夏の高校野球も始まり盛り上がることも多くなりましたが、こちらも遂に鳳凰星武祭が始まります!!
今回はちょっと長くなってしまいましたが、お許しください
綺凛ちゃんたちとの訓練の日々が続くこと数日。
漸く鳳凰星武祭当日となった。
「漸くですねっ!琴音」
「……そうだね」
ここ数日間で、六花も星武祭によって盛り上がりを見せ全体的に星武祭色に染まっている。
(………それにしても、裏切り者めぇ)
名簿で見ていて知っていたとはいえ、改めて直で見ると腹立たしい。
私が誘って以来、私を避けるようにして会うことがなかった透と一ノ瀬先輩の2人。
開会式ということで、久しぶりに会ったのだが私から逃げるように隅っこに行ってしまった。
(……それにしても、星導館のペア豪華だなぁ)
元序列1位の一ノ瀬先輩と透のペアに始まり、序列11位の桐ヶ谷くんと序列12位の明日奈のペア、元序列2位の綺凛ちゃんと紗夜ちゃんのペア、序列4位の天霧くんと序列5位のユリスのペア。そして、序列1位の私と序列2位の総ちゃんのペア。
これだけそうそうたる面子を揃えており、クローディアがかなり期待しているのも分からなくもない。
「さ、琴音行きますよ」
「あ、うん。」
総ちゃんに手を引かれ私は開会式へと向かった。
(………視線が…)
当然のように列の1番先頭へと並ばされ、今に至るのだが………。
全学園からの視線が明らかにここに集中している。
(……早く終わってください)
そう願い続けること数十分……漸く運営委員長の話が始まった。
「諸君、おはよう。星武祭フェスタ運営委員会委員長のマディアス・メサだ」
爽やかな感じを醸し出しているが、星武祭優勝のさいに銀河での地位を願うなど中々な策士である。
(……胡散臭くてこの人嫌いなんだよね。早く話を終えて下さい。お願いします)
そこから長々決まり文句の挨拶を続けること数分……
「これから諸君に重要なレギュレーション変更を伝える。従来煌式武装に制限を設けていなかったのだが、色々不都合が出てきた。」
「具体的にいうと、自立起動する武器をどう扱うか。武器の数に制限を設けるのは論外だ。自立起動兵器の使用を禁止すれば、この大会の衰退を招くことになるだろう……。そこで!今回に限っては代理出場という形を取ることにした。」
この発言によって辺りはざわめく。
「琴音、これって。」
「うん、明らかにアルルンカント優位なルールだね」
自立起動兵器の使用。
こんなルールは、アルルンカント以外の学園にとってはあってないようなルール。
なぜなら、他の学園には自立起動兵器なんて作る技術力はない。
「えぇ、これで少しは楽しめる大会になりそうですね!!」
(………忘れてた。)
周りの反応とは裏腹に、かなり嬉しそうに金平糖を頬張る総ちゃん。総ちゃんがわざわざ六花に来た理由は、何を隠そう強い人と戦うため。
そんな総ちゃんにとって、このルールはとても嬉しいものなのだろう。
(……まぁ確かにパペット相手なら手加減する必要もないしね。むしろ、好都合かな)
「賢明なる諸君には、これが特定の学園を有利にするものではなく、むしろ近い将来の平等性を確固するためだとわかってもらえると思う。そして星武祭を愛し、応援してくださっている皆さんには、これがより進化した、新たな星武祭へ繋がるものであるとご期待願いたい。」
一斉に観客席から歓声が沸き上がり、長い長い演説は終わりとなった。
〜控え室〜
「いやぁ、それにしても楽しみですねぇ。早く当たりませんかね?」
「うーん、残念だけど本戦までは当たらないかな。取り敢えず、ブロック予選2つ勝たないとね」
「…そうですかぁ、残念です。」
そう言って残念そうに団子を食べ始めた総ちゃん。
「取り敢えず、初戦行くよ」
「仕方ないですねぇ……。」
総ちゃんは渋々ながら食べかけの団子を口に頬張ると、ステージの方へと向かい歩き始める。
「ほら、琴音行きますよ」
「…はいはい」
何故、総ちゃんが先導しているのか突っ込むのはやめて、私もステージへと向かった。
『皆さん、お待たせしました!!今大会の開幕戦Aブロック第1回戦です!!!いやーこの大歓声凄いですね』
『そうっすね。なんと言ってもこの開幕戦出場ペアの中には、あの星導館の序列1位、王竜星武祭覇者【桜姫】東雲琴音選手がいるっす。相方の方も、たった1ヶ月であの星導館の序列2位までのし上がった【瞬神】沖田総司選手っすからこれは盛り上がらない方がおかしいっす。』
『そうですね!!会場のボルテージも上がってきたところで、選手の紹介です!!まずはこの2人、レヴォルフ学園のユサ・ローズ選手とエイラ・ホーミス選手のペアです!』
『そして、皆さんお待たせしました!!!星導館学園が誇る六花の姫!王竜星武祭覇者、星導館学園序列1位【桜姫】東雲琴音選手と序列2位【瞬神】沖田総司選手のペアです!!!』
「琴音人気ですねぇ。」
笑いを我慢しながらこちらに言ってくる総ちゃん。
「……笑い事じゃないよ。……まず、六花の姫ってなによ」
「いいじゃないですか、お姫様…」
未だに引き摺る総ちゃんを無視し、相手へと向き直る。
『両者準備が整ったようです!!それでは、鳳凰星武祭予選Aブロック第1回戦!!』
『Start of the duel』
『バトル、スタートです!!』
開始と同時に相手は二手に別れた。
「……総ちゃん、あんまり総ちゃんの手の内は見せたくないから私1人で行くけどいい?」
「むぅ。仕方ないですね、わかりました」
そう言うと総ちゃんは、その場に座り込む。
『おっと、二手に別れたレヴォルフのペアに対して沖田選手はその場に座り込んでしまいましたね。』
『えぇ、見たところ東雲選手が1人で相手にすると言ったところでしょうか』
左右、両サイドから攻めてくる相手。
(……まぁ私には関係ないけどね)
そのまま相手が自分から10mの位置に来るまで、私が動くことは無かった。
「あまり私たちを舐めないでよねっ!!」
「その制服ずだボロにして上げる」
「舐めてなんかないよ………散って、千本桜」
両サイドから斬りかかってくる2人を桜の濁流が包み込む。
『ユサ・ローズ、エイラ・ホーミス校章破壊。』
『End of duel』
『決まったァ。東雲選手は1歩も動くことなく、相手を沈めました!!』
『いやぁ、流石っす。情報戦でもあるこの星武祭において、情報の少ない沖田選手を動かすことなく自身も必要最低限の動きのみで倒してしまうとは。』
『そうですね!!東雲選手の強さは健在。いや、寧ろ王竜星武祭よりも上がっているように見えますね』
『そうっすね。これは今大会も楽しみっす』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「琴音、今度は私に戦わせてくださいよ!!」
「えっ、あうん。けど……」
控え室に戻ってくるなり、凄い剣幕で迫ってくる総ちゃん。
「琴音の心配なら無用です!なぜなら、次の試合誰の目に写ることも無く終わらせますから!!」
そう自信満々に胸を張って言う総ちゃん。
(……そういう事じゃないんだけどなぁ)
総ちゃんの言う通り、私や総ちゃんが全力で動けば目で追える人はかなり限られてくる。
それでも、目で追える人はいる訳で…。
「……わかったよ。次の試合は総ちゃんに任せるよ」
「えぇ、この沖田さんに任せてください!!」
先ほどまでとは打って変わって上機嫌になる総ちゃん。
(…まぁ見えたところで関係もないしね)
よく考えてみれば、総ちゃんのスピードをいくら目で追えようが総ちゃんの動きについて来られる人を私は数人しか知らないし、その数人も今回の鳳凰星武祭には殆ど出場していない。
(………透と桐ヶ谷くんぐらいかな)
私が知っている中で、総ちゃんのスピードについて来られるのはこの2人。
「琴音、この後お茶屋行きません?」
「いいよ、行こっか」
私たちは、控え室を後にしお茶屋に向かうことにした。
モブキャラ考えるのかなり大変です……
追加キャラについて、まだまだ募集してますので思いついたのがありましたらお願いします!!
皆さんの感想お待ちしておりますので、ご遠慮なくお願いします!!