この空を飛びたくて(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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私は悲しい(ポロロン)

流石一日一投稿だけあって、前から連載していたリリなの超えた...... ちょっと悲しく思いつつ、流石一日一投稿と思っていたり

これからも何かなければこのペースを続けますので、よろしくお願いします

本編どうぞ!


第五十六話 試合が終われば

「お姉さん、納得いかないー!!」

 

「騒がないでくださいよ、楯無さん......」

 

「お姉ちゃんうるさい」

 

「がーん!」

 

試合も終わり、タッグマッチトーナメントも無事に終了した。 一年の部の優勝者はもちろん俺と簪さんで、二、三年生も一緒に表彰された。 なのだが、二、三年の顔ははっきり言って微妙そうだった。 まぁ、気持ちはわからないでもない。 学年最強と言っても過言ではないんが、学園最強である楯無さんと二対一とは言え引き分けにまで追い込んだ一年と一緒に表彰されたのだ、そりゃあ微妙だろう。 しかも、その一年に倒されたわけなのだから。 そんなわけで表彰式が終わり解散となったのだが、これまたうざかった。 簪さんは一応倉持技研所属の日本代表候補生と言う肩書があるからいいが、俺は何の肩書もない。 強いてあげるなら、二人目の男性操縦者だ。 それもあるのだろうが、スカウトがやばかった。 まぁ、よくよく考えれば現ロシア国家代表を二人がかりとは言え倒しているのだ、企業や他の国がスカウトにきてもおかしくはない。 とりあえず、俺は今のところ何処にも所属するつもりもないので、織斑先生に連絡して丁重に帰っていただいた。 そんなこともあり遅くなってしまったが、相棒の整備に来たというわけだ。 まぁ、整備もくそもないくらいボロボロなのだが。 いつものようにPCに接続してみれば、異常個所は数えきれないほど。 基礎のフレーム関連は大丈夫なのが救いだが、配線や外装は丸々交換が必要だった。 特にひどいのはスラスター関連。 最後の時に限界以上の力を発揮したせいか、スラスター自体熱で溶けてるため交換になった。 まぁ、こちらの方はもともと交換予定だったからいいのだが...... いつものように簪さんや本音さんと三人でやろうとしたのだが、何故か楯無さんが現れた。 それで冒頭に戻るというわけだ。 ガーンと口で言うのはどうでもいいが、抱き着かないでいただきたい。 今相棒の整備中だし、もしもということもある。 そして、簪さんや本音さんからの視線が痛い。 俺のせいじゃないのだが、注意しないのがいけないらしい。 注意したところで離れるわけないので、俺は放っておいているわけなのだが

 

「にしても、装甲丸々交換はやっぱり手間がかかるな......」

 

「翼君の場合、通常のラファールリヴァイブよりも装甲多いもんね」

 

「まぁ、俺の戦闘スタイル的に全然あってるんだけどね」

 

話をしながら整備を進める。 本音さんはと言うと、お菓子を食べながら整備中である。 いつもののほほんとした空気はどこへやら、鬼気迫るように打鉄弐式の整備をしていた。 なんというか、こういう時は人が変わったようになるよな本音さん。 別に悪いわけじゃないけど。 普段ののほほんとしているときもいいけどねー。 なんて思いながら整備を進めていく

 

「それにしても、整備の手際いいわね」

 

「そうですか?」

 

「うん、私も思うよ? 最初は驚いた」

 

「独学でどこまでいけるか、なんて考えてたけど、本音さんにはお世話になりっぱなしだよ」

 

「そんなことないよ~。 私だって、つばっちの見て学ぶこと多いし~。 かんちゃん、打鉄弐式の方整備終わったよ~」

 

「ありがとう、本音」

 

丁度作業が終わったのか、こっちに来てお菓子を食べ始める本音さん。 うむ、やっぱりお菓子を食べてる時の本音さんは幸せそうで、癒される。 楯無さんを背中に引っ付けながら作業をしているが、いい加減慣れてきた

 

「あれ? つばっち、前よりスラスター大きくした?」

 

「さすが本音さん、よくわかったね」

 

「それはそうだよ~、私だって整備手伝ってるもの~」

 

そうなのだ。 さっき交換予定だといっていたが、そろそろ俺の反応速度にスラスターが付いてこれなくなったのだ。 なんか言ってることが、某ライトニングカウントと同じようなことを言っているが。 ちなみに、スラスターの数が増え、最初の搭乗の時は殺人的な加速だ、なんて言いそうになったのは秘密である。 話はそれたがそういう経緯もあり、ジェイルさんにスラスターの大型化と速度アップを頼んでいたのだ。 なんか俺の専属のIS技師のような扱いになっている感じがするが、そうでもない。 基本、あの人自分が気に入った人にしかこういうことをやらない。 まぁ、その気に入りが、イコール研究対象ということなのだけど...... ともかく!

 

「これで、もっとヒットアンドウェイがやりやすくなった」

 

「とっつきで?」

 

「とっつきで」

 

簪さんと笑い合うが、内容はシャレになってない。 とっつき自体一撃離脱みたいなところがあるのに、さらに磨きがかかるとか。 KIKUだろうがKO-4H4/MIFENGだろうが、一撃が大きすぎるのだ。 どっちにしてもトラウマものである

 

「あー!とっつきで思い出したけど、最後のあのとっつき威力がおかしいんじゃないかしら?!」

 

ちょちょ楯無さん、首が極まってます。 後ろの胸の感触で中和されているものの、苦しいことには変わりない。 首を極めている腕をタップするものの、興奮しているのか気が付いてない。 こうなったら他の人に頼るしかないということで、簪さんを見たのだが、なぜか自分の胸を見て落ち込んでいた。 いや、なんで? 少し、意識が遠のいてきている中本音さんを見る。 すると、気が付いてくれたのか楯無さんに声をかけてくれる

 

「お嬢様~、つばっちの首極まってますよ~」

 

「へ? あぁ!ごめんなさい」

 

驚いてすぐに離してくれた。 危なかったような気がするが、まぁいい。 吸えなかった分の息を吸いつつ、説明を始める

 

「いえ、大丈夫です。 それで最後のとっつきの話でしたっけ? 最後のと言うと、楯無さんが高出力モードで放ったミストルテインの槍をとっつきで迎撃したときの事ですよね?」

 

「そう、それよ!麗しきクリースナヤを発動してたんですもの、いつもより攻撃力が出てたはずなのに、とっつき二つで相殺、しかも蒼流旋は破壊されるし」

 

「まさかそこまでとは...... と言っても、あれジェイルさん印ですし」

 

俺がそう言うと、あぁ、あの人か...... みたいな空気になる。 まぁ、学園内でもいろんな噂が流れてるから仕方ないね!そんなわけで説明終了、整備を続ける。 とりあえず、配線類はないので外装だけは仕上げたがとても疲れた。 しかも、楯無さんをぶら下げて作業してたし。 別に、楯無さんが重いわけではない

 

「そろそろ時間か」

 

「でもラファールリヴァイブ、直ってないよ?」

 

「配線関係はストックがなくなったのよ。 だから、ジェイルさんに頼んで、明日」

 

「ある意味大丈夫なの、それ?」

 

「大丈夫ですよ、俺気に入られてますから」

 

「本当に大丈夫なの、それ!?」

 

楯無さんが少し騒がしいが、まぁいいだろう。 俺が立ち上がると、楯無さんが離れた隙に本音さんが俺の背中に飛び乗ってくる。 相変わらず、何と言うか、まぁ....... そう言えば、俺や簪さんは自分の相棒を直したが、楯無さんはどうなんだろう? そこらへん、気になったから聞いてみた

 

「そう言えば楯無さん、自分のISは?」

 

「修復ならもう済んでるわよ? 虚ちゃんも手伝ってくれたし」

 

どうやらもう終わっていたらしかった。 流石楯無さんだ。 俺は相棒に触れる。 お疲れ様相棒、今日はありがとな、ゆっくり休んでくれ。 相棒からなんか温かい気持ちが流れてきたが、簪さんと楯無さんに引っ張られ、俺は歩き始める

 

 

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