勉強の合間ということで、あまり更新スピードは早くはありませんがこれからもしっかり更新したいと思いますので宜しくお願いします
「やっぱり琴音のスピードは凄いですねぇ」
「いやいや、総ちゃんもだよ」
2人して床に座り込む私達。
総ちゃんと鳳凰星武祭へ向け、絶賛特訓をするつもりだったのだけど途中からは模擬戦のような形になってしまい結果、2人とも疲れてしまった。
(…それにしても、私の戦闘スタイルと総ちゃんの戦闘スタイルがここまで合うとは思わなかったなぁ)
総ちゃんの戦闘スタイルは言わずもがな、スピードを活かした近接戦闘。
対して私は、千本桜を使った中距離戦闘。それに加えて、私達はお互いのことをよく知っている。
つまり、相性が悪いはずがないのだ。
「あっ、そう言えば今日綺凛ちゃんと天霧くん?でしたっけ?その2人の決闘があるらしいですよ」
「え?またやるの?」
「えぇ、なんでも綺凛ちゃんの方から申し込んだとか」
先日の2人の決闘は見ていたが、正直綺凛ちゃんに彼が勝てるとは思えない。
「…綺凛ちゃん、私には1回も挑んでくれないのに……」
綺凛ちゃんが入学してきて以来、ずっと待ちにまっている綺凛ちゃんとの決闘なのだが今のところ綺凛ちゃんから決闘の申し込みはない。
「それは、誰だって琴音となんか決闘したいとは思いませんからね。ちなみに、私だって嫌です」
総ちゃんに関しては嘘であると思う。
なんだかんだ言って毎回、模擬戦のようなものをやっている。
「千本桜使われたらやりませんよ。あれを使っている琴音に勝てた人をまだ見たことがありません」
さらっと心を読んできたことは置いておいて、確かに総ちゃんとの模擬戦では1度も千本桜を解放したことはないが、私に勝てる人はかなりいるように思える。例えば、お母さんとか……。
「それより、見に行きますか?」
「うん、行こうかな」
私と総ちゃんは決闘が行われている場所に向かうことにした。
「あ、琴音、総司さん来たんですね」
「東雲に沖田か。」
一般席は空いていないだろうと言うことで、冒頭の十二人の特等席の方に来てみたのだが、居たのはクローディアとユリスの2人と何故沙々宮さん。
「うん、綺凛ちゃんが決闘するなら見てみたいし」
「琴音あるところに沖田さんありですからね!」
総ちゃんの訳分からない発言は置いといて、闘技場の方を見ると決闘が始まるところだった。
(……黒炉の魔剣を持ってない…。何か策があるのかな?)
転入生くんは何かを隠しているようにみえた。
「琴音はどう見ますか?」
「うーん、そうだね。剣の腕だけなら圧倒的に綺凛ちゃんが有利だとは思う。けど、あの転入生くんも何かを隠してるっぽいから何とも言えないかな」
「………確かに剣技だけなら綾斗よりも刀藤の方が上かもしれない。けど、それよりも強い人と戦ってきた綾斗は負けないと思ってる。」
私の見解に対して反応したのは総ちゃんではなく、沙々宮さん。
「そ、そっか。沙々宮さんは彼のことよく知ってるんだね」
「うん、幼馴染みだから……それと、東雲は私が知っている中で圧倒的に一番強いから安心していい…。」
何故か安心していいと言われたが、私は別にそこまで強さに拘ってるつもりはないんだけどな……。
「あと、私のことは紗夜って呼んでほしい。」
「あ、うん。それじゃあ、私も琴音でいいよ」
そんな感じで紗夜ちゃんとの自己紹介を終え、もう一度闘技場の方を見ると決闘は始まっており早くも動きがあった。
(………なるほどね。あれが策ってわけか)
転入生くんの策は簡単に言うと手数を増やす。
槍であったり、剣であったり、素手であったり。その時その時で、最良の手を使い分けるというもの。
「考えましたね、天霧くん」
クローディアの言う通り、考えてはいるが何かがおかしい。
「……彼、この間みたいな演出ありませんでしたね」
「うん…、まぁそれがこの戦い方の理由なんだろうけどね」
決闘の方に動きがあったのは、転入生くんの攻撃を綺凛ちゃんが防ぎ、二本の小太刀を弾いた瞬間。
これを好機と綺凛ちゃんが攻めにいった瞬間に、彼が綺凛ちゃんを地面に叩きつけ勝負あり。
『校章破壊 勝者天霧綾斗』
決闘が終わり、ユリスと紗夜ちゃんはすぐに選手控え室の方に行ってしまった。
「琴音、綺凛ちゃんのところに行きます?」
「うん、行こうかな。クローディアは?」
「私も行きますよ、総司さんだけに琴音を独占されるのは癪なので。」
理由はよく分からないが、綺凛ちゃんの控え室へと3人で行くこととなった。
綺凛ちゃんの控え室へと向かう途中で綺凛ちゃんと会ったが、何やら綺凛ちゃんはこれから転入生くんの方の控え室に行くとのことらしく私は遠慮しようとしたが何やらクローディア曰くいた方がいいと言われ、渋々向かうことに。
「…失礼します」
転入生くんの控え室に居たのは、先ほど出ていったユリスと紗夜ちゃんの2人と転入生くん。
私は総ちゃんとクローディアの影にひっそりと居ることにした。
「あ、琴音。見てくれてたんだ」
と一瞬にして、私を見つけ笑顔でこちらに来る転入生くん。
(………無理)
「あ、あの!!お願いがあるんですが…」
突然綺凛ちゃんが大声を出したことで転入生くんも止まり、元の席へと戻った。
「それでお願いってなんだい?」
「え、えっと琴音さんと総司さんの練習に参加させて欲しいんですっ!!」
「「えっ?」」
これには流石の私でも驚いた。
今の流れからして、転入生くんたちの練習に参加させて欲しいと頼むなら分かるが何故私達なのだろうか?
「…別にいいけど、何のためにここに?」
「あっ!すみません、忘れてました。あ、あのっ!!紗夜さんが良ければ私と鳳凰星武祭に出てもらいたいんですっ!!」
「……うん。いいよ、琴音たちの練習には私も興味がある。それに琴音たちとも戦ってみたかったし」
そう言って綺凛ちゃんと握手をする紗夜ちゃん。
とてもいい雰囲気だったが、もちろんそのまま続くわけなく………。
「…綺凛っ!!なんだあのざまは」
と当然のように控え室に現れた綺凛ちゃんの叔父。
現れて数秒も経たないうちに、綺凛ちゃんの目の前までいき罵声を浴びせ続ける。
そして、ある程度言い終えたところで拳を振り上げた。
パシッ
拳が振り下ろされる前に、綺凛ちゃんとの間に入り拳を受け止める。
転入生くんも立ち上がろうとしていたが、それじゃあ間に合わないよ。
「……何してるんですか?」
「何って貴様には関係ないだろっ!!」
関係がないと言われて、目の前でまだ中学生の女の子が殴られるのを見てろとでも言うのだろうか。
「死にたくなければ、さっさと綺凛ちゃんの前から消え失せて」
殺気を出して、拳を掴んでいる手に力を込める。
「…くっ。綺凛、貴様の父親が…」
まだ何かを言おうとしていたので、殺気を全開にしてもう一度言い直す。
「……そう。死にたいのね」
チャキッ
空いている方の手を千本桜に掛け、少しだけ抜く。
「…ひぃっ。」
そんなだらしない声と共に、綺凛ちゃんの叔父はどこかに走っていった。
「…ふぅ」
殺気をしまい、みんなの方を振り向くと総ちゃんとクローディアを除いて全員顔を青ざめていた。
「ん?どうしたの?」
「琴音、流石にやりすぎですよ」
クローディアに言われ自分のせいだと自覚し、みんなの方に頭を下げる。
「あ、ごめんなさい。」
「いえ、私のためにありがとうございます。」
最初に反応してくれたのは綺凛ちゃんで、ほかの3人も苦笑いしているが許してくれた。
「それで、綺凛ちゃんと紗夜ちゃんは私たちの練習でいい?」
「はいっ!」
「うん、2人の強さはアスタリスクでもトップクラス。申し分ない」
「そうですか。琴音との2人きりの時間が減るのは残念ですが致し方ないですね。」
2人に聞いたはずなのに、何故か総ちゃんが最後を締めくくるという不思議な展開。
「…えっと、ユリスたちもそれでいいかな?」
「うむ、私達もまだまだなのでな」
「うん、僕もそれでいいよ」
2人も了承してくれたので、これでこれから鳳凰星武祭までは綺凛ちゃんたちと特訓することになる。
「これからよろしくね、2人とも」
「はいっ!」
「ばっちこーい」
紗夜ちゃんのそれはよく分からなかったが、納得してくれたようだ。
「あの、一つだけお願いがあるのですが」
これで解散と思ったら何やら綺凛ちゃんからお願いがあるらしく、引き止められてしまった。
「ん?なに?」
「え、えっと"琴音お姉ちゃん"って呼んでもいいですか!?」
何かと思ったら呼び方の話らしい。
常々綺凛ちゃんのような妹が欲しいと思っていたので、とても嬉しい提案である。
「うん、いいよ」
私が了承の旨を伝えると、綺凛ちゃんはとても喜んでくれた。
「そーいえば、琴音は綾斗のことずっと転入生くんって呼んでるけど理由あるのか?」
「うーん、特にないけど。名前知らなかったからかな」
そう言うと彼は見るからに落ち込んでいた。
「……それじゃあ、僕のことも綾斗って呼んでくれると嬉しいかな」
その言葉に、クローディアと総ちゃんが凄い目つきで彼のことを見始めたので私は総ちゃんとクローディアの手を引いて
「うん、わかったよ。天霧くん」
そう言って、総ちゃんとクローディアと控え室から出ることにした。
綺凛が綾斗に落ちるなんてことはさせないですよ!!
落ちると思ってたそこの貴方甘いです!!
綺凛ちゃんは、百合っていうより妹属性が強いと思ったのでこうなりましたが割と作者的には納得しております
追加キャラについてのアンケート、まだ募集しております!!
まだ4キャラしかいないので、あと4人ぐらいは欲しいです!!
感想と評価して貰えると、モチベーション上がるので宜しければお願いします!!!
ちなみに、綾斗アンチにするかは悩み中です…