんや他の専用機持ち(楯無さん、鈴さん、オルコットさん)との模擬戦。 なんかだんだんと過激さを増しているような気がするが、俺はこんな具合で持つのだろうか? いや、体力には自信あるし現在進行形でついてはいけてるが。 精神的にね? 織斑先生の地獄の模擬戦は置いておいて、一番の問題は楯無さんだ。 何が問題ってね、あの人簪さんに対する愛が深すぎて、それを糧に戦ってる節があるんだよ。 主に朝や、昼の出来事の恨み節が炸裂で手加減があるなんて次元じゃない。 アレだね、実力の120%じゃなくて150%くらい出てると思う。 水蒸気爆発とか俺には平気でやってくるし、遠距離から撃とうにも水でガードされる。 あー、今度ジェイルさんに頼んで一発の威力がバカ高い銃作ってもらおうかな。 それか、ウェイトの軽いガトリングとかね。 もしかしたらもしかすると、ナノマシンの生成が追い付かないほどの物量なら何とかなるんじゃないかな? まぁ、水でだいぶ威力減衰されるから微々たるダメージだろうけど。 ウェイトが軽ければ、動きながらでも打てるから対応できるだろうし。 それかー、ビームライフルとか? カートリッジ式にすれば、自分のエネルギー使わないし。 アレか、ビームマグナムでいいじゃないか? 弾数少ないのがネックだが、そこは改造で何とかなりそうだし。 そんなことを考えながら、部屋の前に着く。 アッレー? なんか、この扉開けてはいけないような気がする。 だが、俺は早く休みたいんだ! ためらいながらも扉を開けると

 

「ご飯にします? お風呂にします? それとも、わ た し ?」

 

扉を勢いよく閉める。 夢かな?

 

 

 

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