学戦都市の桜姫(リメイクします)   作:雪楓❄️

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なんとか毎日投稿出来ていますね。

それでは、11話どうぞ


11話

 

私は強い人と殆ど当たることなく、準々決勝まで駒を進めた。王竜星武祭に出れば、強い人と戦えるとクローディアに言われたのに…。

確か準々決勝の相手はレヴォルフの序列3位。

運良く、【孤毒の魔女】ともシルヴィとも違う山だったから当たるとしたら決勝戦だ。

 

 

(………強い人いないのかなぁ。)

 

控え室でそんなことを考えながら、前にやっている試合を観戦している。今やってるのは、界龍の選手とガラードワースの選手だ。

ただ、手を抜いてやってるのかあまりにもスピード感のない試合だった。

 

(……あれで本気なわけないよね。だって、あんなんじゃ総ちゃんの8割よりも全然遅いし。)

 

六花にはいない、親友のことを思い出しながら物思いにふけっていると試合が終わっていた。

勝ったのは、ガラードワースの選手。結局、あれよりもスピードを上げることは無かったようだ。

 

(……千本桜、この試合もお願いね)

 

心の中で、相棒へと声を掛け私は会場へと向かった。

 

 

 

 

『さぁ、いよいよ王竜星武祭も終盤!本日、二試合目の出場選手はこの2人!レヴォルフ黒学園【愚騎士】マルス・ヘンリー選手。』

 

会場がブーイングに包まれた。

 

(…彼なにかしたのかな?)

 

『そして、ここまで圧倒的な強さを見せている星導館学園序列1位【桜姫】東雲琴音選手です!』

 

「「「きゃあぁぁぁ!!」」」

 

初戦の時よりも圧倒的に歓声が増えたように感じる。

 

(……私なんかよりも魅力ある人なんて、たくさんいるのに。私でこんなにってことはシルヴィはもっと大変なんだろうなぁ)

 

『いやぁ、このカードは中々に見物ですよ。各学園の序列トップクラスの戦いですからね。レヴォルフと言えば、序列1位でもある【孤毒の魔女】があまりにも有名ですから他の選手が霞みがちですが、彼は戦い方こそアレですが実力者なのは変わりないですから。対して、ここまで居合いの瞬殺で勝ち上がって来ている東雲選手ですからね。楽しみです。』

 

「有名な【桜姫】ちゃんと戦えて嬉しいぜ。初戦では、俺の弟分が世話になったな。だからって、なんとかしようって訳じゃないぜ?なんたって、俺みたいなイケメンは心も広いからな。あんたぐらいの容姿だったら、付き合ってやっても構わないぜ?」

 

「……(この人大丈夫なのかな?容姿だって、一ノ瀬先輩やアーネストに全然勝ててないし。多分、ブサイクの範囲。)……遠慮します」

 

「恥ずかしがらなくたっていいんだぜ?去年、あの歌姫だって本当は俺に惚れてたんだぜ?なのに、俺が話しかけてやったのに「話しかけないで!」とか言いやがってよ。あの程度の女、いくらでもいるのによ。」

 

「…………。(シルヴィがこんな奴に惚れてた?あの程度の女?)」

 

私はゆっくりと千本桜を鞘から抜き構えた。

 

(……総ちゃんから教えて貰った唯一の技。こんな人に使うのは失礼だとは思うけど。こいつだけは、叩き潰す)

 

『両者準備が整ったようです。それでは、王竜星武祭準々決勝第二試合スタートです!』

 

『Start of the duel』

 

『バトル、スタート!!』

 

「へへっ、楽しもうぜ」

 

無闇に突っ込んでは来ない。多分、私の今までの戦いを見てきたんだと思う。

 

(………あなたはすぐに消えさせてあげる。)

 

私は千本桜を水平に構え、思いっ切り踏み切る。

 

「……一歩音超え」

 

「二歩無間……」

 

「三歩絶刀……」

 

「……無明三段突き!!」

 

『マルス・ヘンリー校章破壊。勝者東雲琴音』

 

『し、試合終了ー!勝者東雲選手!これは凄い、一瞬のうちに距離をつめ、実況の間もなく倒してしまいました。』

 

『いやぁ、今のはすごかったですね。今までとは、スピードもキレも段違いだったように思えます。正直どうやって倒したのか見えませんでした。』

 

『今までのスピードも目で追うのが難しかったですけど、今のは全く見えませんでしたし、これが本気ということでしょうか』

 

『それは分かりませんが、とにかく東雲選手のスピードは尋常じゃないですね』

 

私は腰を抜かしているマルスに聞こえるように呟いた。

 

「…あなた程度の男が、シルヴィの事を語らないで」

 

聞こえていなかろうが、これでいい。

これ以上、彼に関わるのは私の理性が持たないと思うから。

 

私はせっせと控え室へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…琴音、なにかありましたか?」

 

控え室に戻った私と会うなり、クローディアはそんなことを聞いてきた。

 

「どうして?」

 

「琴音は気がついてないかもしれませんが、殺気が溢れてますよ…。それに、あの戦い方琴音らしくありませんでしたよ」

 

どうりで、すれ違う人がすぐに離れて行くわけだ。

……私らしくないか。言われてみればそうかもしれない。六花に来てからは、自分から攻めに行くなんてことしてなかったから。

 

「ちょっとね。」

 

「もしかして、対戦相手がなにかしたんですか?」

 

流石にクローディアは鋭い。まぁあの状況で考えられる相手は彼ぐらいだろうけどね。

 

「うん、まぁね。あのレヴォルフの人がさ、去年シルヴィと当たったらしいんだけど。それでなんかシルヴィのことを馬鹿にされてさ、頭に血が登っちゃった」

 

「なるほど、それは仕方がありません。私でしたら、再起不能に追い込むところでした。」

 

クローディアは、さらっと怖いことを言ってくる。

あれでも、私は少し加減をして上げた。だって、全力でやったら彼死んでしまうし。

 

「さぁ、帰りましょうか」

 

「うん。そうだね」

 

 

(王竜星武祭もあと二試合。

次の試合、シルヴィと戦うためにも絶対に負けられない。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





どのキャラが出てきたか、わかりましたか?
後々、ちゃんと出てきますので安心してください!


それではありがとうございました。
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