この空を飛びたくて(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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いやー、確かに感想で言われて気が付いた。 アレ、下手すれば病むイベントやん、て。 そんなわけで、自分の欲望のためでもある今回の話。 本編には全く関係ないので、頭を空っぽにして読んでください


番外編 もしも翼が落ちて帰ってきたとき、ヒロインたちが病んでしまっていたら

突然だが、俺の周りの人間。 と言うよりも、俺の恋人たちが過保護だ。 自己紹介が遅れた、蒼海翼だ。 福音に落とされ、その後奇跡の復活で福音を倒し、無事とは言い難いが帰ってきた。 帰ってきたのはいいのだが、みんな過保護になってしまった。 いや、原因は分かってる。 青やベルの協力があったとはいえ、今回の福音戦間違いなく死んでもおかしくなかったのだ。 俺の責任ということもあり、我慢をしていたのだが

 

「さすがにこれはないだろ!?」

 

「何がだ、翼よ?」

 

「そうだよ、蒼海君。 これでも心配なくらいだよ」

 

両脇をがっちり固めるのはシャルロットとラウラ。 あ、恋人たちと言ったが複数だ。 最低とかの声が聞こえてきそうだが、まぁ、その、はい...... その通りです...... なし崩し的とはいえ流されて関係を持ったわけだし、それを後悔しているのかと言われれば、後悔はしていない。 話はそれたが、両脇をがっちり固められているのだ。 クラスにいようが、廊下にいようが、恋人たちの誰かが二人体制で俺のことを守っている。 酷い時などはトイレなどにもついて来ようとしたが、そこは織斑先生に丁重にお話してもらった。 いや、その織斑先生のお話でさえ、ひと悶着あったのだが思い出したくもない。 そんなわけで、ついに言ったのだが当の本人たちはかわいく首をかしげるだけだった。 と言うかシャルロットさん、これでも心配ってどう言うことでせうか? 聞いたらいけないことだと思ったので心の中で問いかけたのだが、シャルロットにはお見通しだったようだ

 

「え? そんなの決まってるじゃないか。 本当は部屋でおとなしくしていてほしいくらいなんだから」

 

「いや、流石にそれは......」

 

素敵な笑顔で言うシャルロットだが、そんなことは笑顔で言うことではない。 今は廊下にいるため、他の女子たちもびっくりしていた。 ラウラさんはラウラさんで、そうなった場合どれだけ安全かをシュミレートしていた。 俺は内心ため息をつく。 最近はいつもこんな感じなのだ......

 

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山田先生も織斑先生も緊急の会議のため、急遽取りやめになってしまった訓練。 この頃ずっとこんな感じだが、やばい気がする。 束さんに打ってもらったナノマシンのおかげで怪我は完全に治っているのだが、完全に治ってからと言うものISに触れていない。 もちろん、青、ベルの待機状態であるブレスレットは肌身離さず持ってはいるが。 この状況に青もベルも不満はないのかと思ったが、今はみんなの好きにさせてあげたいらしい。 まぁ、自主練も出来ない状態なのだが

 

「本音、はなれ「いや......」ふぅ......」

 

あの日から笑うことがなくなった本音。 俺の責任のため強く出る事も出来ず、本音のされるがままだ。 大体、本音は俺に抱き着いている。 流石にお風呂屋トイレなどは離れているが、それ以外はほとんどべったりだ。 こんな状況だが、俺は強く言うことはできない。 本音の笑顔を奪ったのも、俺がふがいなかったせいだから。 それに、本音は俺から離れると途端に不安定になる。 簪や刀奈(楯無の本名)、ラウラやシャルロットが近くにいないとすぐに泣き出してしまう。 こんな状況になったのも、俺のせいだ。 だから多分、俺は本音に逆らえない

 

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「お待たせー」

 

「遅くなってごめんなさい」

 

何故か俺たち専用に急遽変更された大部屋。 学園の寮にこんな部屋あったのかと最初は思ったものだが、暮らしているうちにそんなことは気にならなくなってしまった。 帰ってきたのは刀奈と簪だった。 入れ替わるように出ていったのは、シャルロットとラウラ。 部屋でもこうして監視がついてるのだ。 この頃どこか機嫌の悪かった二人だが、今日はどこか上機嫌だ。 だが、そんな上機嫌な二人を見た途端、俺は猛烈に嫌な予感がした。 そして、刀奈から漏れたのはその嫌な予感が的中した言葉だった

 

「フフフ、これで貴方を守る環境が整ったわ」

 

「へ?」

 

その時の俺はとても間抜けな声を出していたと思う。 まぁ、いきなりあんなことを言われれば誰でもそうなると思う。 何かの冗談かとも思ったが、目を見れば冗談じゃないのが分かる。 笑っていないのだ、目だけが。 顔は笑っているのに、目は笑っていない。 この時からだろうか、俺が諦めたのは

 

「翼君は何も考えなくてもいいよ」

 

「そうよ。 お姉さんたちが貴方をすべてから守るから、だから貴方はここにいてくれればいいの」

 

「・・・・・・」

 

あぁ、俺のしでかしたことは、俺が思っていた以上に大きいことだったらしい。 人の人生を狂わせ、自分の未来も殺してしまった。 この後俺は何も考えず、ただただ部屋で平穏な人生を過ごした

 

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「ふぁっ!?」

 

俺は飛び起きる。 時計を見れば、かなり早い時間だが隣のベッドには人がいない。 いや、一人部屋だから人がいないのは本当なら当然のはずだ。 どこかの生徒会長が強権を発動して、相部屋にねじ込んでいるわけだが。 その相部屋の刀奈がいないのだ。 不思議に思いつつ、思考に没頭する。 昔、夢は記憶の整理とか無意識の願望を形にするとか言っていたが...... そこまで思って、俺は愕然とした

 

「俺は、ああいう風にされるのを無意識に望んでいる?」

 

「なにが~?」

 

「っ!?!?」

 

布団の中から声が聞こえ、急いでめくればそこには本音さんの姿が。 なんか眠そうに目をこすっているが

 

「なんでいるんだ? 昨日の夜はいなかったような......」

 

「う~ん? なんでいるんだろ~?」

 

「俺に聞かれても......」

 

本音も、なぜ自分でもここにいるのかわからない様子だ。 ひとしきり首をかしげ、分からないことで考えるのをやめたのか笑顔でこちらを向く

 

「おはよう、翼君」

 

「・・・・・・あぁ、おはよう本音」

 

「わぷ」

 

無性に笑顔に安心し、本音を衝動のまま優しく抱きしめる。 やはり、本音には笑顔がよく似合う

 

「む~? まぁいっか!そう言えばお嬢様が今日は早めに待つって言ってたよ~」

 

「そっか、なら準備しないと」

 

本音の感触を失うのを若干惜しいと思いつつ、離れる。 すると本音も寂しそうな顔をしていたので、頭をなでておいた。 後ろ髪惹かれる思いだが、刀奈との約束もむげにはできない。 俺は急いで着替え始めるのだった




こんな感じで、いいですかね(小声

夢落ちとさせていただきましたが、ありえたかもしれない可能性です。 主人公、上手くやったもんだ
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