やる夫とクラスメイトがバトロワに参加させられたようです 作:MASUDA K-SUKE
ハーメルン学園3年β組45名 名簿
○→生存、●→死亡
● 男子01番 浅倉威
○ 男子02番 阿部高和
● 男子03番 天野河リュウセイ
○ 男子04番 泉研
○ 男子05番 オルガ・イツカ
● 男子06番 井之頭五郎
● 男子07番 剛田武
● 男子08番 相楽左之助
● 男子09番 じーさん
● 男子10番 先行者
● 男子11番 多治見要蔵
● 男子12番 でっていう
● 男子13番 永沢君男
● 男子14番 獏良了
● 男子15番 ヒューマンガス
● 男子16番 日吉若
● 男子17番 ベネット
○ 男子18番 ドナルド・マクドナルド
● 男子19番 ケニー・マコーミック
○ 男子20番 ドラコ・マルフォイ
○ 男子21番 やらない夫
○ 男子22番 やる夫
○ 男子23番 ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
● 女子01番 うさみちゃん
○ 女子02番 木之本桜
● 女子03番 桐敷沙子
● 女子04番 日下部みさお
○ 女子05番 古明地こいし
● 女子06番 佐天涙子
● 女子07番 沙耶
● 女子08番 水銀燈
● 女子09番 枢斬暗屯子
○ 女子10番 フランドール・スカーレット
● 女子11番 ちゅるやさん
○ 女子12番 デデンネ
○ 女子13番 ベータ
● 女子14番 北条沙都子
○ 女子15番 ポプ子
● 女子16番 まっちょしぃ
● 女子17番 美樹さやか
● 女子18番 見崎鳴
● 女子19番 ルーシー・モード・モンゴメリ
● 女子20番 山田葵
● 女子21番 山村貞子
● 女子22番 両儀式
【生存者 残り14人】
107
「俺は落とし前をつけに来た。最初にそう言ったよな」
蓮実聖司の背後で声がした。
蓮実が何度も聞いたことのあるオルガ・イツカの声だった。
だが、オルガは蓮実の眼前で死んでいる。蓮実自身がブラスターで撃ち殺したからだ。それを蓮実は自覚していたからこそ、オルガの声が後ろから聞こえてきた事が信じられなかった。
そして蓮実は振り返った。
蓮実の後ろでは先ほどと変わることなく、木之本桜がいた。その前にはエクスカリバールを構えたドラコ・マルフォイが立っている。
その二人の隣に拳銃を持ったオルガ・イツカが立っていた。
蓮実は言葉を失った。そして、再び地面に倒れて死んでいるオルガを見た。
そのオルガの姿に突然変化が訪れる。まずオルガの輪郭が歪み始めた。次にオルガの体から色が失われてクリーム色に変わっていく。そしてクリーム色になったオルガの体がみるみる縮んでいく。
蓮実は全てを悟った。
「コピーロボット――」
オルガの拳銃から放たれた銃弾が蓮実の右手を貫いた。蓮実はブラスターを床に落とす。オルガは銃口を蓮実の眉間に向けた。
「そうだ。お前らからの支給品、ありがたく使わせてもらったぜ」
「Magnificent!これは一本取られた!見事だよ、オルガ・イツカ!君をここまで突き動かしたのは、死んだ級友たちの亡霊かい?」
オルガは答えない。一方、蓮実はさらに話し続ける。
「そして君はついに俺を殺せる機会を得た。だが君にできるのかい?隣にいる二人の目の前で、俺を撃ち殺せるのかい?そもそも奇妙なものだね、復讐というものは!いや、それだけじゃない。復讐だの、倒すべき敵だの、何かと理由をつければ殺しも正当化されるというのは、不思議で堪らない!クラスメイトと殺し合うのはあんなに抵抗したのに、委員会の人間なら何人殺してもいいのかい?命は平等なんだ――」
一発の銃声が、蓮実の口を閉じた。力を失った蓮実の体が床に倒れる。
その光景を、オルガは冷ややかな目で見ていた。
「あいつらに詫びてこい」
オルガは銃を懐にしまった。そしてマルフォイとさくらの顔を見た。
二人は何も言わなかった。
オルガは「悪いモン見せちまったな」とだけ言った。
三人の意志は決まっていた。あとは首輪を解除してこの島から逃げるだけだ。三人は首輪管理室を目指して走り出した。
108
今や黒服たちは抵抗さえも出来なかった。絶対的な上司である利根川を失っただけでなく、古明地こいしという理解の及ばぬ少女の行動が黒服らの指揮系統を乱した。今や黒服たちは恐怖に震え、死を待つだけに過ぎなかった。
それは萩野も同様であった。今、萩野は腰を抜かし、同僚たちが焼死していく様を見る事しか出来なかった。
気が付けば、辺りは火の海と化し、この場で生きているのはこいしと萩野だけとなっていた。そして萩野にも火炎放射器が向けられた。
その瞬間、萩野の脳内にこれまでの人生が展開した。
悩みなど無く日が暮れるまで毎日遊んだ小学生時代。サッカー部に所属し、県大会優勝を目指した中学生時代。皆で徹夜して準備した学園祭、友人らと盛り上がった修学旅行、そして淡い初恋と失恋を経験した輝かしい青春の高校生時代。長く辛い受験勉強を乗り越えた先に勝ち取った大学合格、そしてバイトやサークルに明け暮れた大学生時代。それから就活に励み、最終的にBR法委員会へ就職した。利根川先生の下につき、プログラムの計画、準備、運営を幾度となく行ってきた。初めは学生を殺し合わせる事に強い抵抗があったが、それも働いているうちに薄れてきた。自分より仕事のできる後輩が入って来たり、同僚と何度も争ったり、上から理不尽な扱いを受けたりと決して最高といえる職場では無かった。だが、それでもプログラムを成功させるために、皆で協力し合ったり、自分の努力が認められたりと悪い事ばかりでもなかった。そして、一つのプログラムを終えた後、利根川先生を交えてのボウリング大会はこの仕事に就いて良かったと思える瞬間でもある。
萩野はこれらの思い出をわずかの間に思い浮かべた。萩野の体が激しく震えだす。さらに萩野は自分の体が歪んで溶けていく錯覚を覚えた。
萩野のサングラスの奥の目とこいしの無機質な目があった。萩野は目を閉じた。
だが、いくら待っても萩野に火が放たれる事は無かった。萩野はうっすらと目を開ける。
こいしは火炎放射器を手に取って振り回しつつ、それを観察していた。火を噴き出そうとするが、火炎放射器からはわずかに小さな火が出るだけで、すぐにそれも消える。火炎放射器の燃料が無くなったのだ。こいしは火炎放射器を床に放り投げた。
助かった…、と萩野は安堵する。そして萩野は決心した。
みんなの仇は…俺がとる…!
萩野はこいしを真正面から睨んで立ち上がった。萩野はこいしへ飛びかかるべく、両足に力を込めた。
だが萩野の気迫は一瞬で消えた。
こいしの手には鱧切り包丁が握られていた。
ざわ…。
こいしは鱧切り包丁を高く振り上げながら萩野へと駆け寄る。
鱧切り包丁が勢いよく振り下ろされる。萩野は声にならない悲鳴を上げると同時に目の前が真っ暗になった。
109
やる夫とフランドール・スカーレットは首輪管理室を目指して西棟内を走っていた。
ビル内の黒服たちは島からの脱出に向けて動いていた為、やる夫らに対する委員会の妨害の類は一切なかった。やる夫はこの事に安心していたが、フランにとっては不満だった。
「なによ、こんな大きなビルなのに誰もいないじゃない!つまんないなー」
「いやいや、やる夫達の目的は首輪の解除だお。委員会の奴らがいないのに越したことは無いお」
「えー。でもさあ、目的の場所へと走る私達、その前に立ちはだかる委員会。そいつらをバッタバッタとなぎ倒す――面白くない?」
「まーゲームだったら面白いかもしれないけど、これは現実だから――それに、やる夫は腕に自信が無いからこういう状況の方がいいお」
「ふーん、想像してみてよ。あーやって前方から敵がやって来て――」
フランは前方に指をさして話したが、その言葉は途中で止まった。
今まさに、前方から一人の生徒がやって来たのだ。
やる夫もそれに気づき、走るのを止めて前を見る。
やる夫はその生徒の名前を知らない。やって来たのはポプ子だった。ポプ子は最上階へハイドラで突撃した後、階段を下ってここまでやって来たのだ。
ポプ子も前方にやる夫とフランがいる事に気づいた。
「おっ、フランちゃんに、お前は――転校生か?ここまで生き残っているなんてやるじゃねーか」
フランはポプ子の姿を見とめると笑みを浮かべ、やる夫に話しかける。
「やったよ、やる夫!遊び相手の登場だよ!ねえ、ポプ子となら遊んでもいいでしょ?」
「いやいや、遊ぶって――戦うつもりじゃないかお!そんな暇はないお!」
やる夫はポプ子の顔を見る。
「えーと、ポ、ポプ子――さん?やる夫は転校生のやる夫というお。今、やる夫達は首輪を解除するために動いているんだお。そしたら、こんなプログラムはもう終わりだお。ポプ子さん、やる夫達に協力してほしいお!」
ポプ子はやる夫の話を聞いていた。やる夫が話し終わると、ポプ子はやる夫を指さした。
「アー、You are mothrefucker?」
「ええっ!?な、何語だお?もしかして外国からの留学生の方かお?」
「違うに決まってんだろ。それよりも――首輪管理室?そこで私たちの首輪を管理していると見ていいんだよな」
「そうだお」
「だったらさあ!私の首輪だけを解除して、お前ら全員の首輪を爆破する事も出来るじゃん!あー、何でこんな事に気づかなかったんだろう?」
ブーッ!という音を上げてやる夫は噴き出した。
「な、なんて人だお。そう言えば、このクラスは危険な臭いのする人がいっぱいいるのを忘れてたお…」
「ね、だからポプ子となら遊んでいいでしょ。遊ばせてよ―。そもそも、遊ぶのにやる夫の許可なんていらないんだけどね」
フランがやる夫の側で言った。
話を聞いたポプ子は、瞬時にやる夫らに背を向けて走り出そうとする。
「こうしちゃいられねえ、すぐにでも首輪管理室とやらに行って、お前ら全員の首輪を吹き飛ばしてやる!楽して私が優勝だ!その前に――お前ら二人はここで終わりだがなぁ!」
ポプ子は振り返ってスーパースコープをやる夫らに向ける。
それを見たやる夫は、慌てて懐から剣のキーホルダーを取り出し、巨大化させようとする。
その時、ポプ子の背後の窓ガラスが勢いよく割れた。ポプ子は両腕でガラスから体を守る。
ガラスが割れたのは、外から勢いよくあるものが飛んできたからだ。それはガラスを突き破った後も、勢い余って床を滑り、やる夫とフランの眼前でようやく止まった。
飛んできたものを見てやる夫は驚いた。
「これは――老人だお!なんでこんな老人が外から飛んでくるんだお!?」
やる夫の眼前で倒れているのはじーさんだった。じーさんは東棟でベータに撃たれて窓の外、西棟の方角へと飛んでいった。勢いのついたまま、じーさんの遺体は東棟まで跳び、窓ガラスを突き破って今この場に現れたのだ。
フランは面白がってじーさんの体をつついている。
だが、ポプ子の喜ぶさまは凄まじかった。じーさんの死を確認すると、ポプ子は床に倒れこんで大声で笑いだした。笑い過ぎて苦しいのか、一方の手で自分の腹を押さえている。そしてもう一方の手で床を何度も叩いている。
笑い疲れたのか、体を小刻みにひくひくと揺らしながらポプ子は立ち上がる。
「やっと死んだのかジジイ。それにしてもアンタは愉快なジジイだったぜ。こうやって、死んだ後も私を笑わせてくれるんだからな。でも何も寂しがることはないぜ、すぐにお友達をアンタの元へ送ってやるからよぉ!」
ポプ子はスーパースコープからエネルギーをチャージした事による巨大な光弾をやる夫へと放った。
やる夫は剣のキーホルダーを巨大化させようとするが、それよりも先に光弾がやる夫に迫り来る。やる夫がもうダメだと思った時である。
横から飛び出したフランがやる夫の前に立った。
その直後、光弾はポプ子へと返された。
光弾がポプ子の体を掠めた。この事態に、ポプ子の顔にも冷や汗が浮かんでいた。
驚いているのはポプ子だけではない。やる夫も今のフランの行動に愕然としている。
フランの右手にはリボルケインが握られていた。これはじーさんが生前、体に括り付けていた光の杖である。フランはこれをじーさんの体から抜き取り、ポプ子の光弾に対してリボルケインを振る事で光弾を跳ね返したのだった。
「うふふふふ―――あはははははははははははっ!!!」
突然フランは笑い出した。倒れて動かなくなったじーさんの体を見る。
「ありがとうじーさん、私に武器を届けにやって来てくれたんだね!優しいおじいさんって私大好き!」
フランはじーさんの遺体に天使の様な笑みを向ける。
そんなフランをポプ子は睨みつける。
「あ゛あ゛!?突然天から武器が降って来るなんて、ご都合主義なんてもんじゃねーぞ!そんなの、私は絶対認めねえ、死ねーっ!」
ポプ子はスーパースコープから光弾を連射した。小粒だが大量の光弾がフランを襲う。
フランは慌てる様子を一切見せない。その目が輝き、リボルケインを持った手が素早く動いた。フランは甲高い声で笑いながらリボルケインを華麗に操って全ての光弾を跳ね返した。跳ね返された光弾は床や壁を傷つける。その内の1、2発は倒れて動かないじーさんの体に当たった。やる夫はフランの後ろで身を屈めていたために無傷で済んだ。その内、数発の光弾がポプ子を襲う。ポプ子は釘バットを片手で振り回し、光弾から必死に身を守る。
フランは感動に打ち震えた様子で笑い続けている。
「そうよ!これよ!こういうことがずっとやりたかったのよ!武器を手にクラスの皆と死ぬまで遊び続ける――そんな遊びを私は望んでいたの!」
リボルケインを持ったフランの顔は狂気に歪む。フランは横目でやる夫を見る。
「やる夫、アンタはさっさと首輪管理室に行ってきなよ。私はここでポプ子と遊んでるから」
「わ、分かったお!」
やる夫はフランの背後から飛び出し、前に立つポプ子から離れた所を走る。
やる夫を黙って通すわけもなく、ポプ子はやる夫に釘バットを振り下ろそうとする。
そんなポプ子の体に、弾丸の如く飛び出したフランのリボルケインが迫る。ポプ子は釘バットで殴りかかるのを止め、フランの攻撃を避けた。
やる夫はもうフラン、ポプ子に目もくれる事無く、上へと続く階段を登り始めた。
残されたポプ子とフランが対峙する。フランは肩をすくめた。
「ポプ子の遊び相手は私なんだから、萎えるようなことは止めて欲しいんだけど。やる夫なんて放っておいて、私と一緒に遊びましょう?」
「へえ――やろうっての?」
ポプ子の顔に血管が浮かび上がり、ビキビキと音が鳴る。ポプ子はスーパースコープを引っ込め、釘バットを両手で握る。フラン相手にスーパースコープが通用しないと判断しての事だった。
釘バットを持って構えたポプ子に、笑顔でフランが話しかける。
「さあポプ子、死ぬまでずっと遊ぼうよ!」
「いくら出す?」
「土管一個」
「一個じゃ神の命は救えても、吸血鬼の命は救えないぜ」
「あなたが、コンティニュー出来ないのさ!」
110
ムスカはゾリンゲン・カードをデデンネへ向けて放った。
デデンネは飛んでくるカードをかわすそぶりを見せず、両手を前に向ける。ムスカの放ったカードが軌道を変えられ、デデンネの両手に吸い付けられる。
「何ぃっ!?」と、ムスカが驚愕の声を上げる。
デデンネは作画の崩壊した顔で勝ち誇った笑みを浮かべる。
「今の私は磁力も操る事が出来るんでちゅよ。さっきは油断したけど、もう同じ手は通用しないでちゅ」
デデンネが手を振ると、ゾリンゲン・カードはパラパラと床に落ちた。
「くっ!」とムスカは悔し気に言うと、デデンネから遠ざかるべく走り出した。ベータはカードが床に落ちた時点で既に走り出していた。
デデンネは笑みを浮かべると、逃げるベータとムスカの後をゆっくりと追いかけた。デデンネは逃げる二人を掠めるような場所を狙って電撃を放ち続ける。走るベータとムスカを足止めするかのように電撃が走る。二人は走るのを止めなかったが、次第に疲労がたまっていく。ゆっくりと歩いてくるデデンネとの距離は徐々に近づいてくる。
デデンネは内心で勝利の雄叫びをあげた。
ムスカ君のカードは磁力で封じた。ベータちゃんには銃を構える隙を与えない。――勝ったでちゅ!
その時、ムスカは隠し持っていた数個の煙玉を勢いよく投げつけた。煙玉が炸裂し、煙がフロア中に充満した。
デデンネの周囲も煙で覆われた。それでもデデンネは未だ余裕だった。
「うぷぷぷぷ。まるで目がぁ~目がぁ~!とでも言いたくなるような状況でちゅね」
私の視界を奪い、隙をついてベータちゃんの銃で私を撃ち殺すつもりでちゅね。でも、この煙じゃあ二人も私の位置が分からないでちゅよ?間違いなく二人は私の声及び発する電気を目印に攻撃を仕掛けてくる。でも――勘違いされちゃ困るんでちゅよ、煙の中で目が効かないのはお前ら二人だけなんでちゅ!
デデンネは片方残った髭から電波を発した。デデンネは電波の反射を利用して、煙の中のムスカとベータを探し出そうと試みた。
――見つけたでちゅ!
電波の反射から二人の人間が隣り合うようにして床に伏せているのをデデンネは察知した。
恐らく身を屈めて少しでも見つからないように考えたみたいでちゅが、所詮は雑魚の浅知恵でちゅ!
「MAX二億
デデンネの渾身の一撃が二人を仕留めた。この電撃の衝撃で、フロアを包んだ煙も次第に晴れていく。
「ムスカ君とベータちゃん、君たちは雑魚でありながら良く戦った。せめて君たちは手厚く葬ってあげまちゅね。果たして、最後の顔はどうなっているのか――って、あの電撃を受けたら黒焦げになっちゃいまちゅね。つい出力を間違えたでちゅ」
デデンネはちょこんと舌を出し、斃れた二人に近づいた。
その直後、デデンネが驚愕の声を上げた。
「な――何ィ!?」
そこに斃れていた二人は電撃で黒焦げになってはいた。だが、その体にスーツを着ていたことが分かった。そして、体格から判断しても、この二人はムスカとベータではない。
委員会の黒服たちだった。
「驚くことは無い。こいつらは始めから死んでいる」
ムスカがそう言いながら煙の中から飛び出した。
ムスカとベータはデデンネの髭が片方無くなっていることを見逃さなかった。そのため、デデンネの放つ電撃の威力が下がるだけでなく、レーダーとしての機能も劣るだろうと考えた。そこで、二人は煙玉でデデンネの視界を塞ぐと、デデンネの髭のある方向に黒服二名の死体を置いておいた。二人の思惑通り、デデンネは黒服二名をムスカ、ベータと勘違いした。デデンネの慢心が生んだ隙だった。
ムスカは両手で持っていたゾリンゲン・カードをデデンネへと向けて放った。それぞれのカードには回転がかかっており、様々な方角からカードがデデンネを襲う。
「それはもう通用しないって――まだ分からないんでちゅか!?」
デデンネが叫び、腕に磁力を纏った。ゾリンゲン・カードは勢いを失い、デデンネの手元へ吸い寄せられていく。
それを見たムスカは残りのカードを懐から取り出す。
デデンネはさらに磁力を強めた。ムスカの持っていた全てのゾリンゲン・カードがデデンネの元へ飛んでいく。
ムスカは膝をついた。
やっと諦めたでちゅか。往生際の悪い奴だったでちゅね。
デデンネは自分の元に吸い寄せられてくるゾリンゲン・カードを見て悦に入っていた。
だがデデンネはふと視界に入ったものの存在で現実へと戻された。
EM銃を持ったベータが宙を舞い、デデンネの元へと飛んでくる。EM銃がデデンネの磁力によって引っ張られたためだ。ベータは膝をついたムスカの頭上を越え、デデンネへと迫り来る。
EM銃の銃口は真っすぐデデンネに向けられている。
デデンネは焦りつつも、自分の元に吸い寄せられているベータに電撃を放った。それと同じにベータのEM銃から光速の銃弾が放たれた。
銃弾がデデンネに届く方が電撃よりも速かった。光速の弾丸はデデンネの腹部を貫く。デデンネの口から呻き声が漏れた。デデンネの体は後方へ吹き飛び、勢いよく窓ガラスを突き破った。
だが、それとほぼ同時にベータのEM銃に電撃が直撃した。先ほどのデデンネの強力な磁力を受け、さらに電撃が追い打ちとなり、ついにEM銃は鉄屑となって銃としての役目を終えた。
ベータはかつてEM銃だった鉄屑を投げ捨てる。ベータの側にムスカが駆け寄って来る。そして二人は窓の外を見た。
デデンネは腹と口から血を流しながらも、まだ生きていた。ジェットパックで宙に浮きながら、鬼の如き形相でベータとムスカを睨んでいる。デデンネの体が電気を纏う。
ベータとムスカは冷や汗を浮かべた。今や二人に武器となるものは残されていない。その時である。
デデンネのジェットパックが突如爆発した。宙に浮いていたデデンネの体が急降下を始める。落下しながらも、デデンネの体は前へと動く。そして、デデンネの体がビルの外壁と衝突した。
ムスカとベータはデデンネが突き破ったガラスから、そっと下を見た。
デデンネは自慢の前歯をビルの外壁に突き刺し、体を安定させていた。
それを見たベータがムスカの顔を見た。
「おい、ラピュタ王。テメエの為に少しは働いてやるよ」
そう言うと、ベータは窓から飛び降りた。
一方、デデンネは固いビルの外壁をも貫き、自分の全体重を支えられる自慢の前歯に感動していた。
その時、デデンネはふと上を見た。
窓から飛び降りたベータがデデンネの頭上に迫っていた。ベータは両足が上になるよう空中で回転した。
あまりの出来事に、デデンネは電撃を放つのが遅れた。
その瞬間に、ベータは自分の両足でオーバーヘッドキックをするかの如く、デデンネの頭に勢いよく両足を叩きこんだ。
鈍い音を上げ、デデンネ自慢の前歯が折れる。そのままデデンネの体は地面へと落ちていった。
111
マルフォイ、さくらは首輪管理室を目指して走っていた。その二人の後ろをオルガが走る。三人は次第に首輪管理室へ近づいていく。
その時、オルガは自分たち三人とは違う足音が前方から近づいてくることに気が付いた。
オルガは走る速度を上げ、マルフォイ、さくらとの距離が狭まる。
その時、前方から一人の男子生徒が現れた。
「あ!こんなところにもジュラル星人が!何人いるんだよ、もううんざりだ!」
現れたのは泉研だった。研がそう言うと、イングラムM10を三人に向けた。
オルガの体は動いていた。後ろからマルフォイとさくらの体を横に突き飛ばした。
マルフォイ、さくらは突然横に突き飛ばされる形となり、二人そろって床に転んだ。それと銃声が鳴り響いたのは同時だった。
研のイングラムM10から放たれた銃弾がオルガを襲った。
マルフォイ、さくらはこの事態に動揺した。
「何やってんだよ、オルガ!」
マルフォイが叫ぶ。
それを聞いた研は銃撃を止め、オルガ、マルフォイ、さくらを見た。
「マルフォイ君にさくらちゃん!それに――見慣れない顔だな。そうか、お前がクラスに入り込んだジュラル星人だな!よくも銀ちゃんを――みんなを!」
研が再びイングラムM10をオルガに向ける。オルガは両膝を床に付けた状態で動かなかった。
さくらは「やめてー!」と研にオルガを撃ち殺すのを止めるように言った。マルフォイは震える体を奮い立たせて立ち上がろうとする。
その時、オルガが渾身の力を込めて懐からトカレフTT-33を取り出し、研へと向けた。
「うおぉぉぉー!」
オルガは数発の銃弾を研へと放った。その内の一発が研の額を貫いた。
研の額から血が噴き出し、研は地面に倒れた。
オルガは一人、肩で息をしていた。マルフォイとさくらはただ黙ってオルガを見ていた。二人の目には涙が浮かんでいた。
【男子04番 泉研 死亡】
【生存者 残り13人】
112
デデンネを蹴り落としたベータは両腕でビルの外壁にぶら下がっていた。ベータにとって気がかりなのが、うさみちゃんとの戦いで負った左腕の傷が痛みだしたという事だ。今までほとんど痛みは無かったが、こうして自分の体を支えるとなると腕の痛みは増してくる。今やベータは痛みに苦しんでいる。
ベータはしばらく耐えていたが、ついに限界が来た。ベータの左腕がビルの外壁から離れる。
あーあ、もうダメみたいですね。こんなことなら、デデンネにとどめをさそうと飛び降りるんじゃなかったなぁ~。
ベータは右腕だけでぶら下がっているが、次第に右腕も限界へ近づく。ベータが死を覚悟した時である。
ムスカが窓ガラスを開き、体を乗り出してベータの右腕を掴んだ。これにはベータも驚いた。
「あれぇ~ムスカ君じゃないですか。私の事なんて見捨てるかと思ってたのにどういう風の吹き回しですか?」
「なに、まだ君には死なれては困るのでね」
「へ~、ムスカ君、思ってたよりも優しいんですね~」
「まだデデンネの死亡を確認していない。それまでは君を失うのは惜しいと思ったまでだ」
「えー素直になればいいのに」
「そんな事はどうでもいい。それより、デデンネの姿がそこから見えないか?地面で動かなくなってくれればありがたいのだが」
ムスカに腕を掴まれたまま、ベータが下を見た。
そしてベータは絶句した。
デデンネがビルの外壁を走って、ベータの元へと昇って来ていた。デデンネは体から磁力を発し、壁に吸い付くようにして走っている。
「ムスカ君、残念なお知らせです☆デデンネが壁を走ってこっちへ向かってますよぉ」
「何ィ!?くっ、君も早く上りたまえ!いつまでも君を支えているのも大変なのだよ!」
「登ったとしても、私達にはもう武器が無いんですよ。だったらもう一度、登って来るデデンネの頭に私が蹴りを入れればいいじゃないですか~」
「だが君はその後どうする?今から私がもう一度階下へ降りるまで、君がビルにぶら下がっていられるとは思えないがね」
「あれ~、私を助けてくれるつもりだったんですかぁ?もしかしてムスカ君、私に惚れちゃいましたかぁ~?」
「そんな筈が無いだろう。ただ君は思っていた以上に優秀であるから、王である私の家臣にでもしてやろうと思ってね」
「ああもう、本当にラピュタ王って素直じゃなくて可愛くなーい」
壁を勢いよく走って来たデデンネはベータの直前で天高く跳び上がった。眼下にベータとムスカを捉える。
ベータがため息をついた。
「ムスカ君、最後にお聞きしちゃいますけど、私の腕を離せば逃げられるんですよ。本当に逃げなくていいんですかぁ~?」
「王が家臣を見捨てて逃げるとでも?」
「今更家臣を思いやる名君ぶっても手遅れですよ~?」
デデンネは上空で全身に電気を溜めた。
「くらえよ
デデンネが体内に溜め込んだ電撃をムスカとベータへ向けて放った。猛烈な電撃が二人を襲った。
【男子23番 ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ 死亡】
【女子13番 ベータ 死亡】
【生存者 残り11人】
113
デデンネはムスカとベータが力尽きて窓から落ちていったのを見て満足げな笑みを浮かべた。
その時、ふとデデンネは窓ガラスを見た。そこにはベータに蹴られたことによって血で汚れ、前歯は折れ、作画の崩壊した自分の顔が映っていた。
「ぎゃああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」
鏡に映っていた自分の変わり果てた姿に衝撃を受けたデデンネは悲鳴を上げた。
ショックを受けたデデンネの体から、発生していた磁力が弱まる。そのままゆっくりとデデンネの体が落下していった。
だがデデンネは地面付近で再び強力な磁力を発してビルと体を引き寄せた。地面に体を打ちつける事を避けることは出来た。デデンネはそっと地面に降り立つ。
もうダメでちゅ!チャームポイントの髭としっぽは切り落とされ、前歯はへし折られた!さらに顔は血まみれ、おまけにあんな滑稽な顔!この顔を見た奴らは一人として生かしておけないでちゅ!でも、体内の電気も限界が近いでちゅ。外部から電気を供給したくてもしっぽが切り落とされた以上、不可能でちゅ。自然に回復するのを待つしかないでちゅが、撃たれた腹がとっても痛いんでちゅ!
デデンネは上空を見上げた。空には未だ、自分が発生させた雷雲が広がっている。
――最後の手段でちゅ。
デデンネは両手を挙げた。島の上空を覆いつくしている雷雲がデデンネのはるか頭上へと集まっていく。
デデンネは雷雲を束ねて一つの巨大な球状の雷雲を作ろうとしている。それが完成した暁には、この島へと雷の球を落とし、自分の変わり果てた姿を見た者全てをこの島ごと破壊する。
それがデデンネの最後の切り札である。
114
「はぁはぁはぁ…。なんだよ、結構当たんじゃねぇか、ふっ…」
オルガは消え入りそうな声で言った。
「オ…オルガ君…あっ…あぁ…」
「なんて声出してやがる…さくら」
「だって…だって…」
「俺は…鉄華団団長、オルガ・イツカだぞ…。こんくれぇなんてこたぁねぇ」
マルフォイも沈痛な面持ちでオルガを見る。
「そんな…僕らなんかのために…」
「団員を守んのは俺の仕事だ…」
オルガは膝に両手をかけて立ち上がる。オルガの体から流れ出た血が床に広がっていく。マルフォイとさくらはそんなオルガを止めようとする。
「でも!」
「そうだよオルガ君!せめて怪我の治療はしないと――」
オルガはマルフォイとさくらの静止を振り切って、ゆっくりと歩き出す。
「いいから行くぞ…!それに――お前らが首輪を解除するのを…皆が待ってんだろ?俺の怪我にについてとやかく言ってる暇はねぇぞ…」
オルガの顔には冷や汗が浮かんでいる。オルガは苦しみながらも笑みを浮かべた。
マルフォイとさくらは頷いた。マルフォイはオルガに話しかける。
「分かった。オルガの言う通りだ。僕らはこんなところで止まってはいられない。首輪を解除して皆でここから生きて帰らないとな」
「そっか…そうだよね。でも――オルガ君は――」
「心配は無用だ…。まだ俺は動ける…走るのはちぃとキツイがな。だから二人は俺に構わず先に行け…」
マルフォイとさくらはオルガの言った通りに走り出した。
オルガは遠ざかっていく二人の背中を見ていた。そしてオルガも歩み出す。オルガが一歩踏み出すたび、オルガの体から流れ出た血がオルガの後ろに道を作る。
そうだ…ただ進み続けるだけでいい。止まんねぇかぎり、道は続く…。
「俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!」
ゆっくりと歩いていたオルガの体から力が抜け、前のめりにオルガは倒れた。
「だからよ、止まるんじゃねぇぞ…」
オルガは左腕を前に伸ばすように倒れた。その人差し指だけがまっすぐ伸びており、そこから血が前に伝った。まるで先へ進んだ二人へ道を作るように――。
【男子05番 オルガ・イツカ 死亡】
【生存者 残り10人】
115
マルフォイとさくらは後ろを振り返ることなく、首輪管理室へと走っていた。そして二人は眼前に首輪管理室の扉を見つけた。二人は互いの顔を見て笑った。
二人は走る両足に力を込めた。
その時、空中に包丁が現れ、二人へと襲い掛かった。
「危ない、マルフォイ君!」
さくらが叫び、マルフォイの前にとび出した。
さくらはマルフォイの眼前で身を屈めた。
さくらの腹に包丁が刺さっていた。包丁がさくらの腹から引き抜かれる。さくらの腹から血が流れ出る。
さくらは片手で刺された腹を押さえつつ、もう一方の手で壁に触れて自分の体を支える。
「木之本!」
マルフォイが叫んだ。
さくらは弱々し気な笑顔を浮かべてマルフォイの顔を見る。
そのさくらを刺した包丁には血が付着したまま空中に浮かんでいる。その包丁が一旦振られると同時に、透明マントを脱ぎ捨てた古明地こいしが姿を見せた。
こいしはさくらを見るとゆっくりと近寄る。
その時、マルフォイがエクスカリバールを上段に構え、こいしへと駆け寄った。こいしはマルフォイをじっと見つめる。マルフォイがエクスカリバールを勢いよく振り下ろすが、それをあっさりとこいしはかわす。こいしは鱧切り包丁でマルフォイに切りかかる。マルフォイは慌ててこいしから離れる。
マルフォイはさくらの側に駆け寄る。さくらがマルフォイに小声で話しかける。
「ねえ、マルフォイ君――そのバール貸してくれる?」
「な――一体何を言い出すんだ!?」
「わたしがそれでこいしちゃんを足止めするから…その間に皆の首輪を解除して…」
「おいおい――怪我した子に時間稼ぎをしてもらうなんて恥ずかしい真似、流石の僕でもお断りだね」
こいしはマルフォイへ鱧切り包丁を振り下ろす。マルフォイはエクスカリバールで包丁を防ぐ。マルフォイはさくらに話し続ける。
「木之本。まだ動けるか?」
「うん…ちょっとなら」
「なら君が首輪を解除するんだ。解除した後はしばらく休んでいるといい。すぐにオルガもやってくるさ。その間、古明地の足止めは僕がする」
マルフォイがこいしへと突撃した。それと同時にさくらが力を振り絞って走り出す。
マルフォイがエクスカリバールを横に振るう。こいしは後ろへ跳んでそれをかわす。
「ねえねえ、さっきから一体何をぼそぼそ話してたの?」
「それを君が知る必要は無いね!」
「えー、だったらさくらを追いかければいいか」
「僕がそれをさせるわけないだろう?」
マルフォイがエクスカリバールをこいしへと振り下ろすが、こいしは易々とかわす。
「貴方が普段から使ってる杖はもっと軽くて短い物よね。バールではちょっとばっかし使い勝手が悪いんじゃない?そんな武器じゃ、いくら気張っても私は殺せないわ。フィクションの主人公でもあるまいし、逆境でも奮い立てば勝てると思ったの?」
こいしはそう言うとマルフォイの胸元に飛び込む。マルフォイは怯み、バールでの防御が遅れた。
こいしが鱧切り包丁を横に薙ぐ。マルフォイの制服の上から腹が切り裂かれる。その痛みに呻きながらマルフォイが床に倒れた。傷口から血が流れ出ている。
こいしはしゃがむと、マルフォイから流れ出た血に人差し指で触れた。
「常日頃から純血、純血と言ってただけあって、やっぱり綺麗な血をしてるんだね。ところで穢れた血って何?血中に泥でも含まれてるの?それとも泥みたいな色の血?」
こいしは楽しそうに言うと、鱧切り包丁を振り回しながら、倒れたマルフォイに近づく。
その時、遠くから光弾がこいしへと飛んできた。
こいしはその光弾を見るとその場でしゃがんだ。光弾は誰かに当たることなくこいしの背後の壁に衝突し、小爆発を起こした。
床に倒れたマルフォイは頭を動かして光弾が飛んできた方向を見る。
一人の男子生徒が立っていた。白い肌、背は低く、小太り。真ん丸とした体をしている。朗らかで愛嬌のある顔も白く丸々としており、饅頭を彷彿とさせる形だった。今や決してむかつくような顔ではない。
彼の手には黄金に輝く剣が握られている。その刀身には鱗を有する龍が巻き付いており、まるでファンタジー世界から飛び出して来たかのような形状だった。
「お――お前は――」と消え入りそうな声でマルフォイが言う。
こいしも現れた男子生徒を見る。
「貴方、誰?」と首をかしげてこいしが尋ねた。
男子生徒は驚いたように目を見開く。
「おやおや、ご存じない?まあ転校初日だからまだ覚えられていないのも仕方ないお。それじゃあもう一度、自己紹介させてもらうお。一度しか言わないから耳の穴かっぽじって、よーく聞けお」
その男子生徒は額の汗を腕でぬぐうと、黄金の剣をこいしへ向けて構えた。
「転校生のやる夫だお!このプログラムを終わらせに来たお!」
ハーメルン学園3年β組45名 名簿
○→生存、●→死亡
● 男子01番 浅倉威
○ 男子02番 阿部高和
● 男子03番 天野河リュウセイ
● 男子04番 泉研
● 男子05番 オルガ・イツカ
● 男子06番 井之頭五郎
● 男子07番 剛田武
● 男子08番 相楽左之助
● 男子09番 じーさん
● 男子10番 先行者
● 男子11番 多治見要蔵
● 男子12番 でっていう
● 男子13番 永沢君男
● 男子14番 獏良了
● 男子15番 ヒューマンガス
● 男子16番 日吉若
● 男子17番 ベネット
○ 男子18番 ドナルド・マクドナルド
● 男子19番 ケニー・マコーミック
○ 男子20番 ドラコ・マルフォイ
○ 男子21番 やらない夫
○ 男子22番 やる夫
● 男子23番 ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
● 女子01番 うさみちゃん
○ 女子02番 木之本桜
● 女子03番 桐敷沙子
● 女子04番 日下部みさお
○ 女子05番 古明地こいし
● 女子06番 佐天涙子
● 女子07番 沙耶
● 女子08番 水銀燈
● 女子09番 枢斬暗屯子
○ 女子10番 フランドール・スカーレット
● 女子11番 ちゅるやさん
○ 女子12番 デデンネ
● 女子13番 ベータ
● 女子14番 北条沙都子
○ 女子15番 ポプ子
● 女子16番 まっちょしぃ
● 女子17番 美樹さやか
● 女子18番 見崎鳴
● 女子19番 ルーシー・モード・モンゴメリ
● 女子20番 山田葵
● 女子21番 山村貞子
● 女子22番 両儀式
【生存者 残り10人】