学戦都市の桜姫(リメイクします)   作:雪楓❄️

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今のところ、ギリギリ毎日投稿出来てますね。
できる限り、頑張って毎日投稿したいと思います。


今回は話自体は進みません。
それではどうぞ


9話

「………お姉ちゃん、私を忘れないで」

 

目の前の少女は、今にも消えそうな声で私に語りかけてくる。

 

「…待って、あなたは……」

 

少女はいつの間にかいなくなっていた。

そこに私の叫び声が虚しく響いただけだった。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

(……またあの夢か…)

 

菅生伸彦の件から、早くも数ヶ月が過ぎ王竜星武祭の時期になった。

正直、この数カ月間は六花に来て初めてと言っていいほど落ち着いた日常を過ごすことが出来た。

この間にあったことといったら、不思議な夢を見る回数が増えたこと。それと、ユリスさんの序列が怒涛の勢いで上がっている事だと思う。相当実力が高いのか、決闘をよく挑まれているらしいけど全部返り討ちにしているらしい。なんで推測かって?私自身は、1度も見たことがないんだなぁ、これが。他人の決闘には元々興味が無いのが理由だと思う。

 

(それにしても王竜星武祭かぁ……。シルヴィも出るって言ってたし、あの弧毒の魔女も出てくるんだよね。)

 

「おはようございます、琴音。朝から窶れたような顔してどうしたんですか?」

 

クローディアは、最近忙しいのか毎日私よりも先に寮を出ているため朝はあまり顔を合わせることが少ない。

 

「あ、おはよ、クローディア。いやぁね、王竜星武祭のこと考えてたらやっぱり憂鬱だなぁって」

 

「あなたがそれを言いますか…。私からしたら、今回の王竜星武祭に出場する選手には同情しますけどね。(なんと言っても琴音とあの【弧毒の魔女】が出てくるんですからね)」

 

なんだかクローディアにはかなり失礼な事を言われた気がしたが、多分私の勘違いだろう。

 

「……琴音には、我が校の生徒全員に加えて総勢800人を超えるファンクラブ全員が期待していますから、頑張ってくださいね」

 

と、クローディアは最後に余計な一言を残し自分の席へと戻っていった。

 

(…私のファンクラブって、そんなにいるの?嘘だよね…)

 

「…残念ながら、これが嘘じゃないんだよなぁ。ちなみにこれ、会員証ね」

 

いつの間にか、後ろの席に座っていた夜吹くんは得意げな顔で私に会員証?なるものを見せてきた。

 

「………No.0000002?」

 

「そっ、おれ2番目なんだ。ちなみに、1番目はクローディア。3番目にアーネスト・フェアクロウ。4番目にシルヴィア・リューネハイム。学園問わず、各学園にそれこそレヴォルフにだっているんだぜ?あ、ちなみに10番目ぐらいに東雲透って名前があったな」

 

(そんなに私は目立つことしてないんだけど……。それに透、そんなものに入らなくても呼ばれればいつでも帰るのに…。)

 

↑一ノ瀬翔との決闘。シルヴィとのライブ。これで目立たない方がおかしいのである。

 

夜吹とクローディアによって、私の元々低いテンションは地へと落とされた。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜放課後〜

 

朝から憂鬱にさせられた、1日はとても長く感じた。

ここに来てから、トップ10に入るほどの苦行だったに違いない。

私は少し気怠さを感じる身体をゆっくりと動かし、冒頭の十二人に与えられる修練場へと向かった。

 

 

 

 

 

最近、ここ数ヶ月私が行っていることは私の相棒である【千本桜】との対話。

この子、千本桜の代償は精神世界で千本桜と戦い屈服させることでそれによって、卍解を扱えるようにもなる。

私は、この子を母から譲られた時になんとか勝ち屈服させることには成功した。けど、私の卍解はまだ完成されていない。理由はわからない。けど、確かに私には何かが欠けている。そう言われている気がする。

 

(………私に何が足りないのか、少しでも見つけよう)

 

私は、千本桜へと意識を落としていった。

 

____________

 

 

次に目を開けると、そこは現実とはかなり異なる世界だった。目に見える限り、桜。

真っ白な世界に、ただ桜の花がいくつも咲き誇っている。

 

(…いつ見ても綺麗だなぁ。)

 

「あら、琴音。また来たのね」

 

声がした方を見ると、そこには着物に身を包んだ千本桜が立っていた。

 

「まぁね。今の私はまだあなたの力を半分も引き出せてない。………それに私自身の力も」

 

昔、母に言われたことがあった。「あなたの力は、とてもじゃないけど私たちじゃ抑えきれない」と。何故そんなことを言われたかなんて事は覚えていない。理由は、私の記憶は10歳より前のものは私の中に存在していないから。丁度、父がいなくなった頃の話だ。

それ以来だろうか、私の夢には1人の少女が現れるようになり、特に最近は多い。近づこうとすれば離れていき、追いかけても追いかけても追いつけない。話しかけても、いつの間にかいなくなってしまう。

 

「琴音の本来の力ならば、私の力を引き出すなんて造作もないことですよ………。まぁ悩んでいても仕方がありません、お茶でもどうですか?」

 

……千本桜、さっきまでの空気が台無しだよ。

 

「……うん、じゃあお願い」

 

「はい、畏まりました」

 

千本桜は、いつものようにお茶をいれ始めた。

 

(…私、本来の力か。)

 

 

 

私は、その後桜を見ながらゆっくりとお茶を頂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は、日常回に加えて琴音の過去・卍解が未完成な理由でした。

千本桜はBLEACH原作とは変え、女性とさせて頂きました。理由は、千本桜と琴音を描く際に女性の方が楽かなと思ったからです。

少しゆっくりした回になりましたが、次回は王竜星武祭に入ろうと思います。

それでは、また次回。
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