この空を飛びたくて(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第五十七話 シャルロット・デュノア

タッグトーナメントの次の日、IS学園は休みと行かず普通に授業がある。 まぁ、そもそも全員強制参加ではないのだ、休みでなくても当然か。 そんなわけでいつものように楯無さんと朝の組手、昨日の私怨で組手の本数が増えていたが。 を行い、朝ご飯を食べ、HRとなったわけだ。 なのだが、山田先生の表情は晴れない。 せっかくの朝なのにどうしたのかと思いつつ、空席があるのを確認し当然とも思う。 だいぶ、昨日の夜に流れたニュースが尾を引いているらしく、食堂でもその話でもちきりだったし

 

「えーっと、今日は転校生を紹介しまーす。 それではどうぞ......」

 

テンションが低い山田先生に促され、入ってきたのは見覚えどころか昨日まで一緒に授業を受けていた人物だった。 違いがあるとすれば、男物の制服が女ものに変わっているところか。 誰かと問われれば

 

「シャルロット・デュノアです。 これからもよろしくお願いします」

 

「デュノア君は、デュノアさんでしたー...... はぁ......」

 

山田先生、朝からお疲れ様です。 そんなわけで、シャルル・デュノアは、実はシャルル・デュノアという女でしたと言うオチだ。 クラスの中から、あーやっぱりーだの、あんなにかわいい子が男のはずがないとか言っているやつがいるが、本当に気が付いていたのか...... ともかく、これからはシャルロット・デュノアは偽ることなく学校生活を送れるというわけだ。 そして突入した授業前の休み時間、デュノアさんはみんなに謝り回っていた。 俺との約束を果たそうとは、律儀なこって。 その様子を俺は何処か他人事のように見ていた。 織斑と俺を除くクラス全員に謝ると、デュノアさんは俺の席に向かってくる

 

「おはよう、デュノアさん」

 

「うん、おはよう。 それと、ありがとう」

 

不意に涙ぐむデュノアさんに、俺はハンカチを差し出す。 いやいやいや、この状況で泣かせたら俺が悪いみたいやん。 まぁ、お礼を言っていたのでそんなこと思われるはずはないのだが。 そのハンカチを受け取ると、大事そうに握りしめる。 何のために渡したんや...... ともかく、話を続ける

 

「別に、お礼を言われるようなことしたつもりはないけど?」

 

「ううん。 蒼海君は僕を助けてくれた、だからありがとう」

 

今明かされる衝撃の真実!みたいな声がそこかしこから聞こえたが、いやそれ勘違いだから。 いろんな意味で騒がしくなる教室に、聞き耳を立てる周りの奴ら。 本当に外野は自由でいいよな!!俺もそっちのポジションに回りたかった

 

「俺自身は何もやってないよ。 お礼なら、あの人たちに言うべきだ」

 

あえてここで名前は出さないが、実際調べていたのは楯無さんと織斑先生だ。 俺は何もしていない。 そう言ってるのだが、デュノアさんは首を振って否定する

 

「その人たちにはもう行ってきたよ。 でも、それとこれとは話が別だよ。 あの時、僕を連れてあの二人に話をしてくれなかったら、僕は今頃牢屋の中だった。 でも、蒼海君は相談に乗ってくれて、こうやって自由の身にしてくれた。 この恩は返しても返し切れないよ」

 

ヤバイヤバイヤバイ。 何がやばいって、この子周りを気にしないで牢屋の中って言ってるのがやばい。 しかも、あの時の事もぼかしてはいるけど微妙に本当のこと言ってる。 そのおかげで、他のお嬢様がたの妄想が激化してるのか、鼻血まで出して倒れてる人がいる。 衛生兵!衛生兵はいないか!? と言うよりも、ナニを想像したんですかねぇ...... やばそうな話はさておき、一刻も早くこの話を終わらせなければ!

 

「勝手に恩を感じないでくれ。 それに俺は何もしていない、それでいいだろう」

 

「なら、僕が恩を感じるのも勝手だよね? ふふっ」

 

ヤバイ、早まったかもしれない。 そう思ったときには遅く、もはや撤回はできなかった

 

「授業を始める、席に座れ!デュノアの件もあるが、皆は普通に接するように」

 

織斑先生が教室に入ってくれば、聞き耳を立てていたやつらは速攻で座った。 その様子にどこか満足そうな織斑先生は授業を始める。 さて、前に今度語るといって語ってないから、鼻☆塩☆塩。 なんか、文字がおかしいがいいか。 アレは今から...... エルシャダイごっこはさておき、真面目に話をする。 さて、今回の男装して潜り込ませるという計画をしたのは、デュノア社の社長なのは間違いない。 だが、その理由はデュノアさんが語ったものではなかった。 会社ともなれば派閥が出てくるのは当然で、その派閥の中でも過激派がいたらしい。 それが、デュノアさんを亡き者にし、きたるデュノアの総帥に自分の傀儡を置こうとしようとする人物たちだ。 そもそもデュノアグループ自体、親族経営じゃないはずなのだが...... そう言うわけで、今回の男装という形でデュノア社の手の届かない、治外法権であるIS学園に編入させたらしい。 デュノアさん入学の経緯はこのぐらいだろう。 付け足すとすれば、デュノアさんがIS学園に通っている間に、その反対派閥を一掃しいつ帰ってきても構わないようにする算段だったらしい。 そして、第三世代型のデータ取りの話だが、これに関しては偽の指令だったらしい。 あくまでポーズをとっておかないと、怪しまれるためだそうだ。 実はデュノア社、いつでも第三世代型の開発に乗り出せる準備は整ていたらしい。 デュノアさんのラファールリヴァイブカスタムⅡと俺の使っているラファールリヴァイブ改(これは俺が勝手に呼称しているだけだが)のデータをもとに、新たな機体の開発が行われるはずだったのだ。 出来なかったのは、その反対派が足を引っ張りその確保していた予算を経営の方に回さなければならなかったためらしい。 政府からの支援の打ち切りの話も、反対派と癒着している議員が言い始めたことらしく、まだ会議中だった議題を強行採決し決定したそうな。 正直言って、なんでここまで内部の事情が調べられたのかはわからないが、あの二人ってすごいと思う。 そのことが明るみに出て、デュノア社の反対派は大慌て。 社長に責任を擦り付けようとしたようだが、証拠がそろいすぎているためにあっけなく御用となったようだ。 もともと反対派を一掃しようとしていたデュノア社の社長だ、多分更識のエージェントかなんかが接触したときに証拠を渡すかしたのだろう。 そんなわけでフランスはてんやわんやらしい。 一部議員の癒着、フランスの有名会社の闇。 大変そうだね。 そうそう、これはニュースでやっていたのだが、今回の騒動を受けデュノア社の社長は第三世代型の開発が終わったら辞職するといっていた。 次の社長は誰になるんですかねー。 さて、今回の騒動はこんな感じで終わりを迎えた。 デュノアさんもクラスのみんなに許してもらえたようだし、めでたしめでたし。 少し問題があるとすれば、俺に恩を感じすぎているくらいか? 後日、その理由を聞けばさっき言った理由もあったのだが、お父さんやお義母さんとも腹を割って話せたらしく、そのことで恩を感じているらしい。 すれ違いがなくなったのは確かに嬉しいことかもしれないが、それで俺に恩を感じるのは間違いなきがする。 だって話したのはデュノアさんだし、すれ違いが解消できたのだって家族で話し合ったからだと思う。 俺のおかげっていうのは、また違うような気がするけどなぁ......

 




なんかシャルロットさん、ヤバゲなキャラになってしまったが私は気にしない

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