この空を飛びたくて(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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2018.6.28 誤字修正しました。 報告ありがとうございます。


第四十話 ご飯にする? お風呂にする? それとも(ry

あまりの出来事に扉を閉めてしまったが、たぶん幻覚でも見たんだろう。 俺って一人部屋のはずだし、楯無さんがいたような気もしないでもないけどきっと幻覚だ。 アレだよ、きっと性欲の溜まりすぎでありもしないものが見えたんだ。 あの人プロポーションめっちゃいいし、だから多分そう言う幻覚なんだ。 裸エプロンの楯無さんは俺の幻覚で、扉を開ければ現実は誰もいないはず。 そう思って扉を開けたのに

 

「ご飯にします? お風呂にします? それとも、わたし?」

 

楯無さんがいた。 アレか、白昼夢か。 夢なら好きなことをしても許されると思うので

 

「それじゃあ楯無さんで」

 

「ふぇ?」

 

俺は中に入り、扉の鍵を閉める。 そして楯無さんを逃げ場がないように壁際に追いやり、片手をとって、その手を壁に押さえつけて逃げ出せないようにしてから言った。 すると楯無さんはかわいい声を上げ、少しずつ顔が赤くなる。 あー、なんか妙に感触がリアルだし、かなり初々しい反応だが、ぶっちゃけ好みです。 GJ、俺の夢!そんなことを考えながら、次の行動に移る。 そう、まずは熱いキスからだと思うんだ、俺は。 顎に手を添え、こちらを向かせる。 その際に

 

「あっ......」

 

とかか細い声が聞こえたが、なんかゾクゾクした。 俺にはSの気でもあるのだろうか? そんなことをどこかぼんやりと考えながら、楯無さんに顔を近づける。 どこか何時ものはつらつとした、ネコっぽい感じの楯無さんと違い、弱弱しい感じがさらにそそるのだが。 だんだんと近づいていく顔、楯無さんはだんだんと俺の顔が近づくのを見て

 

「きゅ~......」

 

目を回して気絶した。 あれ? ここでこんな終わり方? どういうことだ、俺の夢!もっと熱くなれよ!!かなり不完全燃焼だ、俺の夢なのに...... 童貞では、この先はいけませんよってか!? どどど、童貞ちゃうし!脳内での一人漫才は置いておいて、流石に夢と言えど楯無さんをこのままにしておくのは忍びない。 どうせ夢だしということで、お姫様抱っこでベッドまで運ぶ。 どうでもいいことだけど、エプロンの下は水着だった。ちくしょう!畜生畜生畜生!!こんなとこまで、こんなとこまで童貞の想像力の限界が!割と本気で、心の中で泣いた。 後さっきから思うんだが、夢なのに重ない? いや、楯無さんが重いとか失礼なことじゃなくて、夢なのに重さ感じるとかどういうこと? どうも少しおかしく思った俺は、楯無さんをベッドまで運び上に一枚布団をかけると自分をつねってみる。 痛かった、夢でも痛みって出るんですね。 ・・・・・・いやいやいや!夢で痛みなんか出るわけないじゃん!? てことは何? これは現実?

 

「は、ははは......」

 

思わず乾いた笑いがこぼれる。 今までのことは現実で、ということは本気で楯無さんに手を出そうとしていたということで

 

「うん、とりあえずシャワーを浴びてご飯作ろう」

 

一週回って思考がクリアになった俺は、シャワーを浴びて、身を清めることにした。 そして、最後の晩餐だ。 とりあえず、冷蔵庫の中にあるもので料理を作って、テーブル出して並べて。 料理を置き終えると、ちょうど楯無さんが気が付いたようだった

 

「う、うん?」

 

「・・・・・・」

 

起き出して、周りをキョロキョロする楯無さん。 あ、そうだ簪さんに介錯頼もう。 そう思って、簪さんにメールをいれておく。 俺の部屋に来てくれと。 そして俺は土下座に移行する。 いやー、こんな世の中だし、女性を襲おうとしたということで死刑でしょ。 短い人生だったなー

 

「あ、あの、蒼海君、何してるの?」

 

「見ての通り土下座です。 さっきは勘違いとはいえ楯無さんを襲おうとしたわけですし、えぇ、覚悟は決まってます」

 

この間ずっと頭を下げっぱなし。 なんか襲おうとしたといったとき、ガサガサってすごい音がしたがたぶん気のせい。 頭を下げているが、一向に返事がない。 だが、失礼どころの話じゃないが、無礼を働いたのは事実。 頭を上げることはしない。 時間にしたら数分だろうか、俺からしたら数時間くらいの疲労感だが。 ようやく楯無さんから声がかかる

 

「あの、えっと、頭を上げてもらえないかしら? その、お話も出来ないから」

 

「・・・・・・わかりました」

 

一応楯無さんの許しが出たので頭を上げると、そこには布団を引き寄せ顔を隠そうとしている楯無さんの姿が。 その姿に俺が思うのは、無だ。 もはやさっきのことで逆に冷静どころか、覚悟が決まっているので何も感じない

 

「あの、その、うぅ......」

 

「・・・・・・」

 

恥ずかしそうに縮こまる楯無さんに、背筋を伸ばし正座している俺。 第三者から見たら限りなくヤバイ事確定だが、俺はそれだけのことをしでかしたので甘んじて受けよう。 控えめにノックする音が聞こえる。 たぶん簪さんだろう、ようやく来たか。 俺は楯無さんに許可をもらうことにした

 

「すみません楯無さん。 お客さんの確認をしても?」

 

「い、いいけど......」

 

そう言ってすっぽりと布団をかぶってしまう楯無さん。 俺はありがたく思いながら、対応する

 

「お待たせしました」

 

「あ、翼君。 どうしたの部屋に来てくれって? まさか、私がいなくなって寂しい、とか?」

 

上目遣いで見られる。 いつもなら天使とか思う行動も、今の俺には響かなかった

 

「いろいろとすまんが部屋にはいてくれ」

 

「う、うん」

 

俺の様子がおかしいことに気が付いたのか、首をかしげて部屋に入る簪さん。 そして

 

「それで、どうしたの?」

 

「あぁ、悪いんだが俺を介錯してほしい」

 

「本当に何言ってるの!?」

 

凄く驚いた様子の簪さんだが、俺が胡坐をかいて座り拡張領域からKO-4H4/MIFENGを取り出したところで本気だとわかったのか、腕をつかんで止めようとする

 

「本当に何してるの!?」

 

「そ、そうよ蒼海君!死ぬことなんてないわ!!」

 

それまでベッドで丸まっていた楯無さんも簪さんと一緒に止めようとしてくる

 

「お姉ちゃん!? その恰好、と言うよりもなんでこの部屋に!?」

 

「あ、えーっと、それは......」

 

「HA☆NA☆SE!俺は死んで償わなきゃいけないようなことをしたんだー!!」

 

「本当にどういうこと!?」

 

「だからやめてー!」

 

かなり場がカオスになりました

 

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「それで、本当に何があったの?」

 

仁王立ちする簪さんお前には、正座する俺と楯無さん。 もちろん楯無さんは服を着替え、今は制服着用だ。 カオスな場にはなったが、何とか簪さんが抑えてくれて、今は事情説明だ

 

「えっと...... 俺は簪さんと別れて、野暮用を済ませてきたわけです。 それで、部屋に帰ると楯無さんがいまして。 ドアを閉めて、もう一度ドアを開けるとそれでもまだ楯無さんがいまして、それで夢かと思いまして......」

 

「うん、そこでまずおかしいけどそれで?」

 

「はい...... そこで夢だと思った俺は楯無さんに迫り、あまつさえ唇を奪おうとしてました」

 

「へぇ......」

 

横では思い出したのか顔を赤くし身を縮ませる楯無さんだが、前からのプレッシャーがやばい。 怖くて顔があげられないレベルです

 

「それで? お姉ちゃんは、なんであんな恰好してたの?」

 

「それは、そのぉ...... なんとなく」

 

「ふーーーーーーん...... お姉ちゃん、お話決定」

 

「ピィッ!?」

 

楯無さんは奇声をあげながら、部屋の隅に連れていかれる。 なんかとても怖がってたけど、やばそうだ

 

「あ、翼もお話だから」

 

「はい......」

 

簪さんから死刑宣告がなされ、俺はうなだれる。 その後のお話はただ一言、やばかったといっておこう。 俺と楯無さん、よく生き残ったな......

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