ウイングゼロKはまんまウイングガンダムゼロ(EW)です。 武装欄は少し違いがありますが、ほぼ見た目に差異はありません。
今までの苦労は何だったのだろうかと言うほど、福音に接近する。 性能が上がったというのもあるが、装甲が硬い。 たとえ砲撃が来ても、ウイングスラスターを防御に用いれば無傷で耐え抜ける。 だが、福音もそう簡単に攻撃当たってくれない。 リミッターがかけてあるとはいえ、ツインバスターライフルは論外だ。 他の射撃武器と言えば、メッサーツバークか、肩に搭載されているマシンキャノンがあるが。 メッサーツバークとマシンキャノンを併用して使っていくことにする。 腰のあたりから伸びたサブアームにあるメッサーツバークを両手に持ち、射撃戦を開始する。 こいつの仕様上一発づつしか撃てないのがネックだが、そこはマシンキャノンで牽制しつつ撃つ。 流石にマシンキャノンはビーム攻撃に消されるが、こちらがメッサーツバークを撃てば、福音のビーム攻撃はかき消される。 えぇ...... 威力高すぎちゃう?
『でもこれ、翼が設計図引いて、プログラムなんかも翼が使っていたものをそのまま使ってるんですよ?』
悲報、原因は俺だった件について。 まぁ、そもそも威力測るなんてこと出来るはずがないですからね。 そもそも、ネタガチ問わず色々なもの設計図引いてたし。 そんなことを考えつつ、福音にダメージを与える。 異常な出力や、セカンドシフトして上がった性能ですら、俺と青の力にはついていけないらしい。 だが、何事にも限界がある。 いくら生体維持機能と呼ばれる最終防衛ラインがあっても、元々受けていた傷などは治らない
「ぐっ!?」
『翼、これ以上の戦闘は!』
「でも、これは声が聞こえる俺だからこそできる仕事だ。 青、どうにかならないか?」
『一つだけ、一つだけこの戦闘を早期に終わらせる事ができます』
そして目の前に表示されるのは、
「青、ワンオフ使用だ」
『了解、コードZERO。 ゼロシステム、発動します』
その瞬間、思考がクリアになり、体が軽くなる。 同時に各部の装甲が展開され、排熱が始まる
『その体だと、持って数分です。 それまでに』
「あぁ、福音のコアを救い出す!!」
両手に持っているメッサーツバークを連結させ、ドライツバークにする。 ここで収束砲にしてもいいが、ゼロによる補助で計算すると余裕で福音を焼き払うことになることが判明した。 なので砲撃は行わず、増えた砲門で個別に射撃をしながら接近していく。 機動性も上がったためか、割とすぐに接近。 格闘攻撃を仕掛けてくるが、こちらもドライツバークを離し、殴る。 拮抗したように見えた拳は、そんなこともなく、出力が上がっている俺はそのまま福音の右腕を破壊する。 これには福音も驚き逃げようとするが、反対側の腕をつかみ逃がさない
「青、コアの位置は?」
『胸の中央です!』
青の指示の元、胸部の邪魔な装甲を剥がせばISのコアが見えた。 それを引き抜こうとすれば、福音は抵抗を見せる。 俺を翼で包み込み攻撃しようとしているが、それよりも先に福音を離し自分の翼で俺を覆う。 さっきは一瞬の事だったが、翼内で絶えず攻撃しているようだ。 その攻撃がやむまで、俺は青と話をする
「なんでこんなに激しい抵抗を? 俺が怖いとかなら仕方ないが」
『そう言うことじゃないと思います。 暴走事件を起こしたともなれば、そのコアは封印、一生使われないと思います。 この子、福音のコアは空を飛ぶのが好きだったみたいですから......』
それっきり黙ってしまう青。 空を飛ぶのが好きなISか...... それは必死に抵抗するわな。 今この瞬間も、福音は攻撃を続けている。 いや、攻撃長すぎちゃう?
『・・・・・・救い出すって言いましたけど、私たちはどうすればいいんでしょうか? このままこの子を捕まえたら、この子は一生空を飛べません。 でも捕まえなかったら、被害は拡大する一方です』
青の悲しそうな声に俺は
「なぁ、青。 俺とお前が出会った場所に、福音のコアは引き込めるか?」
『あの世界にですか? 現実じゃない夢みたいな空間ですから、引き込めないことはないと思いますけど......』
「なら決まりだな!」
ウイングスラスターからマルチビットを射出し、福音に向かわせる。 すると翼の攻撃は止み、俺は福音のコアをつかむ
「青!」
『はい!』
青に声をかければ、俺の意識は混濁していく。 そして目が覚めれば、あの空間。 空と海がずっと続く空間だ。 周りを見れば、青とすぐ近くに銀髪の泣いている少女がいた。 たぶん、泣いているあの少女が福音んだろうか? 俺が近づくと、何故か青の後ろに隠れた
「何故?」
「えーっと、多分ファーストコンタクトが悪かったんですよ」
苦笑しながら説明してくれる青。 第二ラウンド開始する少し前、俺がとっつきを当てたところだろうか。 その衝撃で正気に戻った福音のコアだったが、目の前にはとっつきを持った俺。 パニックになった隙にまたも正気を失い、あのエネルギー上昇と言うわけだ。 それで次に目が覚めた時には海の中で、嫌になりセカンドシフトしたというわけだった。 はっはっはー...... 全部俺のせいじゃないか。 落ち込む俺に肩をたたいてくれる青。 その優しさが身に染みる...... 気を取り直しつつ、福音のコアに話しかける
「えっと、その、怖い思いをさせてすまなかった......」
「・・・・・・」
瞳に涙をためながら、コクコク頷く福音のコア。 これ、かなりダメージがあるんですが...... 青を見れば、福音のコアに話しかけてくれるようだ。 ・・・・・・俺から少し離れたところで。 こちらをちらちら見る福音のコアにダメージを負いつつ、話が終わるのを待つ。 すると
「ごめん、なさい......」
何故か謝られた。 ここで、助けて青を発動する!すると、青は解説してくれた。 気が動転していたとは言え、俺を撃墜したことを悔やんでいたようだ。 だから謝ってくれたらしい。 その行動に俺は思わず、福音のコアの頭をなでる。 俺の手が出た時点で体をビクつかせ、頭に乗るとガタガタ震えたが、そのままなで続けると徐々にだが震えが収まってきた
「そう言えば君にも名前がついてないの?」
「・・・・・・」
無言でコクコク頷く福音のコア。 まぁ、青の話によればこうやってコアの人格と話をするなんて、ほとんどいないらしい。 そもそも、コアにナンバーはついて入るが名前なんかあるはずがないとのことだった。 でも名前がないと不便だし
「ベル」
「?」
「お前の名前だよ」
「ベル、ベル......」
どうやら気に入ってくれたようだ。 さて、ここからが本題だ
「なぁベル、お前が良かったら俺達と一緒に来ないか?」
「どういうこと?」
「お前のコアはたぶん、今回の事もあって凍結処分になると思う。 そうなったらもう空は飛べないし、これから先起動することもないかもしれない。 でも、そんなのはかわいそうだからさ。 さっき言ってたけど、正気に戻ったっていうことはどっかからハッキングなりをして、操られてたってわけだろ? それならお前も被害者だし、俺達と一緒に来れば空を飛べる。 悪い話ではないと思う」
俺の言葉に考え込むようなベルだが、やがて
「本当にできるの? 私はもう一度、空を飛んでもいいの?」
そう、俺に尋ねてきた。 その不安そうな瞳に俺は
「大丈夫だ。 な、青」
「た、多分!」
青も不確定みたいだが、一応は返事をくれる。 その様子に
「あり、がとう!」
泣きながら答えるベル。 もうそろそろ時間なのか、また意識が混濁し始める
「それじゃあ青、何とか頼む」
「任せて下さい!行きましょう、ベル!」
俺と青、それにベルは手をつなぎ意識を手放す。 次の瞬間、場面が切り替わったかのように福音が目の前に。 だがその動きは停止し、動きそうもない
「青」
『これで!』
『わわ』
聞きなれた声が聞こえた。 どうやら成功したようだ。 安心したのも束の間、専用機持ちのみんなが俺をとり囲む
「翼君、だよね?」
唯一、設計図を見せたことがある簪さんは俺のことが分かっていたようだ。 ウイングゼロKはフルスキンなので顔まで隠れてしまうのだ。 俺はゼロシステムを切り、顔の装甲だけ収納する、すると
「翼君!」
「翼!」
「蒼海君!」
鈴さんとオルコットさんを除く、三人が俺に抱き着いてきた。 俺はそれを受け止めながら、徐々にだが意識が薄れていく
もう、ここら辺でええやろ? 満足やろ? (小声
そんなわけで、福音戦終了です。 それと、活動報告にてこの作品についての大事な話がありますので、皆さんお手数ですが意見をください
それでわ、感想評価お願いします